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妊娠しやすい時期はいつ?排卵日の計算方法と自然妊娠確率を高める方法を解説

排卵日を正確に把握して、妊娠確率を高めたいと考えている方はいませんか。

妊活をしているのなら、なるべく不妊治療をおこなわず、自然な形で妊娠したいと思うのは当たり前のことです。

自然な妊娠を望むならば、妊娠しやすい排卵期を把握して性交渉をおこなうタイミングをはかる必要があります。

しかし、排卵日の計算方法やタイミングの見極め方には、さまざまな方法があり、情報量が多すぎて何を信じたらよいかわからない方もいるでしょう。

そこで本記事では、妊娠しやすい時期や排卵日の計算方法、自然妊娠確率を高める方法などを詳しく紹介します。

正しい知識を知り、妊活を成功させたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

妊娠しやすい日はある?

妊娠しやすい日とは女性の生理周期における排卵日のことです。卵子が受精するのを待つ期間にあたるため、タイミングをはかり性交すれば妊娠確率を高められます。

ここでは、女性の生理周期と妊娠しやすい日を詳しく解説します。正しく妊活をしたいのなら、まず女性の身体のサイクルを知ることが大切です。

自身の排卵日を知るためにも必要な知識になることから、正しく理解をしておきましょう。

まずは生理周期の4段階をおさらい

生理周期は大きく4つの段階にわけられます。

  • 月経期:子宮の内膜が剥がれて出血する
  • 卵胞期:新しい卵胞が成熟を迎える
  • 排卵期:卵胞から卵子が放出される
  • 黄体期:妊娠の準備をする期間

段階により特徴的な変化があります。ここでは4段階の生理周期を詳しくまとめました。

生理周期を理解すれば、妊娠しやすい時期も把握できるため、ぜひチェックしておきましょう。

月経期

月経期とは通常、生理として認識されている時期です。妊娠の準備をした子宮の内膜が、受精されなかった卵子とともに体外に排出されます。

子宮が収縮して内膜を排出しようとするため、下腹部に軽い痛みや不快感を感じる方もいます。個人差はありますが、月経期は4〜7日間続くことがあります。

2日間なら過短月経、8日以上なら過長月経と呼ばれ、病気の可能性が考えられるため、医師の診察が必要です。経血の量は、一般的に2日目がもっとも多く、3日目から徐々に減ります。

卵胞期

卵胞期は、卵巣内にある多くの卵胞のなかから、1つが選ばれて成熟していく時期になります。妊娠に向け、下準備をはじめる期間と考えればよいでしょう。

成熟した卵胞からはエストロゲンと呼ばれる卵胞ホルモンを多く分泌します。エストロゲンは、受精卵が着床しやすくするために子宮の内膜を厚くする役割もあります。

卵胞期の期間は、個人差もありますが、平均して生理が終わった日から1日〜13日目までのあいだです。

排卵期

排卵期は、成熟した卵子が卵巣から放出される時期です。一般的に、生理周期の真ん中にあたる生理開始から約14日目前後に訪れます。

排卵された卵子は精子と出会えば受精する可能性が高いことから、排卵期はもっとも妊娠確率が高い時期といえるでしょう。

そのため、自然妊娠を目指す方は、正確に排卵期を計算する方法を知る必要があります。

黄体期

黄体期は排卵後から次の月経が始まるまでの期間を指します。個人差がありますが、一般的な期間は14日間ほどです。

排卵が起こると、排卵した卵胞は黄体に変化します。黄体はプロゲステロンと呼ばれるホルモンを産生し、子宮の内膜をより厚くして受精卵が着床しやすい環境を整えます。

一方、受精卵がない場合は黄体は退行し、プロゲステロンの産生は低下するため、子宮の内膜が剥がれて月経へと移行していく流れです。

黄体期には体温が上昇し、乳房の張りや敏感さが増すことがあります。

排卵期には妊娠確率が高まる

排卵期は妊娠率が高まります。排卵期は卵子が卵巣から放出され、精子と出会う準備をしている期間だからです。

卵子の生存期間は短く、放出されてから12〜24時間ほどといわれています。

精子も子宮内や膣内で数日間生存するため、排卵の1〜2日前から当日にかけての性行為をおこなえば、妊娠確率は高まることになるでしょう。

そのため、自然妊娠をしたいのなら、自身の排卵期を把握しましょう。

自身の排卵期を知っておくことが大切

自身の身体のサイクルを知り、きちんと管理できれば妊娠確率は高まります。そのためには自身の排卵日を計算し、正確に把握しましょう。

排卵日は、一般的に生理開始から14日前後といわれています。しかし、生理周期の長さや生活習慣、ストレスなどが理由で排卵日が変動する場合もあります。

そのため、自然妊娠率を上げたいのなら、基礎体温をつけたり、排卵検査薬を使用したりして正確な排卵日を計算する方法を知ることが大切です。

排卵日の計算方法

排卵日を計算する方法には、いくつかの種類があります。ここでは、一般的な4つの排卵日を把握する方法をまとめました。

  • オギノ式
  • 体温計測
  • 排卵検査薬
  • おりものの状態から予測

自然妊娠がしたいのなら、妊娠確率が高い排卵日を計算する方法を知り、日々の生活のなかで実践しましょう。

オギノ式

オギノ式とは、生理周期をもとに排卵日を予測する方法です。一般的に排卵は生理周期の中間で起こるため、28日の生理周期の場合、14日前後に排卵があると予測できます。

単純に生理周期の間隔を記録し、計算すれば排卵日がわかることから、もっとも広く認識されている計算方法といえるでしょう。

ただし、女性の生理周期は、ストレスや生活習慣などに影響を受ける場合もあります。

個人差があるため、オギノ式はあくまで目安として考えるべきです。正確に排卵日を把握したいのなら、オギノ式とあわせて体温計測や排卵検査薬などを併用するとよいでしょう。

体温計測で予測

体温計測は、女性の基礎体温の変動を通して排卵日を予測する方法です。基礎体温とは、朝目覚めた際の安静時の体温のことを指し、月経周期に応じて変動します

基本的に排卵が近づくとエストロゲンの分泌が増えることで体温がわずかに下がり、排卵直後にはプロゲステロンの分泌が増える影響で体温が上昇します。

つまり、排卵前は低温期、排卵後は高温期と覚えておくとよいでしょう。

体温の上昇が確認できれば、排卵が起こったと判断できるため、体温計測を日課にし、正確に記録できれば妊活に有効です。

排卵検査薬を使用

排卵検査薬とは、女性の尿中に含まれるLHと呼ばれる黄体形成ホルモンの濃度を測定することで、排卵のタイミングを知るスティックタイプの検査薬です。

LHは排卵の約24〜48時間前に急激に分泌が増加することから排卵日を予測できます。

排卵検査薬は市販されており、使用方法は非常にシンプルです。尿をスティックタイプの試験紙に付け、一定の時間を置いて、試験紙の色の変化や線の太さを確認します。

強い反応が示された場合、LHの分泌量が増えたことを意味します。ただし、排卵検査薬は100%正確なわけではありません。

そのため、排卵検査薬はあくまで目安として考え、体温測定やおりものの状態などと併用する方法をおすすめします。

おりものの状態から予測

生理周期はおりものの状態からも予測ができます。おりものの量や質は、月経周期により異なるため、理解しておくとある程度の目安になるでしょう。

生理周期おりものの特徴
排卵期透明でとろみのある水のような状態。量が増える。
黄体期ドロっとした粘性のある白濁した状態。量は減少。
生理前ドロっとした粘性のある白濁した状態。量が増え、ニオイも強くなりはじめる。
卵胞期残った経血とおりものが混じり茶色っぽい状態。もっとも量が少ない。

排卵期に近づくと、おりものの量は増加します。おりものの量が増え、変化する理由は精子が女性の体内で生存しやすく、受精しやすい環境を整えるためです。

そのため、おりものの状態を観察すれば、ある程度の排卵日を予測できます。ひとつの目安として考え、ほかの計算方法と併用すれば、より排卵日を把握しやすくなるでしょう。

自然妊娠の確率を高める方法

規則正しい生活習慣は自然妊娠の確率を高めるのに有効です。ここでは、自然妊娠の確率を高める方法を5つ紹介します。

無理のない範囲で実践し、妊娠確率をアップさせましょう。

適度な運動をおこなう

適切な運動は自然妊娠の確率を高めます。適度な運動は全身の血行を良くし、卵巣機能や子宮の状態によい影響を与えることが知られているからです。

ウォーキングや水泳、ヨガなどの有酸素運動やストレッチなど、負担にならない範囲の運動を習慣化させましょう。適度な運動はホルモンバランスを整え、ストレスを軽減させる効果も期待できます。

ただし、激しい運動は身体へ大きな負荷をかけることになるため、とくに妊活中は避けたほうがよいでしょう。

健康的な食事を心がける

妊娠する確率を高めたいのなら、健康的な食事を心がけることも大切です。妊娠には必要なホルモンのバランスがあり、必要な栄養素を食事で補うことでサポートができます。

身体が必要とするビタミンやミネラル、鉄分などの栄養素が適切に摂取されれば、生殖機能も最適な状態に保たれるでしょう。

そのため、妊娠を成功させるためには、健康的な食事を意識して摂取することが大切です。

具体的には、白いお米やパンを玄米や全粒粉に代え、魚や鶏むね肉などの良質なたんぱく質、ビタミンやミネラルが豊富な野菜や果物をたっぷり摂取するようにしましょう。

また、アボカドやサーモンはホルモンの生成をサポートする働きがあるため、とくにおすすめです。

サプリメントを取り入れる

自然妊娠率を上げたいのなら、サプリメントを上手に取り入れるのもおすすめです。

母体の健康と赤ちゃんの健やかな発育には、妊娠前からの身体づくりが大切です。サプリメントなら毎日の食事のみでは補えない栄養素を効率的に摂取できます。

とくに妊娠をサポートする葉酸、鉄分、カルシウムなどは気がけて摂りたい栄養素です。

  • 葉酸:胎児の神経管の形成をサポートする
  • 鉄分:胎児への酸素供給を助ける役割がある
  • カルシウム:胎児の骨や歯を作る役割がある

サプリメントは食事と併せて適切に摂取すれば、妊娠しやすい身体づくりをサポートできます。自然妊娠する確率を高めたいのなら、ぜひサプリメントを上手に取り入れてみましょう。

禁煙・禁酒

自然妊娠する確率を高めたいのなら、禁煙と禁酒を検討しましょう。タバコとアルコールは受精卵の着床や胎児の健康に影響を及ぼす可能性があることが知られています。

とくにタバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は血流を悪化させ、子宮や卵巣の機能に悪影響を与えます。

健康な身体づくりを目指すのなら、メリットはひとつもないため、可能な限り禁煙するようにしましょう。

また、アルコールは適度な飲酒なら問題ありませんが、過度な摂取は胎児の発育に影響を与える恐れがあります。完全に禁酒する必要はありませんが、適度な量に調節して楽しむようにしましょう。

ストレスを軽減する

自然妊娠する確率を高めたいのなら、ストレスとは上手に付き合う必要があります。

なぜなら、過度なストレスはホルモンバランスを乱し、排卵障害の原因となる可能性があるからです。
たとえば、過度なストレスを感じると体内ではコルチゾールと呼ばれるホルモンが分泌されます。

コルチゾールが多く分泌されると、生殖に関連するホルモンのバランスを乱し、排卵に影響を与えます。

また、精神的なストレスは自律神経が乱れ、月経不順や無月経を引き起こす原因にもなります。そのため、ストレスを軽減する方法を見つけ、上手に対処する必要があります。

深呼吸やヨガ、瞑想などを取り入れたり、趣味や運動を定期的におこなったりして、心身をリフレッシュする時間を確保するようにしましょう。

妊娠を望む際に知っておきたいポイント

ここでは妊娠を望む際に正しく理解しておきたいポイントを3つ紹介します。

  • タイミング法を取り入れてみる
  • 卵子・精子にはそれぞれ寿命がある
  • 妊娠初期症状は性行為から2週間前後で現れる

性交のタイミングや卵子や精子の特徴などをまとめているため、妊娠に関わる要点を理解し、適切なアプローチで妊娠確率を高めましょう。

タイミング法を取り入れてみる

妊娠確率を上げたいのなら、タイミング法を取り入れるのもおすすめです。タイミング法とはもっとも受精する可能性が高い排卵日にタイミングをあわせて性交する方法です。

タイミング法で妊娠確率を高めるためには、正確に排卵日を予測する必要があります。そのため、体温計測や排卵検査薬などを使用して自身の排卵日を把握するようにしましょう。

卵子・精子にはそれぞれ寿命がある

妊娠を望むのなら、卵子と精子のそれぞれの特徴に関しても正しく理解しておきましょう。

なぜなら、卵子と精子には寿命があるため、最適な妊娠のタイミングを知るために必要な情報だからです。

具体的には、女性の卵子は排卵されてから約12〜24時間のあいだしか生存できません。12~24時間のあいだに精子と出会わなければ、受精のチャンスは失われてしまいます。

一方で、男性の精子は、女性の体内で2〜5日程度生存できるため、排卵の2日前に性行為をしたとしても、排卵時に受精する可能性があります。

卵子と精子の寿命を知ることで、必ずしも排卵日に性交する必要はないことがわかるでしょう。

忙しくて生理周期にあわせてタイミングをはかれない場合も、卵子と精子の寿命の知識を使用し、効率的に妊活をおこなえるでしょう。

妊娠初期症状は性行為から2週間前後で現れる

妊娠の初期症状は性行為から2週間前後で現れます。具体的には乳房の張り、軽い吐き気、めまい、疲れやすさ、頻尿などです。

初期症状には個人差があるため、どのような症状ができるかはわかりません。

そのため、早めに妊娠の兆候に気づきたいのなら、性交から2週間前後になったら、普段と異なる些細な変化に注意をしてみましょう。

妊娠しやすい時期に関するよくある質問

自然妊娠の確率を上げる方法を知り、実践したいと思う方もいるでしょう。しかし、妊活が初めてなら、まだまだ疑問や不安がある方もいるでしょう。

そこで、ここでは心身しやすい時期に関するよくある質問をまとめました。

排卵日予測はどのくらい正確?

排卵日を100%正確に予測する方法は存在しません。なぜなら、女性の身体はストレスや生活習慣の変化など、さまざまな要因で排卵のタイミングが変わるからです。

ただし、いくつかの計算方法を組み合わせることで、高い確率での予測は可能です。

具体的には、体温を毎日測定して変動を記録したり、排卵検査薬を使用してホルモンの変動を確認したり、おりものの変化を観察する方法などがあります。

予測の正確性が気になるのなら、計算方法を複数組みあわせて、排卵日の予測をおこないましょう。

妊娠したくない場合はどうすればよい?

妊娠したくない場合は、確実に避妊をおこないましょう。具体的な避妊方法には、コンドームの使用、ピルの服用などがあります。

なかでもコンドームは、適切に使用すれば性病のリスクも軽減できます。避妊率も高いため、妊娠を回避したい方におすすめです。

ピルは医師の指導のもと、日常的に服用することで、排卵を抑制し妊娠のリスクを下げることができます。

最近ではオンライン診断でピルを自宅に届けてもらえるため、気軽にピルを試せるようになりました。

どの方法も完璧ではないため、自身のライフスタイルや健康状態に合った避妊方法を選び、適切に使用することが大切です。

生理不順でも妊娠できる?

生理不順でも妊娠できる可能性はあります。生理の周期が不規則でも、排卵が起これば性交渉のタイミングで妊娠は可能です。

生理不順の原因としてはホルモンのバランスの乱れ、ストレス、体重の急激な変動、疾患などが考えられます。しかし、それでも排卵は起こりうるため、妊娠できない理由にはなりません。

ただし、排卵日を正確に把握するのは難しいことから、産婦人科医の診断を受けてアドバイスに従うほうが妊娠確率は高まるでしょう。

現在ピルを服用している場合はどうすればよい?

ピルは、適切に服用することで、高い確率で避妊効果を得られます。現在ピルを服用し、妊娠を望むのなら、すぐにピルの服用を中止する必要があるでしょう。

そして体内のホルモンバランスが自然に戻るのを待ち、妊活をはじめることになります。妊活を始められる時期は正確にわかりませんが、生理がきたら身体のサイクルが戻った証拠だと思いましょう。

一般的には低用量ピルの服用を停止してから、3か月程度すると妊娠が可能になります。

まとめ

妊娠しやすい時期とは、生理周期の排卵期に入るときです。排卵が起こるタイミングで性交渉をすると受精する確率が高く、自然妊娠できる可能性も高まります。

排卵日の計算方法はオギノ式、体温計測、排卵検査薬、おりものの状態から予測など複数あります。

ただし、排卵日の計算方法は確実ではないため、一つのみではなく、複数を併用することがおすすめです。

また、妊娠しやすい身体づくりも一緒に実践していくと、より妊娠確率が高まります。たとえば、食生活の改善やストレスの緩和、運動習慣などが有効です。

とくに過度なストレスは妊娠の大敵です。排卵に悪影響を与えることもあります。

そのため、自身の身体の状態やライフスタイルなどをよく理解し、負担にならない方法で妊活をするようにしましょう。

※本記事は可能な限り正確な情報を記載しておりますが、内容の正確性や安全性を保証するものではありません。
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