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妊娠初期症状とは?性行為後いつから?主な症状や確認した際のポイントを解説

妊娠の可能性がある性行為をおこなった場合、性行為後の体調の変化に一喜一憂する方も多いのではないでしょうか。

妊娠初期症状にはさまざまなものがありますが、生理前の症状とよく似ているものも多く、判断が難しいこともあります。

妊娠の兆候をいち早く掴むためには、妊娠初期症状の特徴やタイミングを知ることが重要です。

今回は、妊娠初期症状について解説します。症状が現れるタイミングや主な症状なども併せて解説するため、妊活中の方や妊娠の可能性がある方はぜひ参考にしてください。

目次

妊娠初期症状とは?

妊娠初期症状はよく知られている言葉ですが、内容や仕組みについて理解している方はそれほど多くないかもしれません。

ここでは、妊娠初期症状の概要を解説します。

妊娠初期に現れるさまざまな体調の変化

妊娠初期症状とは、妊娠初期に現れるさまざまな体調の変化です。

妊娠初期とは、妊娠0~12週を指します。なお、13~24週が妊娠中期、25週から分娩までが妊娠後期です。

妊娠した際に現れる症状であるため、妊娠の可能性を自身で判断する際の材料として考える方も多いです。

ただし、妊娠初期症状は生理前の症状と非常によく似ています。自己判断では判別しにくい場合もあるため、妊娠の可能性がある場合は早めに受診しましょう。

妊娠初期は身体が著しく変化するため、症状が重くなる方もいます。自身の症状をよく観察し、つらい場合は無理せず安静に過ごすことが大切です。

妊娠初期症状が起こる仕組み

妊娠初期には女性ホルモンが大量に分泌され、身体が急激に変化します。そのためホルモンバランスが乱れ、心身にさまざまな症状が現れます。

妊娠初期に分泌量が増える主な女性ホルモンは、hCGホルモン、卵胞ホルモン、黄体ホルモンの3つです。

hCGホルモンは、胎盤となる部位から分泌されるホルモンです。妊娠した方にのみ分泌されるため、妊娠検査薬はhCGホルモンの有無で妊娠しているかどうかを判断します。

卵胞ホルモンは、子宮内膜を厚くして着床に備えるためのホルモンです。乳腺を発達させる作用や、おりものを増加させる作用などもあります。

黄体ホルモンは、子宮内膜を柔らかくする作用を持つホルモンです。こちらも乳腺を発達させる効果がある他、体温を上昇させたり食欲を増進させたりする作用もあります。

性行為後2週間程度から見られることが多い

妊娠週数を数える際は、最後の生理の初日を0週0日とし、以降7日ごとに1週、4週ごとに1か月とカウントします。

通常は妊娠2週で排卵・受精し、妊娠3週で着床して妊娠が成立します。このように、妊娠する前から数えはじめるため注意が必要です。

妊娠初期症状は、早ければ妊娠3週の着床後から現れます。妊娠4~5週は、多くの方が症状を自覚し、産婦人科を受診するようになる時期です。

性行為を起点として数える場合、早ければ性行為後2週間ほどで妊娠初期症状が見られるようになります。

また、妊娠0週から3週までの間を妊娠超初期と呼び、この頃から症状が現れる場合もあります。

しかし、こちらは専門的な医学用語ではなく、今のところ明確な根拠も見つかっていません。

妊娠初期に現れる主な症状

妊娠初期にはホルモンバランスが急激に変化し、身体が目まぐるしく変わるため、非常に多様な症状が現れます。

ここでは、妊娠初期に現れる主な症状を紹介します。

生理の遅れ

妊娠すると生理が止まるため、生理の遅れは最も明確な妊娠の兆候と言えます。生理の遅れで妊娠の可能性に気づく方は多いです。

生理が予定日より1週間以上遅れている場合は、妊娠の可能性が考えられます。生理周期が一定な方は、とくにわかりやすいです。

また、普段から体温を記録している場合は、高温期が長引いている場合に妊娠の可能性が考えられます。

ただし、生理周期が乱れている場合は生理の遅れがわかりにくいです。自己判断で決めつけず、早めに受診しましょう。

また、アフターピルを服用した場合は、アフターピルの作用で生理が遅れる可能性もあるため注意が必要です。

少量の出血(着床出血)

受精卵が子宮内膜に着床する際、少量の出血が起こる場合があります。これを着床出血と呼びます。

理予定日の近くで起こることが多く、生理と混同しやすいため注意が必要です。生理と比べて着床出血は期間が1~2日と短く、出血量が少ないなどの特徴があります。

いつもの生理と様子がちがう場合は生理ではなく着床出血の可能性があるため、産婦人科の受診をおすすめします。

ただし、着床出血は必ず起こるわけではなく、起こらない方も多いです。着床出血がなくても妊娠している可能性はあるため、気を付けましょう。

腰痛

腰痛はお腹が大きくなる妊娠中期以降によくある症状ですが、妊娠初期に腰痛が現れる方もいます。

妊娠初期における腰痛の主な原因は、リラキシンと呼ばれる女性ホルモンです。

リラキシンには出産に向けて骨盤周りの関節や靱帯を柔らかくする作用があり、この影響で骨盤が不安定になり、腰痛が現れます。

また、子宮内膜の状態の変化によって腰痛を感じる場合もあります。こちらは通常の生理周期における腰痛とよく似ているため、気づかない方も多いです。

だるさ・眠気

だるさや強い眠気は、妊娠初期によくある症状です。

だるさや眠気の原因は、妊娠中に分泌される黄体ホルモンです。黄体ホルモンには母体を休ませようとする作用があり、これがだるさや眠気を引き起こします。

感じたことがないような強い眠気に襲われることもあり、いくら寝ても寝不足に感じる方も多いです。

ただし、眠気が強くてもカフェインの摂取には注意が必要です。

カフェインは胎児に悪影響を与える可能性があるため、眠気が強いときは無理せず眠ることをおすすめします。

また、だるさが酷く意欲が湧かない場合もありますが、生理現象と割り切って考え、安静に過ごすことが大切です。

自身を責めてストレスを溜めることがないようにしましょう。

おりものの変化

おりものの変化は、代表的な妊娠初期症状です。おりものの量や性状は卵胞ホルモンの分泌量によって変化します

妊娠初期には一般的におりものの量が増え、サラサラと水っぽくなります。また、色が乳白色や薄茶色に変わることも多いです。

においの変化もあり、酸っぱいにおいが強くなります。

通常、生理前の黄体期にはおりものの量が減るため、おりものの量が増えることで妊娠に気づく人も多いです。

ただし、おりものの変化には個人差があるため、気づかない程度の変化しか起きない場合もあります。

頭痛・めまい

妊娠中は血液量が増加するため、血管を拡張する作用を持つ黄体ホルモンを分泌し、血液の増加に備えます。

この作用は脳の血管にも効果があり、脳の血管が拡張されると脳神経を刺激するため、頭痛が発生しやすいです。

妊娠初期には安易な薬の使用は控えるべきであるため、頭痛がある場合も頭痛薬や鎮痛剤に頼らず、安静に過ごして回復を待ちましょう。

また、ホルモンバランスの乱れや貧血によって、めまいや立ちくらみの症状が現れることもあります。転倒してケガに繋がる可能性もあるため、注意が必要です。

下腹部の痛み・張り

通常時の子宮の容積は2㎖ほどですが、出産時には4,000~5,000㎖にもなります

子宮は収縮を繰り返しながら徐々に大きくなるため、これによって下腹部に生理痛に似た痛みや張りが生じることも多いです。

また、ホルモンの作用やホルモンバランスの乱れによって胃腸の機能が弱まり、これによって腹部に鈍痛や膨満感が生じることもあります。

妊娠初期は薬の使用に慎重になる必要があるため、妊娠の可能性がある場合は、いつもの生理痛と考えて安易に薬を服用しないよう気を付けましょう。

胸の張り

妊娠中は黄体ホルモンの影響でバストがサイズアップし、乳腺や乳管が発達して母乳を出す準備がおこなわれます

そのため、妊娠初期には胸に張りや痛みを感じることがあります。ホルモンバランスの変化に慣れるにつれて、徐々に症状が軽くなっていく方が多いです。

食欲不振・食欲旺盛

妊娠中に分泌されるhCGホルモンや黄体ホルモンには、胃腸の機能を弱める作用があります。

そのため、妊娠初期に食欲が減退する可能性があります。

これはつわりの一種であると考えられており、通常は妊娠中期までにおさまることが多いです。

栄養の摂取も重要ですが、無理をせずにゆっくりと食べましょう。また、水分不足に陥らないよう注意が必要です。

反対に、つわりの一種として食欲が増進する場合もあります。食欲が止まらないときは気分転換をして、食べ過ぎないよう工夫しましょう。

肌トラブル

妊娠初期にはホルモンバランスが乱れる影響で肌が敏感になり、さまざまな肌トラブルが生じることも少なくありません。

軽い肌荒れやニキビなどの症状もある一方で、広い範囲に湿疹が生じることもあります。

妊娠中は洗顔やスキンケアをいつも以上に丁寧におこない、紫外線もきちんと対策しましょう。

また、妊娠するとそれまで使用していた化粧品が肌に合わなくなる可能性もあるため、保湿力が高い敏感肌用の化粧品に変えることがおすすめです。

頻尿・便秘

妊娠中は黄体ホルモンの影響で膀胱周りの筋肉が緩むため、頻尿の症状が出ることも多いです。

そのため、トイレを我慢しなければならない状況はできる限り避けましょう。身体を冷やさないよう気を付けることも、頻尿対策に効果的です。

また、黄体ホルモンによる胃腸機能の低下で、妊娠中は便秘になりやすいです。つわりによる食べ物の偏りや、自律神経の乱れも便秘の原因になります。

海藻類やキノコ類など、食物繊維を多く含む食材を意識的に摂取しましょう。

唾液・嗅覚の変化

嗅覚の変化も、妊娠中によくある症状です。においに敏感になり、それまで問題なかったにおいを耐えがたく感じるようになります。

芳香剤や香水、揚げ物や炊けたご飯などのにおいが苦手になる方が多いです。気分が悪くなったときは、柑橘系やミント系などアメを口に含むと落ち着きます。

ただし、においの感じ方には個人差があるため、自身が落ち着けるにおいを探し持参することがおすすめです。

また、自律神経の乱れによって唾液や鼻水の量が増えることもあります。風邪の症状と混同しやすいですが、安易に風邪薬を飲まないよう気を付けましょう。

妊娠初期症状を確認した際のポイント

妊娠初期にはとくに身体がデリケートになるため、自身と胎児の健康のためにさまざまな配慮が必要です。

ここでは、妊娠初期症状を確認した際のポイントを解説します。

カフェイン摂取を控える

カフェインは胎盤を通じて胎児にまで届きますが、胎児はカフェインをうまく排出できません。

そのため、妊娠中のカフェイン多量摂取は胎児の健康に悪影響を及ぼします。低体重となることで、将来にわたって健康が害されるリスクもあります。

また、高濃度のカフェインによって流産のリスクも高まるため、妊娠中のカフェインの摂取は慎重におこないましょう。

英国食品基準庁では、妊娠中はカフェインの摂取量を1日あたり200㎎までに制限するよう求めています

これは、コーヒーならマグカップに2杯ほどの量になります。お茶やココア、コーラなどにもカフェインが含まれているため、成分表の確認が大切です。

安易に薬を摂取しない

さまざまな薬の中には、妊娠中に服用しても問題ないものと、胎児に悪影響を与える可能性があるものがあります。

妊娠初期にはさまざまな身体の不調が現れますが、安易に薬を服用しないよう気を付けましょう。

妊娠中でも使用できる薬はあるため、症状がつらいときは無理に我慢せず、医師に相談してみてください。自己判断は危険です。

また、持病で継続的に服用している薬がある場合も、妊娠が疑われる場合は服用をストップし、すぐにかかりつけ医の判断を仰ぐことが大切です。

激しい運動は控える

妊娠中は体力づくりやストレス解消のために程度な運動が必要ですが、妊娠初期はとくに流産しやすい時期であるため、安静に過ごすことが大切です。

とくに激しい運動をすると、心拍数が過度に上がり胎児の負担になります。転倒のリスクもあるため、激しい運動は避けましょう。

妊娠5か月あたりになると安定期に入るため、そこからは適度に運動してもよい時期になります。

ただし安定期であっても、ウォーキングやマタニティヨガなど、身体への負担が少ない運動がおすすめです。

妊娠中は自身の体調をよく観察し、無理のない範囲で運動を取り入れましょう。

飲酒・喫煙に注意

飲酒や喫煙などは、とくに気を付けたい生活習慣です。

アルコールは胎盤を通じて胎児にまで届き、流産や低体重などさまざまな健康リスクを生じさせることがわかっています。

「胎児性アルコール症候群」によって胎児の脳に機能障害が生じるリスクもあるため、注意が必要です。

また、喫煙は血管を収縮させる作用があるため血流が悪くなり、胎児の生育を妨げる可能性があります。その他、流産や早産のリスクも高まることがわかっています。

妊娠の疑いがある場合は、できる限り禁酒・禁煙を心がけましょう

受動喫煙でも胎児の健康を害する可能性があるため、パートナーや同居人にも禁煙の協力を求めることが大切です。

病院・クリニックを受診

妊娠の可能性がある場合は、必ず病院やクリニックを受診しましょう。

産婦人科での検査は、妊娠しているかどうか正確な診断ができ、妊娠が判明した場合は適切なサポートを受けられます。

産婦人科の受診をためらう方もいますが、自身と胎児の健康のためには医学的なサポートが非常に重要です。

また、妊娠していないにもかかわらず症状が出ている場合は、他に何らかの病気が隠れている可能性もあります。それを確かめるためにも、早めの受診がおすすめです。

妊娠初期症状に関するよくある質問

最後に、妊娠初期症状に関するよくある質問に回答します。

妊娠が分かったら早めに受診するべき?

妊娠の疑いがある場合は早く産婦人科を受診したくなるかもしれませんが、時期が早すぎると妊娠を正しく検査できない可能性があるため注意が必要です。

産婦人科では、胎児の心拍を確認することで正式な妊娠の診断をします。そして、胎児の心拍を確認できるようになるのは、妊娠5~6週あたりです。

これは、通常であれば生理予定日から1週間ほどの時期になることが多いです。そのため、生理が1週間以上遅れている場合は目安になります。

反対に、受診が遅すぎてもさまざまな健康被害が生じる可能性があります。適切なタイミングで受診するよう心がけましょう。

妊娠していても初期症状が現れない場合はある?

これまでさまざまな妊娠初期症状を解説しましたが、症状の現れ方には個人差も大きく、妊娠していても症状が見られない場合もあります。

そのため、症状はあくまでも目安として考えることが大切です。細かい症状の有無で一喜一憂せず、落ち着いて判断しましょう。

ただし、生理の遅れのみは誰にでも現れる妊娠初期症状です。妊娠してれば生理は来ないため、生理周期が安定している方にはわかりやすい判断基準になります。

生理周期が不安定な場合は兆候がわかりにくく、妊娠に気づくことが遅れる可能性もあるためとくに注意が必要です。

想像妊娠とは?

想像妊娠とは、妊娠していないのにもかかわらず、妊娠初期と同様の症状が出る現象です。偽妊娠とも呼ばれます。

妊娠初期症状は女性ホルモンの影響で生じますが、「妊娠したかもしれない」という思い込みが脳に影響を与えると女性ホルモンが分泌され、症状が現れる可能性があります。

主な症状は生理の遅れや少量の出血、食欲不振などで、妊娠初期症状とよく似ているため自己判断は困難です。

ただし、想像妊娠の場合はhCGホルモンが分泌されないため、妊娠検査薬を使用すれば妊娠しているかどうか判断できます。

まとめ

今回は、妊娠初期症状について詳しく解説しました。

妊娠初期は女性ホルモンの影響で身体が急激に変化し、さまざまな不調が現れるため注意が必要です。

主な症状は、早ければ妊娠3週、多くの場合で妊娠4~5週までに現れます。ただし、すべての症状が必ず現れるわけではありません。

生理前の不調と判別が難しい場合もあるため、妊娠の可能性があるときは体調に気を付けて症状をよく観察しましょう。

妊娠している場合は病院のサポートが必要になるため、生理予定日から1~2週間後を目安に受診してみてください。

※本記事は可能な限り正確な情報を記載しておりますが、内容の正確性や安全性を保証するものではありません。
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