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妊娠中期はいつから?過ごし方のポイントや注意点を解説

妊娠すると赤ちゃんが問題なく成長しているのか、落ち着かない日々が続きます。

つわりや体のだるさが落ち着くのは妊娠中期ですが、具体的にはいつからが妊娠中期なのでしょうか。

結論からいうと、妊娠中期は妊娠6か月から8か月までの3か月間です。

安定期とはいえ、妊娠中期も体の変化や注意点を踏まえて過ごす必要があります。

本記事では、妊娠中期の過ごし方のポイントや注意点を解説します。

これから妊娠中期を迎える妊婦の方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

妊娠中期(安定期)はいつから?

妊娠中期は、妊娠6か月から8か月までの3か月間です。

つわりや体のだるさが落ち着くことから安定期とも呼ばれます。

妊娠中期に入ることは、赤ちゃんがすくすくと成長している証拠です。

妊婦のおなかや乳房も徐々に目立ってきますが、妊婦健診が順調であればできることの範囲も広がり生活がしやすくなるでしょう。

また、妊娠中期に至るまでの期間は妊娠初期と呼ばれます。

妊娠中期以降の期間は妊娠後期と呼ばれるため、それぞれの期間についてもあわせて解説します。

妊娠初期

妊娠初期は、妊娠してから安定期に入るまでの約5か月間です。

赤ちゃんを育てるために必要なホルモンが大量に分泌されるため、妊婦の体にはさまざまな症状が起こります。

体のだるさや眠気、つわりが起こるのも妊娠初期の代表的な症状です。

妊娠後期

妊娠後期は、安定期から出産までの約2か月間です。

おなかが大きくなり、赤ちゃんの活発な動きも感じやすくなります。

おなかが大きく疲れやすい時期でもあるため、無理をしないことが大切です。

妊娠中期の赤ちゃんの成長状態

妊娠中期にも赤ちゃんは成長を続けます。

ここでは、妊娠中期の赤ちゃんの成長状態を月ごとに解説します。

  • 妊娠6か月
  • 妊娠7か月
  • 妊娠8か月

それぞれの月でどのような変化が起こるのか、ぜひ参考にしてみてください。

妊娠6か月

妊娠6か月目は、妊娠してから赤ちゃんが生まれるまでの折り返し地点です。

赤ちゃんの筋肉や骨格、脳も発達して赤ちゃんの五感も育ちます。

筋肉や骨格が発達すれば、赤ちゃんはキックをしたりおなかの中でぐるっと回転したりと活発に動き始めるでしょう。

また、赤ちゃんの脳にどんどんシワが増えていくことは、脳が順調に発達している証拠です。

妊婦にとってはおなかが重くなってくるため、腰痛や背中の痛みに悩みやすい時期でもあります。

適度に運動をしながら、無理をしない生活を心がけましょう。

妊娠7か月

妊娠7か月目は、赤ちゃんの感覚器官(聴覚・味覚・嗅覚)が一層育ちます。

聴覚の発達により、お母さんやお父さんがおなかに話しかける声やさまざまな音が聞こえるようになるのです。

また、味覚の発達により甘味と苦味の区別ができるようになったり、嗅覚の発達によりお母さんの匂いを覚えたりできます。

五感の中でも発達に時間がかかる視覚も、妊娠7か月ごとから徐々に発達していき、光の明暗がわかるようになる時期です。

妊婦にとっては、おなかが非常に大きくなり圧迫感を感じて食事の量が減ったり、仰向けで寝ることが苦しかったりする可能性があります。

体重が増加しすぎるのを防ぐために適度な運動を続け、ストレスを溜めないように過ごしましょう。

妊娠8か月

妊娠8か月目は、臓器が完成に近づいて心臓が整い、横隔膜も動き出して呼吸の準備を始めます。

赤ちゃんがぴくぴく動くと心配する妊婦は多く見受けられますが、横隔膜が痙攣してしゃっくりのようなことが起きているため心配はいりません。

また、赤ちゃん自身も皮下脂肪がついて体重が増えていき、子宮を窮屈に感じます。

頭をスペースに余裕がある骨盤の方に向け、頭位の姿勢に落ち着くのも妊娠8か月目です。

生まれるときも頭から出てくるように、赤ちゃんは合理的な姿勢を見つけて過ごします。

妊婦にとっては、摂取したブドウ糖が赤ちゃんにどんどん送られるため、糖分を補給しようと甘いものを食べたくなります。

甘いものを食べたくなる症状は妊娠後期に入ると落ち着きますが、体重が増えすぎないようにバランスがよい食事を心がけましょう。

妊娠中期に起こりやすい症状

妊娠中期には、赤ちゃんの成長に伴い妊婦にも次のような症状が起こります。

  • 眠気
  • 腹痛
  • おなかの張り
  • 便秘
  • いらだち

それぞれの症状について対処法と合わせて解説します。

眠気

妊娠中期は、十分な睡眠時間をとっていても昼間に眠くなったり、一日中眠気を感じたりしても珍しくありません。

眠気を感じる原因は、ホルモンバランスの変化や、赤ちゃんに栄養素が運ばれやすかったり体重が増加したりすることによる疲労が挙げられます。

眠気を感じるときは、無理をせずに仮眠を取ることがおすすめです。

眠気を感じたまま行動して怪我をしたり、ストレスを感じたりすると赤ちゃんの成長にも影響が出てしまいます。

10分から20分程度の短時間でも効果があるため、無理せず休む時間を取りましょう。

腰痛

妊娠中期は、赤ちゃんの成長に伴いおなかが大きくなるため、反り腰になりやすいです。

また、出産準備に向けて骨盤の関節が緩むことも腰痛の原因として挙げられます。

立ち上がったり座ったりするときや、階段を上り下りするときに腰の痛みを感じることがあるでしょう。

腰痛を和らげるためには、腰に負担がかからない姿勢で過ごすことが大切です。

筋肉をほぐして血流をよくする軽いストレッチもぜひ取り入れてみてください。

おなかの張り

妊娠中期は、赤ちゃんが大きくなったり子宮が収縮したりしておなかの張りを感じます。

ほかにも、ストレスや体の冷え、便秘などもおなかの張りにつながりやすいです。

おなかの張りを感じたら無理をせず安静にして過ごしましょう。

おなかを手でさすると気持ちも紛れるためおすすめです。

しかし、おなかの張りが続いたり我慢できないほどの痛みを感じたりしたら、すぐに医師の診察を受けてみてください。

便秘

妊娠中期は、ホルモンバランスの変化や水分不足、運動量が減ることにより便秘になりやすいです。

とくに、プロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンが分泌されると、腸の動きが鈍くなります。

便秘を解消するためには、こまめに水分補給と適度な運動を心がけましょう。

普段の食事に食物繊維が多い食材を取り入れることもおすすめです。

いらだち

妊娠中期は、妊婦自身にさまざまな変化が起こるためストレスが溜まりやすく、いらだちやすいです。

ホルモンバランスも変化するため、いらだってしまうことは自然な現象ともいえます。

いらだちを感じたら、趣味に集中したり軽い運動をしたりして、ストレス発散を心がけましょう。

妊娠中期のいらだちを放置していると、ストレスも溜まり続けてうつ病につながる可能性があります。

いらだちやストレスを感じたら、家族や医師に早めに相談し安定したメンタルを取り戻してみてください。

妊娠中期のポイント

妊娠中期を過ごす中で意識したいポイントは次のとおりです。

  • 軽い運動をする
  • 栄養バランスが整った食事を取る

それぞれについて解説します。

軽い運動をする

体重の増加を予防したり、ストレスを発散したりするために軽い運動をしましょう。

ヨガやウォーキングなどの有酸素運動を取り入れることがおすすめです。

有酸素運動で酸素を取り込むことは赤ちゃんの成長にもつながります。

激しい有酸素運動や無酸素運動は控えて、体調がよいときに体を動かしてみてください。

栄養バランスが整った食事を取る

妊娠中期はつわりがおさまったり赤ちゃんが大きくなったりして、妊婦の食欲が湧きやすいです。

つい食べ過ぎてしまいがちな時期でもあるため、栄養バランスが整った食事を取ることを意識しましょう。

たんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富で低カロリーな食材を積極的に食事に取り入れてみてください。

糖分や塩分は、摂取量が多いと妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群につながるため、控えることをおすすめします。

栄養バランスが整った食事を、規則正しくよく噛んで食べましょう。

また、食事のみで十分な栄養補給が難しい場合は、サプリメントを活用するのもおすすめです。

妊娠中期の注意点

妊娠中期を過ごす中での注意点は次のとおりです。

  • 子宮の感染症を予防する
  • 切迫早産を防ぐ
  • 適正な体重を維持する

それぞれについて解説します。

子宮の感染症を予防する

子宮の感染症にかかると、赤ちゃんの成長に影響を及ぼす可能性が高いです。

そのため、子宮に限らず妊娠中は感染症の予防を徹底しましょう。

感染症の予防に努めるとともに、早期発見や早期治療に向けて、普段と異なる症状に気をつけてみてください。

とくに、カンジダ症やクラミジア、淋病などは分娩の際に赤ちゃんに感染する可能性があります。

おりものや体調に異変があれば、早めに医師に相談しましょう。

切迫早産を防ぐ

切迫早産とは、早産になる可能性がある状態のことで、子宮の収縮が頻繁に起きたり出血があったりします。

子宮の収縮が頻繁に起きていたり出血があったりする場合は、外出を控えて安静に過ごしましょう。

自宅で安静にしていても程度が重い場合は、赤ちゃんを守るためにも早めに医師に相談してみてください。

適正な体重を維持する

妊娠中期に太りすぎたり痩せすぎたりすると、次のようなリスクがあるため適正な体重の維持が大切です。

太りすぎで起こるリスクは、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群、分娩遷延などが挙げられます。

また、痩せすぎで起こるリスクは、低体重や発育不全のまま赤ちゃんが生まれてしまうことです。

妊婦が適正体重を維持して健康な赤ちゃんが生まれるように、公益社団法人日本産科婦人科学会は、妊娠中の体重増加の目安を公開しています。

妊娠中の体重管理について、次の表を参考にしてみてください。

妊娠前体格BMI kg/㎡妊娠中の体重増加の目安
低体重<18.5 12~15 ㎏ 
普通体重18.5 ≦ ~ <25 10~13 ㎏ 
肥満(1度)25 ≦ ~ <307~10 ㎏ 
肥満(2度)30≦個別対応(上限5kgまでが目安)
※体格分類は日本肥満学会の肥満度分類に準じています。

妊娠中期に関するよくある質問

最後に、妊娠中期に関するよくある質問に回答します。

  • 妊娠中に太りやすい時期は?
  • 妊娠中に性行為をしてもいい?
  • 妊娠中に旅行しても問題ない時期は?

疑問や不安を解消して妊娠中期を過ごせるよう、ぜひ参考にしてみてください。

妊娠中に太りやすい時期は?

妊娠中に太りやすい時期は、妊娠6か月〜8か月の妊娠中期です。

なぜなら、安定期と呼ばれる妊娠中期はつわりがおさまり、妊婦の食欲が戻ったり甘いものを食べたくなったりするからです。

また、赤ちゃんもどんどん成長するため妊婦の体重も増えていきます。

妊娠中期は太りやすくなりますが、赤ちゃんの成長に悪影響を与えることは、極端な体重の増減です。

妊婦の体重が極端に増減すると、妊婦自身と赤ちゃんへ負担がかかります。

暴飲暴食を控え、栄養バランスの整った食事と適度な運動で太りすぎを防ぎましょう。

妊娠中に性行為をしてもいい?

医師から特段の指示がなければ、妊娠中も性行為をして問題ありません。

しかし、おなかが圧迫されるような姿勢や激しい行為は避けましょう。

感染症や早産の予防のためにも、コンドームの着用をおすすめします。

性行為のあとはシャワーを浴びて清潔さを保つことも忘れないでおきましょう。

妊娠中に旅行しても問題ない時期は?

赤ちゃんが生まれる前に思い出を作るため、旅行に行くことは問題ありません。

つわりや体のだるさがおさまる妊娠中期は、負担がかからない計画であれば旅行に行くことは可能です。

ただし、旅先での異変に対応できるよう医師と相談したり、旅先での医療体制を確認したりすることは大切です。

まとめ

本記事では、妊娠中期はいつからなのか、過ごし方のポイントや注意点を解説しました。

妊娠中期は、妊婦にも赤ちゃんにもさまざまな変化が起こるため、無事に出産を迎えるためにもポイントや注意点を踏まえて過ごす必要があります。

これから妊娠中期を迎える方は、ぜひ参考にして妊娠中期を過ごしてみてください。

※本記事は可能な限り正確な情報を記載しておりますが、内容の正確性や安全性を保証するものではありません。
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