新型出生前診断では母体の血中から胎児のDNAの断片を測定して、21トリソミー(ダウン症)をはじめとする染色体の疾患を検査します。
福岡県で新型出生前診断を導入している認可施設は2023年4月時点で5院ありますが、新型出生前診断は認可施設以外でも受けられる検査で、認可外だからといって結果が不安定になることはありません。
クリニックを検討する前に、まずは新型出生前診断の概要や費用相場、メリットについてチェックしてみましょう。今回は認可の有無に問わず、福岡県で新型出生前診断を受けられるおすすめの医療機関を10院紹介します。
新型出生前診断(NIPT/母体血胎児染色体検査)とは?
新型出生前診断とは、胎児の発育や染色体異常を検査する方法です。
ほかの出生前診断である羊水検査や絨毛検査と比較して新しいことから新型出生前診断と呼ばれています。従来の出生前診断よりも精度が高く安全性も高いことから、現在は多くの方が選択する一般的な検査となりました。
新型出生前診断(NIPT)の特徴と仕組み
新型出生前診断は染色体異常の診断が確定できない非確定検査にあたります。非確定検査は超音波の検査や母体の血液から染色体異常を調べられるため、母親や胎児の負担が少なく安全です。
本来ならば細胞内に格納されているDNAですが、血中にもDNAの断片が流れることを利用して、母体の血液から胎児のDNAを検査する仕組みとなります。
新型出生前診断は妊娠10週後から任意でおこなえることも特徴で、ほかの母体血清マーカーやコンバインド検査などの非確定検査よりも精度が高く、胎児の状態をいち早く正確に検査できます。
新型出生前診断(NIPT)の安全性とリスク
新型出生前診断は羊水検査や絨毛検査などを腹部に針を刺して採取する確定的検査よりも安全性が高くリスクが低い検査です。
確定的検査は精度が高いことがメリットですが、流産や早産など望まれないリスクが起こりうることから、現在は新型出生前診断による検査が人気です。
新型出生前診断(NIPT)の費用相場
新型出生前診断にかかる費用はクリニックや検査項目の数で異なります。すべての染色体を調べる場合は、18万~22万程度が相場です。
21トリソミー(ダウン症)や18トリソミー(エドワーズ症候群)など発症するリスクが高い染色体異常を知る検査であれば、12万~15万円程度で受けられるクリニックが多いですが、検査項目が一番多いプランが人気の傾向にあります。
新型出生前診断(NIPT)の検査精度
新型出生前診断は非確定検査にもかかわらず精度が99%と非常に高い数値の検査です。
同じ非確定検査であるオスカー検査では約90%、コンバインド検査では82~87%の精度であるため、新型出生前診断の精度99%は高いことがわかります。
認可施設と認可外施設の違い
認可施設とは、新型出生前診断が日本に導入された際に日本医学会と日本産科婦人科学会が提出した指針の認可を受けている施設を指します。2021年2月更新分で認可施設の数は全国108施設となりました。
認可施設の条件は、出生前診断に精通した専門医やカウンセラーが数名所属して専門外来があったり、小児科の臨床遺伝子専門医と連携が取れたりなど、出生前診断を安心して受けられるようなクリニックが認定されます。
認可施設での新型出生前診断は安心感が高いメリットがありますが、一方で出産時の年齢が35歳以上の方や妊婦一人の来院では新型出生前診断を受けられないデメリットがあります。
新型出生前診断のみでなく従来の染色体検査に精通した医師の在籍も条件であり、新型出生前診断を受ける条件を満たしていない方でも別の方法で検査できることが期待できます。そのほか認可施設での検査項目は代表的な染色体疾患の21トミソリーと18トミソリー、13トミソリーの3種類に限られる点もデメリットです。
また認可外施設であっても認可施設と精度に差はなく、検査に関する条件もなく自由に検査項目も選択できます。
自由度が高いことが認可外施設で検査を受けるメリットですが、クリニック側にも条件がないため新型出生前診断に詳しい医師が在籍しているかは問われません。両者にメリットとデメリットがありますが、認可外施設で新型出生前診断を受ける際は自身でクリニックを比較しましょう。
新型出生前診断(NIPT)のメリット
新型出生前診断のメリットはリスクの低さと精度になります。安全性や精度以外にも、ほかの検査方法にはないメリットがいくつかあるため、ここで比較してみましょう。
ほかの検査に比べてリスクが少ない
非確定検査は母親の血液から検査するため、母子ともにリスクが非常に低いことがメリットです。
羊水検査や絨毛検査など確定的検査は腹部に針を刺して細胞を採取するため、低い確率ですが流産や子宮内感染などのリスクがあります。とくに絨毛検査で流産につながる確率は約1%、羊水検査では約0.3%といわれており、避ける方も多い検査です。
検査精度が高い
新型出生前診断はリスクの低さと精度を併せ持つ検査であり、ほかの非確定検査と比較しても精度が高いです。
新型出生前診断の精度は感度や特異度、的中率などさまざまな要素で構成されています。たとえば検査結果が陽性だとしても、産まれた子どもに遺伝子異常がなかった場合(偽陽性)や、陽性結果の場合実際に染色体異常がある確率(的中率)を考慮して精密に計算されています。
計算による検査精度は99%と非常に高く、新型出生前診断で陰性が出た場合はリスクを負って確定的検査を受ける必要がありません。精度が高いことが特徴ですが、結果は確定ではないためもし陽性反応がある場合は、次に確定検査を受けるか否か選択できます。
検査時間が短い
新型出生前診断はカウンセリングを経ておこなわれます。カウンセリングは30分~1時間で、その後採血をおこない結果は1週間から2週間程度で判明します。
確定的検査であればクリニックによって入院を必要とするケースもありますが、新型出生前診断はカウンセリングを含めても当日の検査時間は短く、ほかに特別夫婦がすべきこともないため手軽に受けられる点も大きなメリットです。
早い時期から検査を受けられる
新型出生前診断は妊娠10週から検査できます。
同じ非確定検査でも、中期母体血清マーカーでは15週から20週、ソフトマーカーを用いた超音波検査は11週から受けられるため、新型出生前診断は早めに胎児の状態を知ることができる方法として有効です。
また、確定的検査である絨毛検査も10週から受けられます。
新型出生前診断(NIPT)のデメリット・注意点
手軽に精度の高い検査を受けられる新型出生前診断も、一方で事前にチェックしておくべきデメリットや注意点もいくつかあります。
カウンセリング時にも説明がありますが、ここで事前にチェックしておきましょう。
検査費用が高い
ほかの非確定検査が3万~5万円程度で受けられる事に対し、新型出生前診断は相場が15万~22万円と高額です。
羊水検査であれば15万~18万円程度で相場が近いため、新型出生前診断は確定的検査を受けたいけれどリスクが心配な方におすすめの検査です。
偽陽性の可能性がある
新型出生前診断は精度が99%と高いですが、非確定検査であり結果が必ず的中するとは限りません。
そのため検査結果が陽性と出ても、産まれてきた子どもは染色体異常のないケース(偽陽性)や、検査結果が陰性でも染色体異常をもって産まれてくる(偽陰性)ことも考えられます。確実な検査ではないことを念頭において受けることが大切です。
検査でわかる疾患は限られている
新型出生前診断では骨や内臓の先天性疾患は発見できず、染色体異常と遺伝子異常性による先天性疾患がわかります。ダウン症候群やエドワーズ症候群などは染色体異常症、ディジョージ症候群や1p36欠失症候群などは遺伝子異常性により発症するため検査にて発見が可能です。
遺伝子に関連する疾患以外の発見は難しいですが、染色体異常が出た場合はほかに異常が出る可能性も高くなり、早期発見の役割があることから無駄にはなりません。
また認可施設では21トミソリーと18トミソリー、13トミソリーの3項目のみ検査するため、そのほかの異常についても調べられない点がデメリットです。
検査を受けられない方がいる
新型出生前診断そのものに年齢制限はなく、妊娠10週から目安として16週までの方が受けられます。
しかしがん患者の方や過去12か月で輸血経験がある方は推奨されません。認可施設での新型出生前診断は出産時の年齢が35歳以上であったり、過去に染色体数的異常のある子どもを妊娠した経験があったりなどに当てはまる方は検査を受けられない点がデメリットです。
新型出生前診断(NIPT)を受ける医療機関・クリニックの選び方
新型出生前診断は採血のみで結果がわかる比較的手軽な検査ですが、新型出生前診断に精通していないクリニックに通院した場合、カウンセリングやアフターフォローや適切でない可能性があります。
どのようなクリニックで新型出生前診断を受けるべきか、選ぶポイントをチェックしてみましょう。
カウンセリングが丁寧か
新型出生前診断は検査前や結果が出た際にカウンセリングをおこないます。
認可施設であれば新型出生前診断に精通した医師やカウンセラーが在籍しているため、どのような疑問に対しても正しい知識で回答します。認可外施設でも新型出生前診断の実績が多いクリニックを選ぶことで、適切なカウンセリングが期待できるでしょう。
新型出生前診断(NIPT)の豊富な検査実績があるか
新型出生前診断は羊水検査や絨毛検査と比較して、医師の技術で結果に差が出にくい検査です。
しかし新型出生前診断の経験が少ないクリニックでは適切なカウンセリングやアフターフォローが期待できないため、検査実績や結果の傾向について公表しているクリニックをおすすめします。
アフターフォローが充実しているか
検査後はカウンセリングをおこない通院が終了しますが、検査結果で陽性反応が出た場合は相談サポートや確定的検査を無料でおこなうなど、クリニックごとにアフターフォローの対応が異なります。
陰性であれば必要ないですが、陽性の場合は知識を深めてその後を判断する必要があるため、アフターフォローの有無はクリニック選びの時点でチェックしておきましょう。
口コミや評判が悪くないか
検討中のクリニックがあれば、実際に新型出生前診断を受けた方の口コミ検索をおすすめします。クリニックによってはカウンセリングやアフターフォロー、スタッフの対応など、通院する前に知りたいことが投稿されていることもあります。
カウンセリングや検査結果は一人一人異なるため、あくまで参考程度にチェックしましょう。
福岡で新型出生前診断(NIPT)を受けられる医療機関・クリニック10院
今回は認可の有無を問わず、福岡で新型出生前診断を受けられるクリニックを10院紹介します。比較する際は費用のみでなく、新型出生前診断の実績や通いやすさなども考慮しましょう。
ヒロクリニック博多駅前院
ヒロクリニックは3万件以上の新型出生前診断を実施した実績のあるグループです。血液を国内で検査するため、採血から最短2日で結果が届くスピーディな手続きが特徴のクリニックで、予約や問診表の記入、検査の説明もインターネットで完結できる口コミ評価の高いクリニックです。
価格は検出頻度が高い3種類の疾患を調べるもので99,000円、全染色体を検査するもので264,000円となり、比較的リーズナブルに新型出生前診断が受けられます。
また国内で血液を検査するのはヒロクリニックのみであり、提携している医療機関を含めて全国46都道府県の67院で国内検査が可能です。
クリニック名 | ヒロクリニック博多駅前院 |
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住所 | 福岡県福岡市博多区博多駅東2丁目16-19 OKA博多ビル501 |
診療時間 | 10:00~18:00 |
休診日 | 月、水 |
アクセス | 博多駅より徒歩5分 |
認可 | なし |
NIPT平石クリニック
検査実績が20万件を突破するNIPT平石クリニックは、4年連続顧客満足度が95%以上(日本マーケティングリサーチ機構調査)で、多くの妊婦さんが通っているグループです。検査結果は最短6日でメールにて通知するため、採血にかかる1回の通院のみで結果がわかる点が特徴です。
新型出生前診断のあと絨毛検査や羊水検査に進む場合は、費用を全額負担するアフターフォローもついており、たとえ陽性反応が出ても認定遺伝カウンセラーによるサポートが受けられます。費用は代表的な疾患や性別判断などの基本検査で198,000円、トリソミー検査と微小欠失検査などさまざまな疾患の可能性を調べる検査で253,000円です。
またNIPT平石クリニックは東京の医療機関であるため、次の住所やアクセスは提携機関である表参道メディカルクリニック福岡院の情報です。
クリニック名 | NIPT平石クリニック |
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住所 | 福岡県福岡市中央区天神2-13-18 |
診療時間 | 10:00~19:00 |
休診日 | なし |
アクセス | 空港線天神駅、4番出口より徒歩1分 |
認可 | なし |
セネクリニック福岡
完全予約制のセネクリニック福岡は、毎月100名以上が新型出生前診断を受けているクリニックです。表参道メディカルクリニックと同じく、来院は問診や採血日の一度のみで済み、メールで結果が届くため手軽に検査を受けられます。
費用は性染色体検査なしの基本検査で96,800円、全染色体検査と微小欠失検査で188,800円です。検査後に陽性反応が出て羊水検査に進む場合は、費用の上限がありますが実費を負担するアフターフォローもついています。
基本検査が安価である理由は検体数が一定数を超えてから解析機器を使用するためであり、結果がわかるまでは10日程度かかります。
クリニック名 | セネクリニック福岡 |
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住所 | 福岡県福岡市中央区天神1-2-12 メットライフ天神ビル4階 |
診療時間 | 10:00~18:00 |
休診日 | なし(要連絡) |
アクセス | 地下鉄天神南駅、5番出口すぐ |
認可 | なし |
ミネルバクリニック
オンライン診療に対応したミネルバクリニックは、日本で唯一妊娠9週から新型出生前診断が受けられる医療機関です。近くに新型出生前診断に対応したクリニックがない方でも安心して受けられる点がメリットで、採血は2022年11月時点で全国92か所に対応しています。
費用はベーシックな検査で176,000円、両親由来の100疾患や父方由来の44疾患を検査できるフルセットで44万円となり、プランの幅が広い点も特徴です。結果が陽性で確定的検査を受ける場合は最適なクリニックを紹介して、費用を最大15万円まで負担するアフターフォローがついています。
そのほか出産後に以上が見つかった場合に遺伝子検査が1回無料になったり、結果が陽性時の際やエコーで異常が見つかった際の相談の無料サポートが整っていたりなど、アフターフォローに関して徹底したクリニックといえるでしょう。
また土日も検査可能かつ20時まで対応しているため、予定をあけにくい方でも手軽に申し込めます。しかし東京のクリニックであるため、対面でカウンセリングを受けたい方におすすめはできません。
クリニック名 | ミネルバクリニック |
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住所 | 東京都港区北青山2-7-25 |
診療時間 | 10:00~14:00、16:00~20:00 |
休診日 | 火、水 |
アクセス | 東京メトロ銀座線外苑前駅、2b出口より徒歩1分 |
認可 | なし |
あまがせ産婦人科医院
あまがせ産婦人科医院は新型出生前診断以外の出生前診断にも精通したクリニックで、カウンセリングを経て一番適切な検査方法を提案します。各出生前診断の費用は公表していないため比較ができませんが、あまがせ産婦人科医院を出産まで利用する予定がある方は問い合わせ時に確認しておきましょう。
検査もおこなっていますが、母親の理想の出産に寄り添った出産方法を選べたり家族の付き添い入院が可能だったりなど出産に関してのサポートに自信を持っており、出産に関しても深く相談できるクリニックです。
クリニック名 | あまがせ産婦人科医院 |
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住所 | 福岡県大野城市東大利1丁目14-6 |
診療時間 | 9:00~12:00、14:00~17:00 |
休診日 | 日、祝 |
アクセス | 西鉄大牟田線下大利駅、東口より徒歩3分 |
認可 | なし |
Wクリニック 福岡院
Wクリニックは青山ラジュボークリニックの系列院の認可外施設であり、本人の来院があれば年齢問わず検査を受けられます。検査日時は土日も対応しており、当日の予約でその日に検査が可能な点がメリットです。
費用は13トリソミーと18トリソミー、21トリソミーのみ検査するミニマムプランで88,000円、一番人気のフルセットプランは187,000円となります。
検査後はもちろん、来院前も認定遺伝カウンセラーの無料相談を受けられるため、アフターフォローも整っているクリニックで検査したい方におすすめです。
クリニック名 | Wクリニック 福岡院 |
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住所 | 福岡県福岡市博多区駅前3-26-5 Mビル1号館8階 |
診療時間 | 10:00~19:00 |
休診日 | 年始年末 |
アクセス | JR鹿児島本線博多駅、1番出口より徒歩6分 |
認可 | なし |
国立病院機構 九州医療センター
九州医療センターは認可施設であるため、検査できる項目は21トリソミーと18トリソミー、13トリソミーのみとなります。検査価格は116,600円で、遺伝カウンセリングには別途費用がかかり、初診11,000円、再診5,500円です。
認可外施設のように確定的検査が無料でおこなるアフターフォローはありませんが、産婦人科専門医と小児科専門医が常勤であるため、いつでも専門家に相談できる環境で検査を受けたい方にはおすすめです。
また遺伝カウンセリングは3種類のトリソミーのみでなく、がんや遺伝性の疾患に関しても相談できます。検査は遺伝カウンセリングを経ておこなうため、まずは電話予約で新型出生前診断を受けたい旨を伝えましょう。
クリニック名 | 国立病院機構 九州医療センター |
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住所 | 福岡県福岡市中央区地行浜1丁目8-1 |
診療時間 | 14:00~17:15 |
遺伝カウンセリング休診日 | 月 |
アクセス | 地下鉄空港線唐人町駅、3番出口より徒歩16分 |
認可 | あり |
福岡大学病院
福岡大学病院は認可施設であり、検査をおこなう前に夫婦で遺伝カウンセリングを受ける必要があります。産婦人科のかかりつけ医に検査希望と伝え、医師から予約する形式です。
検査できるのは10週からですが、申し込みは8週0日から13週6日まで可能です。価格は3種類のトリソミー検査と遺伝カウンセリング込みで約16万円であり、カウンセリングの時間により金額が多少変動します。
結果は検査から2週間後と認可外施設よりも遅めですが、専門医によるカウンセリングを夫婦で受けたい方にはおすすめです。
クリニック名 | 福岡大学病院 |
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住所 | 福岡県福岡市城南区七隈7-45-1 |
診療時間 | 14:00~16:30 |
遺伝カウンセリング休診日 | 水、土、日 |
アクセス | 地下鉄七隈線福大前駅、2番出口すぐ |
認可 | あり |
久留米大学病院
久留米大学病院には6名の臨床遺伝専門医と1名の認定遺伝カウンセラーが在籍します。そのため月曜日から木曜日は完全予約制の遺伝カウンセリングを受けられますが、新型出生前診断を受けるためにはまずかかりつけ医からの紹介状が必要です。
久留米大学病院で新型出生前診断を受ける費用は、遺伝カウンセリングも含めて174,620円で、羊水検査に進む場合は日帰り入院の24,110円も追加となります。
クリニック名 | 久留米大学病院 |
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住所 | 福岡県久留米市朝日町67番地 |
診療時間 | 8:30~17:00 |
遺伝カウンセリング休診日 | 金、土、日 |
アクセス | JR久留米駅より徒歩15分 |
認可 | あり |
国立病院機構 小倉医療センター
小倉医療センターの出生前検査は羊水検査と新型出生前診断の2種類で、絨毛検査やそのほかの検査には対応していません。
小倉医療センターに通院中の方はそのままカウンセリングを受けられますが、別の医療機関に通院している方は医療連携室を通して予約となります。費用は初診が11000円、再診が5,500円~8,800円、検査費用が約13万円で、羊水検査の場合は1泊2日の入院で約10万円となります。
クリニック名 | 国立病院機構 小倉医療センター |
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住所 | 福岡県北九州市小倉南区春ケ丘10番1号 |
診療時間 | 9:00~16:30 |
遺伝カウンセリング休診日 | 火、金、土、日 |
アクセス | JR久留米駅より徒歩15分 |
認可 | あり |
新型出生前診断(NIPT)の流れ
新型出生前診断を受ける流れは認可施設と認可外施設で大きく異なりますが、ここでは申し込みから結果が出るまでの一般的な流れを紹介します。
1:カウンセリングのお申し込み
まずは遺伝カウンセリングの申し込みが必要です。
認可施設で受ける場合は紹介状が必要であるため、産婦人科のかかりつけ医に新型出生前診断を受けたい旨を伝えましょう。
後日カウンセリングに関する連絡が来ます。認可外施設であれば、公式サイトの申し込みフォームや電話からカウンセリングの予約を取ります。
2:カウンセリング
予約した日は申し込んだ医療機関の注意点を踏まえてカウンセリングに行きましょう。
たとえば認可外施設であれば妊婦本人がいれば問題ありませんが、認可施設であれば夫婦での来院が求められます。カウンセリングでは検査でわかる疾患の説明や、もし陽性反応が出たときの解釈、意思決定など検査にかかわる不安もサポートします。
3:来院
カウンセリングを経て夫婦で話し合い検査すると決めたら、日をあらためて来院し採血に移ります。
4:採血
認可施設の場合はその場で採血して結果が届くのを待ちます。認可外施設では採血のみ最寄りのクリニックでおこない、血液を検査ラボに送ります。
5:検査
検査では母体の血液から胎児のDNA断片を測定して疾患リスクの判定をおこないます。
国内で検査するクリニックの場合は結果の通知が早いですが、一般的には血液を海外に送り検査するため、結果が届くまで2週間程度かかります。
6:検査結果の通知
結果は陰性や陽性で判断され、陰性の場合は問題がなく、陽性の場合は疾患がある可能性が高いです。
ただし結果は確実なものでなく、偽陽性や偽陰性などわずかな確率で結果と異なる赤ちゃんが生まれることもあります。
認可外施設の場合、検査結果は来院以外にも郵送や電子データのダウンロードで受け取れます。認可施設では一度来院してカウンセリングとともに結果を聞くことが一般的です。
新型出生前診断(NIPT)に関するよくある質問
ここでは新型出生前診断を受ける前に知りたいよくある質問をまとめました。
新型出生前診断に関しては、検査を受ける前に無料で相談できるクリニックも多くあるため、ここで解決しなかった問題は検討中の医療機関への相談をおすすめします。
検査結果で陽性だった場合はどうすればよいですか?
結果が陽性の場合でも疾患の有無は確定していないため、羊水検査や絨毛検査など確定的検査をおこなうか選択します。
その際は専門医や専門カウンセラーによく相談のもと決定しましょう。
母体や胎児に影響はありませんか?
新型出生前診断は母親の採血のみで検査できるため、母体や胎児への影響はありません。羊水検査や絨毛検査の場合はわずかな確率ですが、出血や流産など一定のリスクがあります。
万が一に備えてリスクのない出生前診断を受けたい方は新型出生前診断がおすすめです。
新型出生前診断(NIPT)は保険適用ですか?
新型出生前診断含む出生前診断は自由診療であり、現在は保険適用の検査ではありません。
クリニックにより費用が異なりますが、費用のみでなくクリニックの特徴を比較しつつ選ぶことがポイントです。
双子でも検査できますか?
双子でも新型出生前診断で検査可能です。
しかし双子の場合で陽性反応が出た場合は、片方もしくは両方が陽性であったり、性別が不確定だったりなど、検査結果の判断が難しくなります。
まとめ
新型出生前診断は従来の出生前診断と比較してリスクが低く精度が高いため、多くの方が利用している検査です。
デメリットは費用が高額である点ですがほかに問題点はなく、胎児に影響がなく安全な出生前診断を探している方にはおすすめです。
福岡県で新型出生前診断を導入しているクリニックは多くありませんが、認可外施設でも採血は最寄りの提携クリニックでおこなえたり、カウンセリングはオンライン診療が可能だったりなど、クリニックごとにそれぞれ特徴があります。
ここでならば検査を受けてもよいと思えるクリニックを見つけて、夫婦での話し合いのもと検査の有無を選択しましょう。
<参考>
ヒロクリニック博多駅前院
NIPT平石クリニック
ミネルバクリニック
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なるほど福岡:福岡でNIPT(新型出生前診断)がおすすめのクリニック|認可・無認可やオンライン診療で受けられる医療機関も紹介