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埼玉県でNIPT検査を受けられるおすすめクリニック7選!選ぶ際のポイント・注意点まとめ

NIPT(新型出生前診断)は、妊娠した母体からの採血のみで、胎児の21トリソミー(ダウン症候群)や18トリソミー(エドワーズ症候群)、13トリソミー(パトウ症候群)などの染色異常が調べられる検査です。

以前はいくつかの条件を満たしている方のみ受けられた検査ですが、近年では希望するすべての方を受け入れているクリニックも増加しています。

本記事では、NIPTが受けられる埼玉のクリニックを紹介します。さらに、NIPTの基本情報やクリニック選びのポイントなどもあわせて解説します。

目次

NIPT(新型出生前診断)とは

NIPTは、Non-Invasive Prenatal Genetic testingの略で、妊娠10週目以降に任意で胎児の染色体異常を調べられる検査です。

検査対象は次のとおりです。

  • ダウン症候群(21トリソミー)
  • エドワーズ症候群(18トリソミー)
  • パトー症候群(13トリソミー)
  • ターナー症候群(モノソミーX)
  • トリプルX症候群(トリソミーX)
  • クラインフェルター症候群(XXY)
  • ヤコブ症候群(XYY)
  • ディジョージ症候群(22q11.2)
  • 1p36欠失症候群
  • ウルフ・ヒルシュホーン症候群(4p16.3)
  • ねこ啼き症候群(5p)
  • プラダー・ウィリー症候群 アンジェルマン症候群(15q11.2-q13)

羊水検査のような確定的診断の場合、母体のお腹に針を指す検査であり、流産や早産、死産、出血などのリスクが伴います。

一方でNIPTは非確定的検査に分類され、母体の採血のみで検査するため、母子ともにリスクを伴いません。非確定的検査とはいうものの、NIPTは母体血清マーカーやコンバインド検査などの非確定的検査と比較して、検査精度の高さが特徴的です。

埼玉県でNIPT検査を受けられるおすすめクリニック7選

埼玉県でNIPT検査を受けられるおすすめのクリニックは、次のとおりです。

  • NIPT平石クリニック
  • 埼⽟医科⼤学病院
  • 埼⽟医科⼤学総合医療センター
  • DNA先端医療株式会社
  • ミネルバクリニック
  • NIPT JAPAN
  • 獨協医科⼤学埼⽟医療センター

それぞれのクリニックについて解説します。

 NIPT平石クリニック

NIPT平石クリニックは、認定遺伝カウンセラーが在籍しているクリニックです。2019年〜2022年に日本マーケティングリサーチ機構が実施した調査によると、妊婦からの満足度は4年連続95%を超えています。

認可施設では、35歳以上の年齢制限や夫婦同伴などいくつかの条件があるものの、NIPT平石クリニックでは妊娠10週以降のすべての妊婦が検査を受けられます。

陽性反応がでた妊婦に対しては、確定診断の羊水検査費用をクリニック側が全額負担する制度を設けているため、検査後のフォローの充実度も魅力です。

埼⽟医科⼤学病院

埼⽟医科⼤学病院は、産科や新生児科、小児科、産婦人科が1つの建物に集約されたクリニックです。大きな病院のため、さまざまな悩みや病気を抱えた患者を相手に治療した経験豊富な医師が在籍しています。

分娩予定がなくてもNIPTを受けられますが、次の注意点があります。

  • カウンセリングを受ける場合は、妊婦本人が電話で予約する
  • 遺伝カウンセリングは毎週水14:30、16:30のみ
  • 検査前後2回のカウンセリングは夫婦同伴が必須
  • 「35歳以上」「染色体異常の子どもの妊娠経験」「夫婦どちらかが染色体異常の保因者」に当てはまる方のみ検査対象

大学病院のため、NIPTを受ける条件は厳しいものの、医師の実績を重視している方におすすめのクリニックです。

埼⽟医科⼤学総合医療センター

埼⽟医科⼤学総合医療センターは、36診療科で構成された埼玉県有数の総合病院です。平成30年に遺伝子相談室が新設され、遺伝子検査や遺伝子疾患などの支援がおこなわれているため、検査後のサポートが充実しています。

現在の日本医療業界では、産婦人科領域の超音波指導医が不足しているものの、埼玉医科大学総合医療センターには在籍しています。

胎児治療や出生後の新生児手術など、難易度の高い治療法を含めて、染色体異常の結果から的確な選択肢が提示されるでしょう。

DNA先端医療株式会社

DNA先端医療株式会社は、認定遺伝カウンセラーの相談を無料で実施しているクリニックです。2022年の調査で顧客満足度が96%、陰性的中率99.99%以上の実績を得ています。

検査結果を伝えてサポートが終了するクリニックも多いですが、DNA先端医療株式会社は認定遺伝カウンセラーと無料で話せる電話相談窓口を設置しています。

検査結果に応じて、直接詳しく話を聞きたい方や陽性反応が出たあとの対応について、専門知識を持った方からサポートを受ける環境がほしい方におすすめです。

ミネルバクリニック

ミネルバクリニックは、世界特許最新技術を用いて検査をおこなうクリニックです。陽性的中率100%、偽陰性と判定保留の記録0の高い実績を誇ります。

多くのクリニックはカウンセリングを無料で実施しているものの、ミネルバクリニックでは問診票をもとに医師が直接カウンセリングをおこなうため有料です。その分、専門知識を持った医師から直接サポートを受けられます。

またNIPTで陽性判定がでた場合、死産や流産のリスクがある羊水検査をおこなう前に、精密な超音波検査で異常を確認します。的確で妊婦ファーストな検査を受けたい方におすすめのクリニックです。

NIPT JAPAN

NIPT JAPANは、全国90箇所以上のクリニックで最短当日に検査が受けられるクリニックです。

検査精度を高めるため、世界最高水準と呼ばれるVerinata Health社の検査を採用しています。染色体異常に加えて、微小欠失症検査と性別検査が受けられるため、より詳しく胎児の状態を把握したい妊婦と家族におすすめです。

また年齢制限や夫婦同伴の義務がなく、ほかのクリニックで検査を受けられなかった方でも安心して受診できます。

獨協医科⼤学埼⽟医療センター

獨協医科⼤学埼⽟医療センターは、ハイリスク妊娠と呼ばれる妊婦の受け入れも積極的におこなうクリニックです。院内に開設された遺伝カウンセリングセンターでは、臨床遺伝専門医と認定遺伝カウンセラーが在籍しており、専門性の高い相談ができます。

また産婦人科や小児科、小児外科、内科、麻酔科などが併設しているため、検査後から出産、出産後まで一貫したサポートが受けられるでしょう。

埼玉県でNIPT検査を受けるクリニックを選ぶ際のポイント

埼玉県でNIPT検査を受けるクリニックを選ぶ際のポイントは、次のとおりです。

  • サポート体制が整っているか
  • 遺伝カウンセラーが在籍しているか
  • カウンセリングの形式が自身に合っているか

それぞれのポイントについて解説します。

サポート体制が整っているか

NIPTを受けるクリニック選びでは、サポート体制の充実度を確認しましょう。

保険適用外の検査では高額な費用が発生するものの、クリニックによって費用の内訳は異なります。具体的には、次の項目が費用に含まれているのか、別途追加費用が発生するのかを確認しましょう。

  • 検査前のカウンセリング
  • 検査後のカウンセリング
  • 確定診断(羊水検査、絨毛検査)

検査を受けるうえで経済的な不安を払拭するためには、クリニックが提示する費用の内訳を確認すると安心です。

とくに陽性の結果が出てから追加で10万円前後の確定診断の費用がかかれば、さらに心理的な負担が懸念されます。

遺伝カウンセラーが在籍しているか

NIPTを受けるクリニック選びでは、遺伝カウンセラーが在籍しているか確認しましょう。

検査そのものは血液採取のため難易度は高くないものの、NIPTの結果をどのように解釈するのかについては正しい知識が必要です。NIPTを受ける前に検査がどのような目的で実施されているのか、検査結果を妊婦と家族はどのように受け止めればよいのか、陽性の場合の準備について説明があります。事前説明が十分ではないクリニックは、検査結果に応じたサポート体制が充実していない可能性があります。

検査結果は妊婦とその家族の心理的なダメージを与える可能性があると理解したうえで、カウンセラーの知識量や実績をチェックしましょう。

カウンセリングの形式が自身に合っているか

NIPTを受けるクリニック選びでは、カウンセリング形式が自身に適しているのかも確認しましょう。

近年では、簡単にインターネットでNIPTに関する情報が得られますが、必ずしも医学的な根拠があるとは言い切れません。周りの方に相談するにしても、偏見があったり価値観が異なったりすると、さらに悩みが深まる可能性もあるでしょう。よってNIPTのカウンセリングは、妊婦と家族が心身ともに健康で出産するために大切です。

カウンセリングの形式は、クリニックによって異なります。医師、遺伝カウンセラー、看護師、スタッフのうち誰がカウンセリングを担当するのか、妊婦と家族の疑問や不安に寄り添うかなど、事前カウンセリングでカウンセラーとの相性を慎重に見極めましょう。

NIPTの目的は治療ですが、染色体異常が判明したあとの選択を尊重されるのかも重要です。検査前にクリニックに対して違和感を抱いた場合、ほかのクリニックでの検査を検討するとよいでしょう。

NIPT検査の注意点

NIPT検査の注意点は、次のとおりです。

  • あくまで染色体異常の可能性を指摘する検査
  • 誰でも検査を受けられるわけではない
  • 保険適用外で費用が高額

それぞれの注意点について解説します。

あくまで染色体異常の可能性を指摘する検査

NIPTは、あくまでも染色体異常の可能性を指摘する検査であり、染色体異常の有無がわかる検査ではありません。ほかのスクリーニング検査結果と同様に、妊娠に染色体異常疾患があるのかについては答えられません。

確実に疾患の有無が知りたい方は、出生前診断検査(確定検査)を受ける必要があります。NIPTは検査精度が高いといわれているものの、疾患の可能性があると結果が出た場合は、確定検査を受けなくてはなりません。

確定検査は流産や死産のリスクを伴うため、NIPTは確定検査を受ける前の判断材料として利用することをおすすめします。

 誰でも検査を受けられるわけではない

NIPTは、誰でも検査を受けられるわけではありません。近年では妊婦と家族を尊重する目的もあり、希望するすべての妊婦がNIPTを受けられるクリニックも増加しています。

しかし、日本医師会の認定医療機関で受診したい場合は、35歳以上の年齢制限や両親に該当疾患を持つ者がいる、ほかの検査で染色体異常が発覚しているなどの条件があります。

NIPTの条件を満たしていない場合、誰でも受け入れているクリニックを探しましょう。認定医療機関以外でNIPTを受ける場合、カウンセリングの様子や実績などを見て、サポート体制の充実度を確認してから受診しましょう。

保険適用外のため費用が高額

NIPTは、保険が適用されません。検査費用はクリニックによって変動するものの、20万円程度が目安です。

多くのクリニックでは、カウンセリングやアフターケア、陽性反応が出た場合の確定検査代を費用に含めていますが、別途費用が発生するところもあります。羊水検査や絨毛検査などの確定検査が追加で発生する場合、さらに10〜20万円前後の費用がかかることを想定しましょう。

NIPT検査が抱えている問題とは

NIPT検査が抱えている問題は、次のとおりです。

  • 妊婦に十分な認識がなく検査が実施される可能性がある
  • 検査結果の意義を誤解する可能性がある
  • 胎児の疾患発見を目的とした検査として利用される可能性がある

それぞれの問題について解説します。

妊婦に十分な認識がなく検査が実施される可能性がある

NIPTは、妊婦が検査に関する十分な認識がないまま実施される可能性が問題視されています。多くの妊婦と家族が、これから生まれてくる胎児の健康状態を把握したいと考えるのは当然のことです。

しかし、NIPTは胎児の疾患を調べる検査であり、陽性反応が出ると妊婦と家族に大きな精神的ダメージを与える可能性があります。そのためNIPTは、検査以上に事前カウンセリングと事後カウンセリングが重要です。

NIPTは採血のみで結果がでる手軽さゆえに、患者側とクリニック側がどちらも心構えをしていないケースが増加しています。

検査結果の意義を誤解する可能性がある

NIPTは、検査結果の意義を誤解する可能性が問題視されています。

近年では、女性の社会進出を背景に高齢出産が増えていたり、ネット社会による情報錯乱が妊婦や家族に不安を与えていたりします。NIPTを受ける場合、どのような結果であっても、まずは母子ともに健康な状態で出産するための準備をする心構えが大切です。

陽性と出た場合でも、確定診断によって結果が異なるケースは報告されています。また確定診断によって染色体異常が判明したら、医師から専門医のいる病院を紹介されたり、妊娠初期からはじめられる治療や準備を教えてもらえたりします。

出産前から準備をはじめると、心身ともに余裕を持って胎児の出産ができ、妊婦と家族の負担が最小限に抑えられるでしょう。

胎児の疾患発見を目的とした検査として利用される可能性がある

NIPTは、胎児の疾患発見のための検査として利用される可能性が問題視されています。

そもそもNIPTの目的は、生まれてくる子どもの治療です。

妊娠10週目から受けられるNIPTで何かしらの異常が発覚した場合、胎児を万全な状態で迎え入れるための病院探しや治療をはじめます。日本でNIPTが推奨されていなかった背景として、染色体異常がわかると中絶する選択肢が生まれると懸念されていました。

実際にNIPTは、先天性の異常を探す目的でおこなわれていると誤認している方も多いでしょう。中絶を100%批判するものではありませんが、安易に中絶を選択しないためにも、医師やカウンセラーとの入念な話し合いが大切です。

まとめ

本記事では、NIPT(新型出生前診断)の基本情報や埼玉にあるおすすめのクリニック、選び方のポイント、NIPTが抱えている問題について解説しました。

母体と胎児へのリスクが少なく、検査精度が高い点が評価されており、出産準備を進める妊婦と家族がNIPTを希望します。

NIPTは、以前よりも検査を受ける条件が緩和されたものの、正しく認識していなければ間違った判断をするリスクがあります。

検査結果を踏まえて、最後まで妊婦と家族をケアする環境が整っているクリニックを選ぶためにも、複数のところを比較するようにしましょう。

<参考>
NIPT平石クリニック
埼⽟医科⼤学病院
埼⽟医科⼤学総合医療センター

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