妊婦さんは何ヵ月まで飛行機に搭乗できる?妊婦が飛行機に乗るときの注意点を解説

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妊婦さんは何ヵ月まで飛行機に搭乗できる?妊婦が飛行機に乗るときの注意点を解説

妊婦さんは里帰り出産や、急な用事で飛行機に乗らなくてはいけないときに、妊娠何ヵ月まで飛行機に搭乗できるのか?と疑問に抱く方も多くいるでしょう。
また、お腹の中にいる赤ちゃんが心配で、飛行機に乗るのを懸念する方もいるかもしれません。
しかし、妊娠さんは絶対に飛行機に乗ってはいけないと決まっているわけではありません。事前にしっかりとした知識や航空会社の定めたルールを把握すれば安心して飛行機に乗れます。
本記事では、何ヵ月まで飛行機に搭乗できるのか、お腹の中にいる赤ちゃんに負担をかけない方法や、飛行機に搭乗するときの注意点などを紹介します。

そもそも、妊娠さんは飛行機に乗っても大丈夫なの?


妊娠さんが飛行機へ搭乗するのは、「時期」「知識」「ルール」の3つをしっかり理解すれば、安心して飛行機に乗ることは可能です。
しかし、知識やルールを理解せずに飛行機に乗ってしまうと、機内で予期せぬトラブルが起こったときに対処できなくなってしまいます。最悪の場合、お腹の中にいる赤ちゃんの生命にも関わってくるかもしれません。
そのため、以下で紹介する「時期」「知識」「ルール」を飛行機の搭乗前に理解しておきましょう。

【時期】妊娠期間をしっかり把握する

妊娠期間を大きく分けると「妊娠発覚前」「妊娠初期」「安定期」「妊娠後期」の4つの時期に分けられます。
時期ごとに、飛行機に搭乗するときの対応や条件が異なるため、以下の項目を事前に確認して、自分の体の状態をしっかりと把握してから飛行機に乗りましょう。

妊娠発覚前(妊娠をしているが、本人が妊娠に気がついていない状態)

妊娠発覚前に飛行機に乗っても、本人が自覚していないため問題ありません。まだ、お腹にいる胎児がエコー写真に小さく写る程度なので、妊娠さん自身が飛行機に乗ったことが原因で、体調不良などにならなければ搭乗可能です。

妊娠初期(妊娠が発覚してから4ヵ月程度で、つわりなどが始まる時期)

妊娠初期はつわりがあるため、飛行機に乗るのはおすすめできません。航空会社には申告の必要はありませんが、妊娠初期段階はストレスなどが原因になって、早期流産するリスクも高くなる場合があるので注意が必要です。

安定期(つわりなどが落ち着いて、妊娠発覚から5〜7ヵ月)

安定期に入り、つわりなども収まり妊娠さんの体調が良ければ、通常どおり飛行機に乗ることが可能です。この時期も航空会社への申告は必要ありません。

妊娠後期(出産が近づいて、お腹が大きく動くのも大変な8ヵ月〜出産までの時期)

妊娠後期になると、出産が近いので慎重な対応が必要になります。里帰り出産などで飛行機に乗る場合は、32週目くらいまでに乗るのがおすすめです。
また、この時期は航空会社ごとに規定が定められているので、各航空会社で搭乗前に確認するようにしてください。

【知識】妊娠さんが飛行機乗るときの注意点

妊娠さんは、妊娠していない女性よりも体がデリケートになっているため、飛行機などの慣れない環境の中では、注意する点が多くあります。
機内で体調不良になったり、予期せぬトラブルにならないように以下の項目をしっかりと意識しましょう。

妊娠さんはエコノミー症候群になりやすい

妊婦さんは、体の血液が固まりやすくなるのが特徴です。その理由は、赤ちゃんを産むときに胎盤が子宮から剥がれる際の出血に備えるためともいわれています。
そのため、妊娠さんは水分を多く取らなくてはいけません。つわりなどが原因でしっかりした食事が取れず、水分量が体から少なくなると脱水症状のリスクもあります。

特に飛行機の中では、妊娠さんは地上にいるときよりも水分量が低下し、血液が固まりやすくなります。その理由は、機内は湿度が低く、乾燥しているのが原因です。また、狭い座席に長い時間座っているので、体内の血液が循環されにくくなります。

妊婦さんの場合は機内で、このような悪条件が重なり「エコノミークラス症候群(別名 深部静脈血栓症)」になる可能性が高まります。

このエコノミー症候群になってしまうと、体の内部の深い部分を流れている静脈に血液の塊「血栓」ができてしまい、その血栓が突如剥がれると血流に乗って、肺などの臓器の動脈を塞いでしまい、最悪の場合は死に至るので非常に危険です。

そのため、機内では普段より多くの水分を摂取して、血液をサラサラにすることを意識しながらエコノミー症候群の予防を心がけましょう。

飛行機で移動中は、機内で簡単なストレッチをする

機内で長い時間座っているとエコノミー症候群のリスクが高まるので、一定時間でストレッチをして体を動かしましょう。
トイレに行くときでも、トイレ前の少し空いたスペースを使って簡単なストレッチをするだけで、体内の血液がスムーズに流れて、血栓ができにくくなります。

また、妊婦さんの場合、お腹が大きくなると座っているだけで腰が痛くなったり、足のむくみがひどくなることもあります。
そのため、一定時間ごとに立ち上がり、少し体を動かすだけでも改善されるので、ぜひ試してみてください。

シートベルトの調整には注意する

飛行機に乗る場合は、安全を考慮して機内でシートベルトの着用が原則義務付けられています。
そのため、妊娠さんもシートベルトをつける必要はありますが、お腹の中の赤ちゃんを圧迫しないようにしましょう。

上空では、乱気流や気圧の関係で急に機内が揺れる場合があるため、突然締め付けられる場合があります。そのため、妊娠さんはお腹でシートベルトをするのではなく、腰や骨盤の近い位置で少し緩めた状態で装着するのがおすすめです。
また、服装についてもリラックスできてストレスを少しでも軽減する服装がよいでしょう。

そのため長時間の飛行の場合は、できる限り楽な環境作りが大切です。

【ルール】飛行機会社ごとに妊娠さんが搭乗する規則はある


飛行機に妊娠さんが乗る場合、航空会社によっても細かいルールが決まっていますが、状況に応じて変更になる場合もあります。
そのため、飛行機に乗る前には、必ずホームページやお客様センターなどで確認をすると安心です。
以下で、日本の大手航空会社の飛行機に乗る規定や必要書類を紹介します。

日本の大手航空会社の規定や必要書類

日本の大手航空会社では、妊娠さんの状況に応じて規定や必要書類の提出ルールが定められています。
出産予定日の28日前から8日前までに飛行機へ搭乗する場合は、医師の診断書が必要になります。そのため、診断書を入手していないと搭乗を断られる場合があるので注意してください。
出産予定日から7日以内に飛行機へ搭乗する場合は、医師の診断書の提出だけではなく、医師の同伴が必要になるので、飛行機に緊急的に乗らなければならない場合以外は避けた方がよいでしょう。
また、天候などが原因で通常の飛行ができないと判断し、妊娠中の母体に悪影響をおよぼす可能性がある場合は搭乗を断られてしまうこともあります。

まとめ

妊娠さんが飛行機に乗るときは、「時期」「知識」「ルール」の3つをしっかり把握する必要があります。妊娠さんは、お腹の赤ちゃんを第一に考えて、健康な赤ちゃんを産むことが一番大切です。
里帰り出産や急な用事で飛行機に乗るときには、事前から綿密な計画を立てて、確認を行なってから飛行機に乗ってください。
また、赤ちゃんだけでなく、妊娠さんの体調を優先するのも重要です。もし、長時間飛行機に乗る場合は、エコノミー症候群のリスクもあるため、ストレッチをして予防を心がけましょう。

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