妊娠週数の計算方法って?数え方&週数別の胎児と母体の変化まとめ

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妊娠週数の計算方法って?数え方&週数別の胎児と母体の変化まとめ

妊娠したかもしれない、と思って産婦人科に行くとお医者さんに「妊娠5週ですね」と言われたけれど、5週間前には子作りをしていない!とびっくりする方も多いのではないでしょうか?実は、妊週数の数え方は少し特殊。しかし、初めて妊娠した方やご家族の方になかには、どの日を基準にして数えたら良いのか知らない…という方も多いでしょう。

そこで本記事では、妊娠週数の数え方をご紹介します。妊娠週数によって胎児がどれくらいの大きさになるのか、母体がどう変化していくのかも併せてご説明するので、妊娠週数の数え方を知りたい方や、妊娠してこれからどうなっていくのか知りたい方は是非参考にしてみてください。

妊娠週数の数え方は?

初めて妊娠した方や、そのパートナーの方にとって、妊娠週数の計算や出産予定日の計算など、分からないことだらけでしょう。ここでは、妊娠週数の数え方と出産予定日についてご説明します。

妊娠週数の数え方

妊娠すると妊娠○ヶ月、という月単位や週単位の数え方をするのが一般的です。その基準となっている日は、妊娠前最後の生理の開始日。つまり、妊娠0週0日の時点では、お腹に赤ちゃんはいないのはもちろん、子作りもしていない状態ということです。

実際に受精するのは妊娠2週目 、着床するのは妊娠3週目 なので、産婦人科でお医者さんに「妊娠6週です」と言われたけれど、6週間前に子作りをした覚えがない!というのも当たり前です。現在6週なのであれば、4週間前に子作りをしたかどうか考えれば良いでしょう。

出産予定日の計算方法

人の妊娠期間は「十月十日」ということを聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?昔から言い伝えられていることではありますが、これはほとんど正解で、現在でも妊娠期間は約10ヶ月 。

生理周期を28日だとして、最終月経開始日の280日後 が出産予定日として計算されています。週数でいうと、40週0日 。週数の数え方と同じく、受精をした日から280日後ではないので注意しましょう。

しかし、出産予定日が280日後と分かったところで、自分で計算するのはとても大変でしょう。そこでおすすめなのが、ネーゲレ換算法。以下の2つを行うことで、簡単に出産予定日が分かる計算法です。

●最終月経日の月から9を足すか3を引く
●最終月経日の初日の日に7を足す

最終月経日を「X月Y日」とした場合、「X+9」「Y+7」という2つの計算式を作るのです。例えば、7月2日が最終月経開始日だった場合、「7−3=4」「2+7=9」の2つの計算式ができ、出産予定日は「翌年の4月9日」ということになります。

ただし、このネーゲレ換算法は生理周期を28日としてできた計算法なので、28日ではない場合はずれた分を差し引きする必要があるので注意してください。

【妊娠週数別】胎児の成長


妊娠期間中最も気になるのが、お腹の中の赤ちゃんが今どれくらい大きいのか、成長しているのか、ということでしょう。そこで、妊娠週数別の赤ちゃんの成長過程をご紹介します。

妊娠4〜7週

妊娠3週で着床した卵子の大きさは、僅か1mm。胎のうと呼ばれる袋のようなものに入っており、胎芽と呼ばれます。

7週目になる頃には1〜2cm に成長し、体重は4g ほどに。脳や脊髄などの神経細胞が作られ、目や耳や口、へその緒が形成されます。6週目あたりになると、心拍が確認できるようになるでしょう。

妊娠8〜11週

頭と胴、足の境目がはっきりしてきて、大分人間らしい形になってくるのがこの頃。心臓や肝臓などの内臓器官はほぼ完成し、口や歯が形成されます。

身長は4〜8cm、体重は20〜30g ほどに成長。早期流産のリスクが減少し、NIPT(新型出生前診断)ができるようになるのもこの頃です。40週ある妊娠期間の中で、1つの大きな節目といって良いでしょう。

妊娠12〜15週

ようやく胎盤が完成し、赤ちゃんはへその緒を通してお母さんから栄養をもらうようになります。手指も完成して羊水の量も増えるので、赤ちゃんはお腹の中で呼吸や母乳を吸う練習をすることも。

14週頃には体の全ての器官が形成され、身長は15〜18cm、体重は100〜120g ほどにまで成長します。

妊娠16〜19週

爪や髪の毛、まつげや眉毛などが生え始めます。前頭葉が発達して、お腹の中で活発に動き回る時期もこの頃。皮膚を守るために胎脂が作られ始め、少しずつふっくらとした体型になってきます。

身長は20〜25cm、体重は150〜300g ほどです。

妊娠20〜23週

腎臓が機能し始め、羊水を飲んでおしっこをする練習をするようになります。性別が判明し始めるのもこの時期。聴覚が備わってくる時期でもあるので、話しかけたり胎教で音楽を聴かせるなどをしてみてもいいかもしれません。

この頃になると、身長は25〜30cm、体重は350〜650g ほどになります。

妊娠24〜27週

顔の細かいパーツが完成し始め、瞬きなどを始めます。エコー検査で表情などが分かるようになるでしょう。赤ちゃんが自分で体をコントロールできるようになるので、より活発に動くようになります。

身長は30〜35cm、体重は1000g ほどです。

妊娠28〜31週

胎児の骨格がほとんど完成し、出産に備えて頭を下にした正常位に落ち着くようになります。しかし、逆子のままの子もいるので、逆子体操などで正常位になるようにしましょう。

身長は40cm、体重は1500〜1800g ほどになります。

妊娠32〜35週

皮下脂肪が増え、ふっくらとした赤ちゃんらしい姿になります。肺の機能が完成し、新生児と同じような睡眠リズムになり、生まれてからの準備をしています。

身長は45cm、体重は2200〜2500g ほどです。

妊娠36〜40週

内臓機能は成熟し、胎盤を通して母体の免疫物質が送られます。

身長は50cm、体重は3000gほど。 いつ生まれても大丈夫な正産期です。

【妊娠週数別】母体の変化


妊娠中は、見た目と共に体調もめまぐるしく変化します。以下でどんな変化が起こるのかチェックしておきましょう。

妊娠4〜15週

一般的に「妊娠初期」と呼ばれる期間。つわりが始まりピークを迎え、心身共に疲弊してしまう時期でもあります。あまりに酷いつわりは「妊娠悪阻」と呼ばれて治療が必要になるので、産婦人科で相談してみましょう。

妊娠16〜27週

「妊娠中期」と呼ばれる期間。つわりのピークが終わり、安定期を迎えるので精神的に安定してくる方が多いです。少しずつ胎動が感じられるようになり、お腹も大きくなってくるので、赤ちゃんの成長を感じられるようになるでしょう。

24週からは妊婦健診が2週間ごとになり、徐々に出産の準備を進めていくのがおすすめです。

妊娠28〜40週

「妊娠後期」と呼ばれるこの期間は、お腹の重さによって腰痛が引き起こされる時期。体重が増えやすい時期でもあるので、増えすぎないように注意しましょう。

36週を超えると正産期となり、妊婦健診も週1回になります。出産入院に必要なグッズは揃えておき、タクシーの電話番号なども控えておいていつ出産になっても良いように準備しておきましょう。出産前にはお腹の膨らみの位置が下がったり、お腹が頻繁に張るようになるなどの兆候があります。わずかな体調の変化にも気づけるように、気を配っておきましょう。

妊娠週数ごとに起きやすいトラブルを知っておこう

妊娠20週からは、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群のトラブルが起こる可能性があるので注意が必要です。

赤ちゃんはお母さんの血液から糖分をもらって成長しますが、優先して赤ちゃんに糖分が供給されるように体が変化し、インスリンの働きを弱めるホルモンが分泌されます。そして血糖値のコントロールが上手くいかずに、血糖値が一定のレベルを超えて妊娠糖尿病になり、食事の管理をしなければなりません。

妊娠糖尿病は、赤ちゃんが大きくなりすぎて難産になるトラブルが生じる可能性も。また、血圧が上昇してしまった場合は、妊娠高血圧症候群と診断され、重度であると赤ちゃんに障害を起こしたり、お母さんが脳出血を起こしたりするトラブルを招くことも考えられます。

妊娠31週あたりから、前置胎盤だと診断されるケースがあり、胎盤が清浄よりも低い位置に付着して、胎盤が子宮の出口を覆ってしまうトラブルがあります。診断されると帝王切開でお産をしなくてはなりません。

また、もう少し時間が経ち、妊娠35週目になると頭が上になっている逆子だと診断されるトラブルが考えられます。手術日までになおれば通常分娩ですが、なおならなければ帝王世界をしてお産をします。妊娠週数に合わせて起こりうるトラブルを把握しましょう。

まとめ

妊娠週数は、初めて妊娠した方や男性にとっては間違えやすいもの。受精した日を基準にしがちですが、「最終月経開始日」であることに注意してください。今回ご紹介した数え方を参考にして、計算してみましょう。

一般的な出産予定日は280日後の40週0日で計算されますが、あくまで予定日は目安。36週以降はいつ生まれてもおかしくないので、準備は早めにしておくのがおすすめです。

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