予防が大切?妊婦が血圧を急上昇させないよう気を付けるべきこと

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予防が大切?妊婦が血圧を急上昇させないよう気を付けるべきこと

妊婦にとって健康は本人の問題だけではなく、胎児にも大きく影響をしますし、それは血液の圧力に関わることも同様です。胎児の成長とともに体重は増えていきますが、平均よりも大幅に増えるのはあらゆるリスクを高めます。日頃からその日の体重とともに、何をどれくらい食べたのか、何か運動をしたか、ノートに書いたりアプリで管理するのも良い方法です。誰にでも起こりうることだけに、すべての妊婦は予防策を意識した方が良いですが、あまりストイックになりすぎてストレスをためないよう、前向きに楽しみながら取り組むようにします。

どのようなリスクがあるのか知っておく


ひと昔前には妊娠中毒症と呼ばれていた、妊娠高血圧にも妊婦は注意が必要になります。正常だからと安心しきれないのは、出産までの期間を経ていつの間にか血液の圧力が高くなることがあるためです。高い数値が出るようになると、数字の問題だけではなく、お腹の赤ちゃんにもマイナスの影響を及ぼすことがあります。胎盤や母体にも良くない影響を起こすことがありますし、期間の半ばから後半で上がり始めることもあるため注意は必要です。可能性としては誰かに限定をされることなく、本当に誰でもそうなることがあります。典型的なのが最初は正常であったのが、途中から緩やかに上がり始めてしまうパターンです。妊娠初期よりも起こりやすいのは、後半戦にかけてになります。発症が早いとそれは気を付ける必要があり、発症期間が長引いて放置すると重症になることもあるためです。血液の圧力が高い状態が、お腹の赤ちゃんにとっても良いはずはありません。腎臓の機能が関連をするのもこの症状であり、腎臓への負担は赤ちゃんを宿すと大きくなります。なぜ危険レベルが上がるかですが、母体と胎児への健康面へのリスクが高まるためです。高齢になることで脳内出血などのリスクが上がりますが、血液の圧力が高い状態だと同じようにリスクを上げてしまいます。

とはいえまだシニアのようなことはすぐに起きないものの、くも膜下出血を起こしやすい状態を招きがちです。痙攣の発作を起こしたり意識が消失をしたりする、子癇になるリスクも高めてしまいます。大切な赤ちゃんをお腹に宿しているのに、こうした症状が出て転んだりしては大変です。胎盤における機能も健やかではなくなりますので、お腹の赤ちゃんに十分な栄養を届けにくくなります。すると低酸素状態に陥ることがありますし、胎児発育不全を招くなど穏やかではありません。改善策をとらずに妊娠高血圧腎症となれば、すぐによくなるどころかもっと悪い方向に進みがちです。合併症を招くこともありますので、適切な治療を始めるようにします。ですがどういった症状になるのかなどを知れば、改善や予防の対策は立てやすいですし、良い方向に向かわせることはできるので前向きに取り組むことです。

肥満や体重の増えすぎには緩やかな対処を

妊娠高血圧症候群は起きてからよりも、予防に力を入れて取り組むことです。もともと肥満であった場合はリスクが高まりますが、赤ちゃんができてから食べすぎて体重が増えすぎるのも良くはありません。予防策としても日々の食事管理、体重管理をしていくことは外せないです。妊婦になるとおなかの赤ちゃんの成長とともに、ゆっくりと体重は増えていきます。増えるといっても短期間に驚くほど増加をするわけではなく、10ヵ月のうちで理想の増加は7キロから多くても10キロほどです。無事に出産をするまでは、赤ちゃんの分も食べようと意気込むことはありますが、食べすぎてよいことはありません。急激に体重が増えると焦りが生じることがありますが、赤ちゃんのためにも独自の負担が大きいダイエットに取り組むのは控えます。日々の体重管理をきちんとすること、何を食べたのか体重は何キロか、その日の運動量などを書き留めておくのも良い方法です。漠然と何となく食べて動いてでは、自分がどれほどのカロリー摂取をして、エネルギー消費をしているのか、体重の些細な変化にさえあまり関心を持てなくなってしまうことがあります。食事に関しては栄養バランスの良さを重視すること、口当たりも良く美味しいと感じる洋食は、少しカロリーオーバーになりがちです。

もちろん洋食を食べても構いませんが、体重管理や血圧のことを考えると、和食をメインにする方が安心できます。日本が誇る和食文化の代表メニュー、みそ汁を取り入れるのも悪くはありません。味噌は良質なたんぱく質ですし、野菜をたっぷり入れれば、ビタミンやミネラルも十分に摂取することができます。とんかつやてんぷらをはじめとした、揚げ物料理はできるだけ控えたほうが無難です。こってり系の油料理と砂糖を同時に食べると、体重は増えやすくなるので、揚げ物を食べるなら週に1回とか、量を控えめに食べるようにします。白米をモリモリ食べてしまうなら、しらたきを使いしらたきご飯にしてみるなど、工夫をするのも楽しいです。空腹感を感じやすい時期ですが、手軽に食べられるお菓子ばかりを食べないようにします。こんにゃくを使ったゼリーや、ナッツ類などを少し食べるなどして食欲を満たすことです。

むくみがひどいときにも改善策は必要


少しひどいなと感じるレベルのむくみを感じたら、妊娠高血圧症候群を発症しているサインかもしれません。毎回の妊婦健診を受けるようにすることで、正確な数値を確認することができますし、何か変化があった際には適切な指導があるため安心です。むくみは妊婦になると誰しも少しは感じますが、靴下のゴムの線の後が何日も戻らなかったり、今までと違うと感じたら病院で相談をして、早めの対策をおこなっていきます。安静にしているように言われてはいないなら、妊婦にも適度な運動をすることも心がけることです。もちろんお腹には大事な赤ちゃんがいますから、スポーツジムで筋トレをしたり、無理な運動をする必要はありません。医者のアドバイスを参考にしながら、マタニティヨガに挑戦をしたり、天気の良い日には少しお散歩をするのも良い運動になります。

日々の中で気を付けたいのは過食であり、赤ちゃんの分を理由に食べたいものを、好きなだけ食べていてはいけません。チョコレートやスナックなどのお菓子をたくさん食べたり、菓子パンばかりを食べるなど、偏った食事も見直す必要があります。本来出ていくはずの余計な水分が、体の中に停滞をしている状態ですから、食事で不要なものを排出させる食材を意識することです。カリウム豊富な食材を食べると、無駄な水分は外へ出ていきやすくなります。カリウムたっぷりで、おまけにビタミンや酵素にミネラルも多い、新鮮な野菜は毎日でも食事に取り入れることです。塩分濃度を高くしすぎないこと、水分量が体の中に増えすぎるとむくみやすくなります。葉野菜は心強い味方となりますが、それはカリウムを豊富に含むためです。

一般的にも血圧の高すぎる状態は健康面にマイナスなことをもたらしますが、妊婦の場合も同様であり赤ちゃんにも影響があるため予防策をとる必要があります。体重を思い切り増やしすぎないこと、むくみがとてもひどいなら食事の見直しも必要です。南瓜や人参などの色の濃い緑黄色野菜、春菊やほうれん草に大根葉をはじめとした葉物野菜には、たっぷりのカリウムが含まれています。カリウムの多い食品を食べると、不要な水分の排出を促すことになりますし、ビタミン類の栄養も豊富です。ジャガイモや里芋などのイモ類にもカリウムは多いので、献立のレパートリーは広がるばかりです。すぐに食べられる納豆でも良いですし、ヒジキやきりぼし大根も味方になってくれます。また適度な運動の習慣をつけること、無理のない範囲でできる緩やかなものを、気長に続ける方が良いです。

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