妊娠中の膀胱炎は危険?膀胱炎になったときの対処法とリスクを解説

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妊娠をすると、妊娠前よりトイレに行く回数が多くなったり、排尿をするときにしみるような痛みを感じる方も少なくないでしょう。それらの症状が現れたときは、膀胱炎(ぼうこうえん)の疑いがあるので、決して安易に考えてはいけません。

膀胱炎は、通常の場合より妊娠中の方がかかるリスクが高い病気です。妊娠中以外でも起きる可能性がある病気なので、安易に考えがちですが、妊娠中の場合は、早産や流産の危険性も関係するので、放置してはいけません。

本記事では、妊娠中の膀胱炎の症状や原因、リスクや対処法を紹介します。

膀胱炎の症状とは?


膀胱炎は、決して妊婦さんだけがなる病気ではなく、性別を問わず誰にでもかかってしまう病気です。そのなかでも、尿道が短い理由から女性の方がなりやすいといわれています。

膀胱炎の症状として以下の6つが現れる場合があります。まずは以下の項目を確認し、セルフチェックしてみましょう。

1.排尿痛(しみるような痛み)
2.残尿感(スッキリしない感じ)
3.尿の色が濁る(白っぽい)
4.尿に血が混じっている
5.尿回数が多くなる
6.尿から普段とは違う匂いがする

このような症状が現れているときは、膀胱炎になっている場合や膀胱炎の初期症状の可能性がありますので、放置せず泌尿器科を受診してください。

妊娠している方の場合は、まず産婦人科の医師に相談しましょう。
安易に薬を服用すると、お腹の中の赤ちゃんにも影響を与える可能性がありますので、注意が必要です。

膀胱炎によるお腹の赤ちゃんの影響

妊娠中の膀胱炎は、症状によってはお腹の赤ちゃんに影響を与える可能性があります。
軽度な膀胱炎の場合は、赤ちゃんに大きな影響はないといわれていますが、膀胱炎を放置して、症状が重症化すると炎症がひどくなり、子宮伸縮などで早産や流産の危険が高まります。

そのため、膀胱炎の症状が現れたら、自然治癒で治そうとせず、すぐに病院の診察を受けるようにしましょう。

妊婦さんが膀胱炎になりやすい原因は?

膀胱炎は、妊娠中に起こりやすい病気といわれています。その理由は、妊娠すると免疫力が低下して子宮増大による膀胱への圧迫から、細菌が侵入して炎症を起こしやすくなるからです。
妊娠中以外だと、膀胱炎になっても自然治癒するまで放置する方もいますが、妊娠中に膀胱炎になると、お腹の中にいる赤ちゃんにも影響があるので、安易に考えてはいけません。

膀胱炎は、尿道から細菌が侵入することで膀胱内に炎症が起きてしまう病気です。

膀胱炎の原因となる細菌は大腸菌が70~80%程度 を占めており、他に腸球菌やクレブシエラといった細菌が原因となることもあります。
女性の場合は尿道が短いことや、排泄時にティッシュなどを使う理由で膀胱炎になりやすいといわれています。

膀胱炎は大きくわけて3種類がある

膀胱炎は大きく分けて3種類ありますが、妊娠さんが多くかかる膀胱炎は「急性膀胱炎」といわれています。
そのほかの場合では慢性的な疾患があり、治りにくい「慢性複雑性膀胱炎」や、放射線治療の後遺症などで起こる「出血性膀胱炎」があります。
妊娠が発覚してから、膀胱炎になる場合のほとんどが「急性膀胱炎」といわれていますが、妊娠前から膀胱炎を繰り返している方は、慢性疾患の可能性もありますので、医師に相談してみましょう。

妊娠中の膀胱炎の予防方法


妊娠中は免疫力の低下により、膀胱炎になるリスクが高くなってしまいます。そのため、膀胱炎にならないように予防することが大切です。

日常生活のなかでできる簡単な予防策は以下のとおりです。

1.水分を多く摂り、尿でばい菌を流すようにする。
2.尿意が近づいても、我慢せず、早めにトイレにいく。
3.性行為の後は、膣や尿道周辺を清潔に保ち、菌の繁殖や侵入を防ぐ。
4.排便の後などに拭く際は、肛門周辺のばい菌を広げないように拭く。
5.生活習慣を整え、健康的な食事、睡眠、適度な運動を行なって、体の免疫力を上げる。

妊娠中は少しでも対策を取り、リスクを抑える意識が大切です。妊娠中は普段の生活とは異なりますので、細菌の侵入阻止や免疫力の向上に意識を高めて生活しましょう。

膀胱炎を感じたら、かかりつけの産婦人科へ相談

膀胱炎は症状が悪化してしまうと、お腹の赤ちゃんに影響を与える可能性があるので、膀胱炎の症状を感じたら、まずはかかりつけの産婦人科の医師に相談しましょう。
膀胱炎に悩まされる妊婦さんが多いので、産婦人科の医師でも対応できる場合があります。
また、産婦人科の医師の判断で、泌尿器科の受診を推奨された場合は妊娠中である旨を必ず説明して受診をしてください。

主な治療方法は抗生物質の服用

膀胱炎の治療に関しては、基本的に抗生物質の服用をして治療を行ないます。一般の方の場合は、大腸菌に有効な抗菌薬の「クラビット」や「フロモックス」という抗生物質を5日~7日程度 服用して様子をみます。
しかし、妊婦の場合はクラビットを服用できません。そのため、受診の際に必ず医師に妊娠している旨を説明して、服用できる薬を処方してもらってください。

医師から説明もありますが、膀胱炎の症状が落ち着いても、勝手な判断で薬の服用をやめるのではなく、完全に細菌がなくなるまで処方された薬を飲み続けるようにしましょう。

薬の服用を途中でやめてしまうと、再発してしまうリスクもあります。

また、妊娠中の場合は膀胱炎の市販薬を勝手に飲まないようにしましょう。市販薬は妊娠している人以外の方でも飲めるように販売されているため、赤ちゃんに影響がある成分が含まれている可能性があります。

薬に抵抗がある方は漢方もおすすめ

妊娠中に薬を飲むことに抵抗がある場合は、泌尿器科の医師に漢方での治療ができるのか確認をしましょう。
膀胱炎が軽度の場合は、抗生物質を飲まずに漢方の力で膀胱や尿道の炎症を改善して尿を出しやすくするため、効果が出る場合があります。

代表的な漢方薬は以下のとおりです。

・猪苓湯(ちょれいとう)
尿量を増やしてスムーズな排尿を促す効果が期待できます。

・五淋散(ごりんさん)
炎症を抑えて尿量を増やし、スムーズな排尿を促す効果が期待できます。

・清心蓮子飲(せいしんれんしいん)
ストレスを和らげ、頻尿や残尿感などを減らす効果が期待できます。

・竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
痛みや水を取り、排尿痛や残尿感を減らす効果が期待できます。

これらの漢方は膀胱炎に良いとされていますが、抗生物質などの薬の服用と比較しても効果が期待できないため、症状に合わせて医師に相談してください。

まとめ

膀胱炎は、妊娠する前でも良く耳にする病名で、安易に考えている方が多い病気です。
しかし、妊婦さんの場合は免疫力の低下や子宮増大による膀胱への圧迫が関係して膀胱炎になりやすいだけでなく、早産や流産にも関係するため、危険意識を高める必要があります。
膀胱炎にならないようにするために大事なのは、免疫力を上げるための食事、睡眠、運動です。
体の免疫力を上げ、細菌にも対抗できる体を作ることで、膀胱炎になるリスクを軽減できるでしょう。

また、膀胱炎の主な原因は大腸菌の侵入によるものです。排便の際に、大腸菌が尿道へ侵入させないように気をつけ、衛生管理には意識を高めることが重要です。
妊婦さんは、お腹の赤ちゃんを第一に考え、少しでもリスクを減らし、健康な赤ちゃんを産めるような意識改革に専念しましょう。

膀胱炎の疑いを感じた方は、我慢せずに産婦人科の医師に相談してみてください。

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