不安を軽減!早産の原因を把握して対策を考えよう
不安を軽減!早産の原因を把握して対策を考えよう
病院での診察通り順調な時期に赤ちゃんが生まれると一安心ですが、中には予定日よりも早く生まれることもあります。お母さんにとっても家族にとっても多少なりとも不安は生じますが、何が原因となってのことなのか、またその原因に対してどのような対処ができるのか知ることです。正しい知識を持つことで心から不安は減っていきますし、前向きに赤ちゃんの誕生を心待ちにすることができます。
正期産より早い時期に生まれるのが早産です
出産の予定日を心待ちにしながら待つものの、もっと早い数週で生まれることもあります。早産は決して珍しいケースではないものの、お母さんにとっても赤ちゃんにとっても、大きな負担がかかる部分は否めません。また出産時だけではなく出産後に、気になるのは赤ちゃんに関連したリスクです。順調な妊娠経過を過ごすことでおなかの赤ちゃんは、予定通りであれば37週目から遅くても42週目くらいまでには産声を上げてくれます。正期産は当たり前のようでいて、通常通りではあるもののとても幸運な出産経過です。
ところが皆が正期産というわけではなく、赤ちゃんを授かって22週目以降から37週目までに生まれてしまうこともあります。予定よりも早く生まれてしまう早産ですが、大きく分けるとタイプは2つです。陣痛が予定をしていた時期よりも早く訪れるのは自然早産ですが、医療が人工的に介入をして早く出産をすることもあります。この場合は母子のことを考慮しての対処であり、トラブルがある際には人工的な対処も選択肢の一つです。胎児の発育不全であったり妊娠高血圧症候群など、医療介入のパターンには必ず理由があります。では一体どれくらいの割合で、予定より早く生まれることがあるのか、妊婦にとって気になることです。割合的には20名に1人くらい、妊婦のおよそ5%程の割合で赤ちゃんが早く生まれることがあります。
引き金になるのは母体側に理由があることもあれば、胎児側に要因があることもあるため、定期的な検診で異変を早期発見することも大事です。妊婦の時期には通常よりも、心身への変化が訪れやすくなります。今は赤ちゃんを身籠っているからと、自己判断で病院での検診を後回しにしたりせず、専門医に相談をしたり検査を受けることです。本人ではわからなかった不調が、早期に発見されることもありますし、その方が対処も早くできます。
子宮内感染は早産になる確率を高めることがあります
どのようなことが原因で早産になるのかですが、理由としていくつか考えられることがあります。本人では確認ができないだけに自覚症状を察知するのは困難ですが、何かしらの子宮に関わる異常を生じているとそれも発端となることです。子宮奇形が生じてしまうとお腹の中では、快適に赤ちゃんは成長ができませんので、双角子宮や子宮筋腫などにより早く生まれてしまうこともあります。1人ではなく宿った命が2つ以上ということもありますが、子宮は胎児の数が増えるほど大きくなり、多胎妊娠も早く生まれる確率のあることです。1回の出産で2人の可愛い天使の顔が見られるのは嬉しいものの、双子以上になると子宮の大きさはアップして、お腹の張り感も1人よりもずっと感じやすくなります。
一般的にも双子以上の場合は、予定よりも早く生まれることが多いので、入院管理を早めにするケースも少なくはありません。人間の体にはいたるところに筋肉があり、丈夫に活躍をしてくれることで体も元気に動かすことができます。それは脚や腕などだけではなく、筋力は子宮頸管にもありますが、これが弱いのも発端となることです。筋力があまりにも弱いと子宮口が、まだ出産が開始してもいない前に開いてしまいます。特有の痛みの陣痛が来る前に、赤ちゃんが生まれてしまうのもこのパターンです。この場合は子宮頸管の筋トレとはいきませんが、病院でしばる手術をするのも対処として考えても良いかもしれません。炎症による早い時期の出産も考えられることであり、膣からさまざまな細菌が入り頸管に感染をすることもあります。
よくあるのはクラミジアなどであり、子宮内にこうした細菌が入り込み悪さをすることは、あらゆるトラブルを起こすもとです。正常な卵膜を炎症により弱くしてしまいますので、卵膜は些細な刺激により破れやすくなります。子宮頸管炎や絨毛膜羊膜炎により悪化することがあるものの、子宮内感染は早く生まれる要因として最も多いです。
適切な量の食事を心がけるようにします
入院をする必要があることもある切迫早産ですが、特に入院は必要ないとされるなら、生活をこれまで通り自宅ですることができます。住み慣れた我が家での暮らしは心も穏やかで、快適なものとはなりますが、赤ちゃんが早く生まれることには変わりはありません。本来であれば順調な過程を辿り一定期間を経て生まれる予定が、まだ胎児自体がパーフェクトな準備が整わないうちに生まれることがあるのですから、家で生活をしても気を付けるべきことはあります。
母子への影響を大きく与えるのは普段の食事ですが、切迫早産だからといって厳しい食事制限を強いられることはまずありません。特に制限はないものの、基本的に好きなものを好きなだけ食べるような過食は慎むことです。標準摂取カロリーを目安にしたとき、妊娠をすると摂取カロリーは通常より少しだけアップします。1800kcalから多くても上は大体2200kcalが、大人が1日に摂取して良いカロリーです。妊婦になるとこれに少々カロリーはプラスをされますので、初期段階ならば50kcalをプラス、中期には250kcal分を加えて、後期にもなれば450kcal分を足して構いません。ですが安静にしていることも大切な切迫早産ですから、通常よりも動きは乏しくなり、消費できるカロリーもそう多くはなくなります。すると摂取しても良いカロリー数は減りますので、1日あたりでは1500kcalから上限は1900kcalが目安です。運動をして激しくエネルギー燃焼をできるわけではないため、食べるカロリーにも意識をして献立を考えるようにします。赤ちゃんを宿すと胎児の成長に伴い妊婦の体重は増えますが、10ヵ月間の期間で増加する数字は10㎏程が目安です。さほど活動量もなく無理な動きもできない時期ですから、好きなだけ食べては体重がどんどん増えてしまい、肥満はあらゆるリスクを高めることになります。常位胎盤早期剥離などはハイリスクですし、胎児発育不全になってもいけません。
とはいえ我慢ばかりではストレスが溜まりますので、OKなカロリー内で栄養バランスを考えながら、好みの食材や味付けを取り入れるなど工夫をすると食事は楽しくなります。安静を病院の医師から指示されることもありますが、お風呂に関しても浴槽に浸かるべきかは迷う部分です。信仰度がもしも高いなら入浴は控えることになりますが、安静といっても厳しいものではないならシャワーを使うことはできます。お風呂に関しても必ず医者の指示に従うこと、焦る必要はありませんがシャワーもできるだけ短時間で済ませるようにすることです。
予定よりも早く赤ちゃんが生まれるとなると多少なりとも心は動揺をしますが、早産は全くないケースではありません。早く生まれることばかりに意識を持っていくよりも、健やかな妊婦生活を心穏やかに過ごす方が大事です。おなかの張りには注意をするものの、ストレスや疲労感を溜め込まないようにします。タバコを吸うのは控えて他の自分の好きなことをしてリラックスすること、また体を冷やすことなくあたたかくして、食事のカロリーなども意識をすることです。
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