妊婦が飛行機に乗る時のポイントについて
妊婦が飛行機に乗る時のポイントについて
妊娠してからも里帰りや旅行など飛行機に乗る機会があるケースは多いですが、気になるのは乗っても問題はないのかという点ではないでしょうか。もちろん妊婦が飛行機になってはならないという決まりがあるわけではありませんが、お腹の赤ちゃんと母体のことを考えて乗らないほうが良い時期やタイミングもあります。どうしても乗らなくてはならない場合には、注意点を頭においておきできるか限り安全に移動できるように心がけておきましょう。
妊婦がいつまで飛行機に乗れるのかについて
妊婦だからといって乗ってはならないという決まりはもちろんなく、現在の飛行機は気圧が調整されていることもあり基本的には問題はありません。ですが天候には注意するべきであり、天候が良くないと大きく揺れることがあります。妊娠後期となればお腹も多くかなり抱えながら座席に座らなくてはならなくなるので、あまり長時間の搭乗は母体に負担となることは頭においておきましょう。当然ながら妊婦によって体調には違いがあるので、一概にどのタイミングまでであれば絶対に安心というわけではありません。当然なことですが母体自身が健康であり、お腹の赤ちゃんも問題なく成長しているかが判断基準の一つとなってきます。
妊娠16週ごろにはお腹もあまり目立たず、つわりも落ち着くタイミングなので搭乗しやすいのではないでしょうか。当然ながら妊婦の年齢によるリスクの違いもあるので、その点も頭においておくことが大切です。妊娠初期となればつわりの症状が出始めるタイミングなので、飛行機の酸素濃度が低下するとつわりや貧血の症状が悪化することも珍しくありません。飛行機の利用を控えた方が良いタイミングの一つということも、頭にお会いておきましょう。妊婦のためのサービスを実施している航空会社がかなり多くなっており、そういった航空会社を選んでおくとより安心することができます。空港に到着したら搭乗する航空会社のサポートデスクに妊婦であることを伝えましょう。
フライト時刻が近くなると、妊婦さんが優先的に搭乗できるアナウンスが流れます。妊婦とわかるタグの配布がたったり、一人で搭乗するときにはスタッフがサポートしてくれるケースも珍しくありません。航空会社により規則には違いがありますが、医師の診断書が必要になる場合も多いです。出産予定日が間近となれば、医師の同行が必要となっているところもあるのであらかじめ確認しておきましょう。
胎児や母体への影響やリスクについて
フライトすることで必ずしも母体や胎児に影響を及ぼすというわけではありませんが、医師に相談してみることも大切です。もちろん医師が許可をした場合でも娠後期は状況が変わりやすく、体調が悪くなったりいつお産が起きてもおかしくない状況になってきます。万が一の事態が起きても自己責任であり、医師や周囲の人が責任を取ってくれるわけではないので気を付けましょう。急変したときにすぐ対応してもらえる飛行機はそう多くはなく、たまたま医師が搭乗していれば何とかなることもありますがリスクは高いです。
その他にもエコノミークラス症候群のリスクが妊婦は高くなることも理解しておくようにしましょう。大きくなった子宮に圧迫されることにより、静脈の血流が通常よりも流れにくい状態になっているので妊娠中にはむくみやすい状態です。それだけではなくお産が近づくにつれて、血液がかたまりやすくなるので通常よりも血の塊ができやすくなりがちです。万が一旅行者血栓症を発症したら、母体も妊婦も危険な状態になるので十分リスクを理解しておく必要があります。そうならないためにもつま先を上下に動かしたり足首を回す、そしてお腹を圧迫しない体勢で足を軽くマッサージするなど、座りながらでもできる予防の運動をしておきましょう。
こまめに水分をとることも予防には役立つので、喉が乾く前に水分補給をするべきです。手荷物検査の際にゲート使われる金属探知機が胎児や母体に影響がないか心配になりがちですが、基本的には金属探知機やボディースキャナーは放射線は照射されておらず、悪影響はありません。もちろん流産や奇形というようなリスクもないので安心できますが、上空は地上に比べると放射線量が高いです。しかし胎児に影響を与えるほどの被ばく量ではなく、その点は問題ないといえます。
注意しておくべきポイントについて
体を締め付けることがない服装にするのはもちろんのこと、つわりや頻尿でトイレに行くことが増えるので、トイレに近い席や通路側に座ることがポイントになってきます。周りの人に迷惑をかけないように気をつけるべきですが、妊婦と言うこともあり万が一ということも考えておかなくてはなりません。母子手帳や保険証は必ず持っていくようにし、産婦人科など病院や緊急連絡先を書いたメモを携帯しておく必要があります。
タイミングによってはお腹が目立たず妊婦とはわかりにくい時期もありますが、その場合には妊娠中であることがわかるタグをつけたり周囲の人にわかりやすくしておくようにしましょう。飛行機に乗る予定はできる限り入れないほうが良いですが、妊娠が発覚する前から既に予定が入っていたりどうしても外せない予定となれば利用するしかない場合もあります。その際にはまず産婦人科の担当医に相談し、問題ないか確認しておくことがポイントです。目安としては搭乗の2ヶ月から3ヶ月前から相談しておき、個人的な判断で搭乗することは避けましょう。飛行機に乗る前には健康で問題はないと感じていても、乗った後に体調が急激に悪くなってしまう可能性もあります。
不測の事態に備えておき、旅行や帰省をするときには目的地の近くの産婦人科を調べおくようにしましょう。自己判断はするべきではなく医師に相談することにより、痛み止めや張り止めを処方してもらうことができるケースもあります。少しでも快適であり安心して移動するためにも、念には念をと考えておきしっかり準備しておくことが大切です。当然のことですが搭乗する時間が長くなればなるほど、体への負担が大きくなりリスクは高まるということは頭においておくべきです。もちろん航空機限ったことではなく、長距離の移動には母体や胎児へのリスクが高まります。ですが飛行機は空の上を移動することもあり、よりリスクが高まりやすいことは明らかです。
他の移動手段でも問題がない場合には、あえて航空機は選ばないというのも一つの手段ではないでしょうか。安定期ならば一般的にはつわりによる吐き気やだるさが落ち着いてくるタイミングであり、体調も安定してきます。フライトするタイミングを選ぶことができるのであれば、安定期を選ぶようにしておきましょう。お腹の目立ちやすさには個人差がありますが、半年くらいの段階では目立ちにくい人が大半です。そうなると妊婦自身も動きやすかったり、エコノミークラス症候群のリスクも低いので適しているといえます。
妊婦は飛行機に搭乗してはならないという決まりがあるわけではありませんが、体調やタイミングには十分気をつけることが必須となってきます。航空会社により決まりにも違いはありますが、大半では医師による診断書が必要となっているケースが多いです。出産予定日がかなり近いとなれば医師が同行していることを条件としていることもあるので、事前に確認しておきましょう。安定期に突入し、体調も落ち着いていながらお腹も目立ちにくいタイミングがフライトには適しているといえます。タイミングを選ぶことができるのであれば、安定期にフライトをするように予約を入れておきましょう。当然のことですが個人で判断するのではなく、医師に相談して搭乗しても問題ないか確認することも必須です。
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