妊婦の方でも温泉に入っても大丈夫?
妊婦の方でも温泉に入っても大丈夫?
女性がお腹に赤ちゃんを授かる妊娠をすると、これまでとは異なった身体と心になってしまいます。その結果、日々の生活がとても疲れてしまい、心身共にリラックスできる方法を探している方もいるでしょう。そのリラックス方法はいろいろなものがありますが、浸かるだけで効果がある温泉を選ぼうとしているかもしれません。身体を激しく動かす必要はありませんし、心を疲弊させる要因はまったくないので、よいリラックス方法だと考えても大丈夫です。こちらでは妊婦の方が安心して入浴するための方法を説明するため、リラックス目的で利用を考えているのなら参考にしてください。
温泉に入ることは禁止されてはいない
ホテルや旅館を訪れて温泉に入ると、そこには効能が書かれた看板が用意されている場合がほとんどです。そこには身体によいことがたくさん記載されているので、妊婦の方も入浴したいと考えても当たり前でしょう。しかし、効能が書かれた看板があるのなら、入浴してはいけない方を記した、禁忌に関しての文面がある場合が多いです。そこには、心臓病や高血圧など、入浴してはいけない方々の説明がいろいろとされています。そして、その禁忌の中には、妊婦の方への忠告もバッチリと書かれているケースがあります。特に初期と末期には入ってはいけないと記載されている場合があるので、やはり利用するのは駄目だと感じた方もいるでしょう。
しかし、そのような看板があるところは、近年変更された法律が反映されていない可能性があります。確かに、2014年あたりまでは、妊娠中に入るのは禁忌とされていたので看板に記載があって当然でした。しかし、2014年に温泉法が改正されたことにより、初期と末期が禁忌だという記述はしっかりとなくなっています。従って、きちんと情報がアップデートされたホテルや旅館ならば、効能が書かれた看板にはそのような記述はないはずです。現在では、入浴することが禁止されている分けではないので安心して利用しましょう。
ただし、大丈夫だといわれても、禁忌情報に載っているのなら入りたくはないと考えてしまうかもしれません。そのときは、実際に訪れるまえに、効能情報をしっかりとチェックしてしまいましょう。わざわざ訪れてから、禁忌に載っていることを確認したのでは時間もお金も損をしてしまいます。多くのホテルや旅館がホームページを運営していて、温泉があるところは効能や禁忌についても記載している場合が多いです。ホームページなら訪れるまえにチェックできるので、禁忌の箇所に記述がないかどうかを知ることができます。もしも、記載がない場合はメールでの連絡先が載っているはずなので、禁忌情報について尋ねてみましょう。
もちろん、電話での問い合わせでもよいのですが、確認のために待たされる可能性があるので、メールアドレスを使って聞くことをおすすめします。なお、禁止されてはいませんが、身体に負荷がかかる温泉もあるので気をつけましょう。例えば、お湯が熱すぎる場合は体力を消耗してしまうので、身体が影響を受けてしまうかもしれません。また、露天風呂があるようなところの場合は、室外と室内で温度差があるため、ヒートショックを起こす可能性があります。さらに、お湯の成分のせいで、床がヌルヌルしてしまい、滑りやすくなっていることもあるので気をつける必要があります。お腹の赤ちゃんと自分自身の安全を慎重すぎるくらい考えて、安全に入浴するようにしましょう。心配ならば親兄弟や友人に付き添ってもらい、サポートしてもらいながら入浴することもおすすめできます。
マタニティプランが用意されているところを活用しよう
妊婦の方が魅力的に感じる旅館やホテルはたくさんあるため、どこを利用すればよいか迷っている場合もあるでしょう。そのときは、温泉がきちんとあって、妊婦の方に向けたマタニティプランを用意してくれているところを選びましょう。お腹に赤ちゃんがいる状態だと、通常のときとは違い、行動や食事にきちんと気をつけなければいけません。ある程度の制限があるため、いつものように動くことができなくてストレスに感じてしまうかもしれません。
そこで、マタニティプランがあるホテルや旅館を利用すれば、そのストレスを軽減するべく、いくつかのサポートをおこなってくれます。アルコールフリーの食事だったり、寝やすい環境を作ってくれたり、アロマオイルで素敵な空間を演出してくれたり、ホテルや旅館によっておこなってくれるサポートはさまざまです。どれもが妊婦の方を思いやったものなので、ストレスをしっかりと軽減できるでしょう。中には部屋にお風呂が用意されているところもあり、お腹が大きくなって、周りの目が気になる方もリラックスして利用ができます。ただし、沸かし湯の可能性があるので、絶対に温泉に入りたいと考える方は事前に確認しておくことをおすすめします。
なお、どのようなサポートが用意されているのかは、ホテルや旅館のホームページを見れば記載されています。マタニティプランについて詳しく書いてあるコンテンツが用意されているはずなのでチェックをおすすめします。設備や料理の内容、そして料金もしっかりと載っているため、利用したいと思えるところを見つけられるでしょう。いろいろな施設を比較すれば、妊婦にとって、もっとも癒やし効果を得られるところが見つかるはずです。
ドクターにしっかりと相談をしてから利用を考えよう
妊娠をしていることが分かっているのなら、現在クリニックや病院に通い、定期的に身体の状態を診てもらっているはずです。もしも、温泉の利用を考えているときは、自身の身体が耐えられる状態なのか、医療施設を訪れたときにドクターに確認しておきましょう。特に、近場にいくのではなく、遠出をしようと考えている場合はドクターにしっかりと確認を取ったほうがよいです。何かあったとき、すぐにかかりつけ医に診てもらうことはできないため、身体の状態が万全なのか教えてもらうことが大切です。
そして、遠出をするのが難しいと判断されたのなら、ドクターの意見に従ったほうが安心です。そのときは、近場なら大丈夫なのか聞いて、OKの場合は予定を変更することも考えましょう。なお、それでも何かあったときのために、現地での対処方法をしっかりと調べておくことを強くおすすめします。訪れた先でどのようなことをすれば、専門家のドクターに診てもらえるのかチェックしておきましょう。アクシデントでパニックになってしまい何もできないのではよくない結果を招いてしまうため、事前に対処方法を用意しておくことはとても大切です。
ゆっくりとお湯に浸かって体と心を癒やすことができたとしても、妊娠にとってよくないのでは意味がありません。もしも、温泉に入りたいのなら、不幸なアクシデントが絶対に起こらないように、しっかりといろいろなことを考慮したうえで利用をしましょう。自分自身の身体のことをきちんと考えてから利用すれば、望みの癒やし効果を得られるはずです。さまざまな効能を持つ温泉があるので、いろいろと試して最大限にリラックスしてしまいましょう。なお、出産が終わったあとに、長い間の身体の疲れを癒やすためにも利用することができます。もしも、赤ちゃんがお腹にいる状態で入浴するのが不安だと感じるのなら、出産後に訪れる計画を立てるのもよいでしょう。ただ、出産後すぐに訪れたのでは、身体に負担がかかるので、そのときもドクターに聞いてGOサインをもらってからいくことをおすすめします。
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