新型出生前診断を受診するメリットとは?デメリットも合わせて確認!

出生前診断

新型出生前診断を受診するメリットとは?デメリットも合わせて確認!

赤ちゃんが出来たら気になってくる出生前診断。特に近年注目されている新型出生前診断については「詳しく知りたい!」という方も多いでしょう。受診するかを決めかねているという方もたくさんいるかもしれません。今回は新型出生前診断について、メリット・デメリットから受診前に考えておきたいことまで詳しく解説していきます。

新型出生前診断を受診するメリットとは?


新型出生前診断とは、たくさんの種類がある出生前診断の中でも非確定検査に分類されるものです。染色体疾患の可能性を、母親の身体から採血をすることで赤ちゃんに由来するDNAから調べます。比較的新しい出生前診断で、日本では2013年から受診出来るようになりました。ここでは最初に、新型出生前診断を受診するメリットについて確認していくことにしましょう。

まず、検査精度の高さが挙げられます。非確定検査は新型出生前診断だけではありません。他にも、コンバインド検査や母体血清マーカー検査が存在します。しかしそれらは、いずれも精度に問題がありました。そんな中、新型出生前診断は98~99%の精度を誇り、多くのカップルから検討される要因の1つにもなっているのです。勿論、生まれてくる前に赤ちゃんの状態がわかる、ということも魅力でしょう。

妊娠、出産においては不安なことも多いものです。特に高齢出産と言われるような年齢であったり、過去に染色体疾患のある赤ちゃんを授かったことがあったり、流産などの経験があったりすれば、不安もより大きなものになる傾向にあります。新型出生前診断を受けることで不安を解消し、穏やかな気持ちで妊娠期間を過ごせる方もたくさんいます。加えて、リスクが少ないということも大きなメリットの1つです。新型出生前診断に必要なのは、採血のみとなっています。これによりお腹の赤ちゃんにも危険が及びませんし、身体への負担も小さくて済みます。これが確定検査(羊水検査や絨毛検査など)となると、死産や流産の可能性も発生してしまいます。新型出生前診断の結果が陽性であればそのような確定検査に進むことが多いですが、いきなりリスクを背負うことは避けられるのです。

さらに、新型出生前診断は妊娠においても早い時期に検査をすることが可能となっています。結果を受けてからの時間に余裕が持てる、9週間・10週間から実施が出来るようになるのです。これにより、陽性の診断が出た場合にもこれからどう行動していくかをしっかり考えられます。例えば可能性のある疾患について勉強したり、適切な病院を調べたり、相談が出来る施設などを探したり、といった準備が出来るのです。前向きな気持ちで赤ちゃんを迎えられるよう、心の整理をつける時間もとれるでしょう。加えて、検査自体が短い時間で終わるという点もメリットとして挙げられます。採血に来院するだけですので、お仕事をしている女性や小さなご兄弟のいる母親でも負担に感じることなく検査に臨むことが出来るでしょう。このように、新型出生前診断においては多くのメリットを挙げることが可能です。

新型出生前診断を受診するデメリットも合わせて確認!

新型出生前診断を受診することには大きなメリットもありますが、当然ながらデメリットも存在しないわけではありません。ここでは、受診によるデメリットについてもみていくことにしましょう。まず、前段でも述べた通り新型出生前診断は非確定検査です。この検査だけで診断をすることは出来ませんので、陽性という結果が出た場合には確定検査に進むことも考えなければなりません。受ければ必ず不安がなくなるというものでもありませんので、その点に関しては考慮の上で受診を決定するべきでしょう。

陽性の的中率に関しては、年齢に依存しているという点も見逃せません。母体が若ければ的中率も下がっていくのです。あくまでも非確定検査ですから、陽性と診断された場合でも染色体疾患があると決まるわけではない、ということについてはしっかりと頭に入れておくべきでしょう。新型出生前診断で調べることが出来るのは、21トリソミー(ダウン症候群)と18トリソミー(エドワーズ症候群)、そして13トリソミー(パトウ症候群)の3つです。これらは確かに発生率が高いものではあるのですが、染色体疾患の全てというわけでは勿論ありません。この検査対象となる染色体が限られているという点に関して不満を覚える方もいますので、こちらも理解しておくといいでしょう。

大きなデメリットとして見逃せないものの1つとしては、費用の問題も挙げられます。新型出生前診断にかかる費用は医療機関によって様々ですが、おおよそ10万円から20万円程度です。保険も適応されません。これは他の非確定検査の中でも高額の部類に入ります。例えばコンバインド検査であれば費用は30,000円から50,000円ほど、母体血清マーカー検査であれば費用は20,000円から30,000円ほどとされています。新型出生前診断はその分高精度ですが、決して安い値段ではありませんよね。中には、カウンセリング料などが別途で必要になる施設も存在します。赤ちゃんが生まれればお金もかかりますから、受診についてはこの費用面も考慮して必要かどうかなど、よく話し合って決定しなければならないでしょう。また、検査を受けるところによっては年齢や経験などにより、制限が設けられていることもあります。受診が決定したら候補の施設についても、事前によく調べておくようにしてください。

受診するかしないかはメリット・デメリットを踏まえて慎重に考えよう


新型出生前診断にはメリットとデメリットがそれぞれありました。受診を迷っている・検討しているという方は、メリットとデメリットの両方をよく理解して考えるようにしてください。メリットだけでもいけませんし、デメリットだけでもいけません。その上でパートナーや家族と話し合って、慎重に判断を下しましょう。受診が決定したら、検査の前に考えておくべきこともあります。最後に、そのポイントについても解説をさせていただきます。まずは、結果の受け止め方についてです。検査の結果は、陰性になる可能性もあれば陽性になる可能性もあります。陽性になった場合には気落ちしたり不安になったりすることもあるでしょう。しかし、検査を受けるのであれば当然陽性と診断されたときの心構えもしておかなければなりません。

そして、そうなった場合どうするのか、行動をあらかじめ考えておく必要もあるでしょう。確定検査に進む、知識をつけて起こり得る問題を把握する、赤ちゃんを迎える準備を万全にする、など選択肢はたくさんあります。これらを踏まえて、今後の行動などついてもきちんと相談可能なところに新型出生前診断をお願いする、というのも有効です。陽性だったときのことを考えるとどこで受診するかも大きなポイントとなってきますので、安易に考えないようにしましょう。施設によってはカウンセリングや確定検査へのフォローなどを行ってくれるところも存在します。様々な可能性についてはしっかり視野に入れつつ、1番いい選択が出来るようにパートナーなどと話し合って検討を重ねておいてください。

まとめ

新型出生前診断に関しては受診のメリットが多く挙げられます。不安を抱えたまま妊娠期間を過ごしたくないというパパやママにとっては、積極的に検討したい選択肢になるでしょう。しかし、同時にデメリットも存在することを忘れてはいけません。受診に際してはデメリットについてもしっかりと理解し、検討しておきましょう。そのときには、陽性の診断が出たらどうするのかなど、今後のことも話し合っておくよう気をつけてください。

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