妊娠中に起きるさまざまな体の変化

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妊娠中に起きるさまざまな体の変化

妊娠から出産まで、女性にはさまざまな体の変化があります。そんな変化と共に約10ヵ月間お腹の中で赤ちゃんがすくすく育っていくでしょう。そんな母となる女性の体にはどのような症状が表れてくるのか詳しく紹介しましょう。

徐々に変わる母としての体の変化とは


妊娠することは決して簡単なことではありません。卵子と精子が出会い受精しますが、中には受精をしてもなかなか着床しなかったりと妊娠しない場合もあります。それほど子供を出産するということは奇跡的なことであり、尊いものではないでしょうか。精子と卵子が出会い受精すると子宮に着床し、そこからどんどん成長がはじまります。それと同時に母となる女性の体にもさまざまな変化が表れてくるでしょう。

しかしまだ受精して間もないころはそこまで大きな体の変化はありません。そのため、妊娠して間もない頃は本人さえ気付かない場合も多いのではないでしょうか。しかし徐々にさまざまな体の変化が表れてきます。最初は生理の遅れです。毎月生理がきている人の場合、1週間から10日程度遅れた場合は妊娠している可能性があります。3週目あたりまではつわりなどなく今まで通り過ごしていた人でも4週目をすぎたあたりから徐々につわりが表れはじめます。つわりはだいたい十五週目あたりまで表れる人が多く、週数が進めばひどかったつわりも徐々に収まってくるでしょう。

また、最初の頃は小さかったお腹も、週数が進めば徐々に膨らんできます。お腹が大きくなることで膀胱が圧迫され、トイレが近くなってきます。また、便秘などにもなってしまう人もいるため、便秘改善のためにも食生活には気をつけましょう。また、お腹が小さかった頃では感じなかった胎動もお腹が大きくなる中期頃には感じることができます。お腹の中からぽこぽこ胎動を感じるようであれば赤ちゃんが元気な証拠です。胎動は出産するまで感じることができますが、胎児が大きくなればなるほど動きも大きくなり、服の上からでも動いているのを確かめることができるでしょう。

また、週数が進むことで胸も大きく膨らんできます。これは母乳をだすために乳腺が発達しているからです。体が出産に向けて徐々に準備をはじめている証拠です。どんどん母としての自覚も強まり出産後の自分をイメージすることができるのではないでしょうか。

赤ちゃんの成長と共に表れる症状

出産するまでの間、定期的に産婦人科などの病院で赤ちゃんとお母さんの体のチェックがおこなわれます。近年では晩婚化の影響もあり高齢出産をする人が多くなっているでしょう。高齢での出産は個人差も大きくありますが、若いときよりも母体に掛かる負担が大きくなる場合もあるので注意が必要です。中期になればお腹もだいぶ大きくなり、体重の増加により腰痛を引き起こしてしまったり動悸や息切れなど起こす人もいます。これらの症状は出産をすれば改善する場合が多くなっていますが、何か体調などで不安なことがある場合は産婦人科で早めに相談することをおすすめします。

この頃にはお腹の中の赤ちゃんもだいぶ大きくなっており、お腹の中で手足を動かしたり一生懸命に動いています。後期になると、さらにお腹も大きくなり寝るときに仰向けで寝ると圧迫されて寝苦しくなる場合もあるでしょう。そういったときは横向きの体勢で寝ることをおすすめします。また、足がむくんでしまったり今までにない症状がでる人もいるでしょう。特に注意したいのが妊娠高血圧症候群でありむくみなど気になる場合はドクターに相談しましょう。女性の体は出産までの間さまざまな症状が表れます。これまでに感じたことがないような体の変化があるわけですから初めての妊娠の場合は戸惑ってしまう人もいるかもしれません。もし何か不安がある場合はまずは掛かりつけの産婦人科でみてもらうことをおすすめします。

また、お腹が張ったり頻尿になってしまったり、さまざまな症状が表れますが、これもお腹の中に赤ちゃんがいるからこその症状です。赤ちゃんもお腹の中で一生懸命に生きるために頑張っています。お母さんもそんな赤ちゃんのために一緒に頑張りましょう。生まれるまでの長い期間を赤ちゃんと過ごすお母さんにとって出産は感慨深いものではないでしょうか。出産する不安もあるかと思いますが、それ以上の喜びが待っているでしょう。少しずつ体の変化が表れるように、徐々に母性も生まれ、心身共に出産するための準備ができてきます。また、一人で頑張りすぎず周りの手を借りながら少しずつ準備をしていきましょう。

安心して出産をするためにできること


10ヵ月の長い間、お母さんにとっては大変な期間でもありますが幸せな期間でもあるでしょう。後期になると大きくなった赤ちゃんもいよいよ出産の準備をはじめます。頭を下に徐々に下に下がっていきます。赤ちゃんが下がることで圧迫されていた胃もすっきりするのではないでしょうか。後は出産の合図である陣痛を待つばかりです。中には何らかの事情により帝王切開などおこなう場合もありますが、出産はどれも同じです。大切な命を生むのですからどんな形であれ出産は出産です。これまでさまざまなことを乗り越え10ヵ月間過ごしてきたお母さんも出産に向けて万全にしなければいけません。

きちんと事前に準備をおこない、万が一早期に出産になってしまった場合も考えていつでも病院にいくことができるように準備だけでもしておきましょう。初期の間はなかなか気付かないものですが、徐々に自分の体が出産に向けて変わっていることを気付くことができるのではないでしょうか。もちろんその分お腹の中の赤ちゃんもどんどん成長を遂げています。最初の頃は丸く卵の形をしていた赤ちゃんも、分裂を繰り返し徐々に人間らしい体に変わっていくでしょう。最近のエコー画像では赤ちゃんの表情もはっきりと見ることができるものもあり、検査するのが毎回楽しみな人もいるのではないでしょうか。出産をするまで何もトラブルがなければ良いのですが、中には何らかのトラブルが発生してしまう人もいます。順調に赤ちゃんが成長している場合であっても定期的な検査は必須です。必ず病院に行って検査をおこないましょう。

妊娠後期になると母乳がでる人も中にはいます。赤ちゃんがいつ生まれても良いよいにしっかり体が準備をしているのではないでしょうか。出産後はこれまであった症状も徐々に改善され、少しずつ元の体に戻っていきます。ただし出産後の体はとてもデリケートな状態であり、まずはゆっくり体を休ませてあげることが大切です。周りと協力し合いながら、乗り切りましょう。

妊娠すると女性の体は赤ちゃんの成長のためにどんどん変わっていきます。乳房の発達やお腹の膨らみなど、目に見えてわかる変化もあれば出産するための体の中の変化などもあるでしょう。約10ヵ月間という長い期間赤ちゃんと共に過ごし、また体もどんどん変わっていきます。出産するということはとても大変なことではありますが、その大変なことを乗り越えることで新しい命と出会うことができます。もし妊娠中に何か不安や体調の変化で気になることがある場合はできるだけ早くドクターに相談することが大切です。初期から中期、そして中期から後期へと赤ちゃんの成長とともにお母さんの体もどんどん変わっていくでしょう。大切な命のためにも、我が子のためにも、ぜひ家族みんなでしっかり準備をしておくことをおすすめします。出産は大変なこともありますがその分嬉しいことや発見もたくさんあります。ぜひそんな期間も楽しみましょう。

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