妊娠中の便秘解消につながる6つの方法や注意点を解説

妊娠すると、体の変化やホルモンバランスの変化によって便秘になりやすくなってしまいます。
今まで便秘と無縁だった方でも、便秘に悩む方がいるようです。
妊娠中に便秘になりやすいのは仕方ありませんが、対策もせずに便秘を放っておくと、症状が悪化し、体に悪影響を与えることもあるでしょう。
そのため、妊娠中は便秘解消を常に心がけるのが大切です。

本記事では、妊婦が便秘になりやすい理由、便秘解消法や注意点を解説します。

妊婦が便秘になりやすい4つ理由

妊娠した女性のなかには、便秘に悩まされる方が多くいます。
その原因は、妊娠すると赤ちゃんを育てるために女性ホルモンの分泌量が増加したり、体型の変化が現れ、影響を受けるからです。
妊娠前には便秘にすらなったことがない方でも、便秘になってしまう方もいるでしょう。
しかし、便秘の症状を放っておくと、お腹が張りやすくなったり、痔の原因にもなるので、注意しなければいけません。
なぜ、妊娠すると便秘になりやすくなってしまうのか、以下で紹介します。

ホルモンバランスの変化による影響

妊娠すると、母体は赤ちゃんを生むための準備をしたり、お腹の赤ちゃんの成長を促すために、プロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンの分泌量が増加します。
このプロゲステロンは妊娠中の母体には欠かせないホルモンですが、臓器を収縮させる働きをもっています。その働きが影響して腸の働きが弱まってしまい、便秘を引き起こしてしまうのです。
そのため妊娠した途端、便秘になってしまったと悩む妊婦さんが多いのでしょう。

胃や腸が子宮によって圧迫される

妊娠期間が長くなるにつれて、お腹の赤ちゃんが育ち、出産の準備が始まるため子宮が大きくなってきます。
すると、大きくなった子宮の影響で胃や腸が物理的に圧迫されてしまい、便秘になりやすくなってしまうのです。
また臨月が近くなると、お腹の赤ちゃんが出産に向けて下がってくるため、さらに胃や腸を圧迫して便秘を引き起こしやすくなります。

つわりによる食生活の乱れ

人によっても異なりますが、妊娠するとつわりの症状が現れ、食生活が乱れがちです。
今まで好きだった食べ物が食べられなくなったり、水を飲むことすら気分が悪くなるという方もいるでしょう。
しかし、つわりの症状がひどいからといって、食生活が偏ったり、水分量が少なくなってしまうと便秘の原因となるのです。
例えば気持ち悪くなるという理由で、食物繊維を多く含む食品や水分補給を怠ってしまうと、便秘の原因になってしまうでしょう。

運動不足による腸の働きの低下

妊娠すると、お腹の赤ちゃんを守らなければという意思で安静に過ごす方が多くいるでしょう。
ですが安静に過ごす結果、運動不足になってしまうと、全身の筋力が低下し、腸の働きが弱まり、便秘になりやすくなってしまいます。
また、妊娠期間が進むとお腹が大きくなったり、疲れやすくなってしまい、運動不足になりがちです。

妊娠中にできる便秘解消法


妊娠中の便秘は、症状が悪化してしまうと痔の原因となったり、お腹が張りすぎて赤ちゃんに影響を与える可能性もあります。
そのため便秘の症状を我慢せずに、便秘の解消につながる対策を行なうのが大切です。
以下では、妊娠中にできる便秘の解消法を紹介します。

こまめな水分補給を行なう

便秘解消には、こまめな水分補給が大切です。
つわりなどの影響で、水分補給を怠ってしまうこともありますが、体の水分量が足りないと、便が硬くなってしまい、便秘の原因となるでしょう。
そのため、便秘解消のためにこまめな水分補給を行なってください。

また、朝起きたときに冷たい水や牛乳を飲むのも効果的です。
胃の内容物が少ない朝に、冷たい飲み物を飲むと胃や腸の働きを促すため、便秘の解消にもつながります。

食物繊維を多く含む食品をする

便秘の解消には食物繊維を多く含む食品の摂取が効果的です。
食物繊維には、「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の2種類があり、どちらも栄養として体に吸収されることはありませんが、腸内の善玉菌を増やす働きがあるため、便秘の解消につながります。
また、食物繊維を多く含む食品は以下のようなものがあるため、積極的な摂取を心がけましょう。

●海藻類
●芋類
●野菜類
●きのこ類
●豆類

乳酸菌で腸内環境を整える

乳酸菌は、腸内環境を整えてくれるとともに、便秘の解消にもつながります。
この乳酸菌は、ヨーグルトや納豆などの発酵食品に多く含まれているので、乳酸菌を多く摂取するように心がけましょう。
また、便秘解消後も続けて乳酸菌の摂取を心がけることで、今後も便秘の予防につながるでしょう。

運動不足を解消する

妊娠中の運動不足も便秘の原因になるため、日頃から軽い運動でも心がけるようにしましょう。
妊娠中は安静にしなくてはいけないと思われがちですが、主治医などから指示を受けていなければ、軽い運動が効果的です。
運動不足を解消できれば、血液の循環も活発になり便秘の解消につながります。
ウォーキングや水泳、マタニティヨガは体への負担も少ないのでおすすめです。

ですが、過度な運動は母子ともに影響を与える可能性があるため、無理のない範囲で運動しましょう。

マッサージをして排便を促す

お腹の回りを軽くマッサージするのも便秘解消に効果的です。
「の」の字を書くように、お腹を優しくマッサージするだけでも排便を促す効果があります。

しかし、強くマッサージしたりしてしまうと、お腹の赤ちゃんに影響を与えてしまうことがあるため、注意するようにしてください。

体を冷やさない

体が冷え、腸が冷えてしまうと腸の働きが低下してしまい、便秘の原因になってしまいます。
そのため、腸を冷やさないために妊娠中は腹巻きを付けるのも効果的です。

妊娠中に限らず女性は、筋肉量などが関係して体が冷えやすいので、温かい食べ物を食べる、腹巻きをする、素足で過ごさない、など体を冷やさない習慣に心がけましょう。

妊娠中の便秘解消法を試すときに気を付けるべきポイント


便秘解消法はさまざまな方法があり、その効果は人それぞれ異なるでしょう。しかし、便秘の症状が改善されないからといって、闇雲にさまざまな方法を試したり、過度に対策するのは危険です。
母体の状態によっては、お腹の赤ちゃんに悪影響をおよぼすこともあるでしょう。
以下で便秘解消法を試すときに気を付けるべきポイントを紹介します。

赤ちゃんに影響のない薬を選ぶ

さまざまな解消法を試したけれど、一向に便秘の症状が改善されない方は便秘薬の服用を検討している方も少なくありません。
しかし、妊娠中の薬の服用には注意が必要です。
特に、市販薬には妊娠中に摂取するとお腹の赤ちゃんに悪影響をおよぼす成分が含まれている場合があります。
そのため、便秘の改善のために薬を服用するのであれば、必ず医師に相談して妊娠中に服用できる便秘薬の処方を受けてください。

海藻類の食べすぎには注意

便秘解消には食物繊維を多く含む食品の摂取が効果的ですが、海藻類の食べすぎには気を付けてください。
海藻類にはヨウ素が多く含まれており、ヨウ素の過剰摂取をしてしまうと、赤ちゃんの甲状腺機能に影響があるといわれています。
日本人の食生活では海藻類を多く食べることがありますが、お腹の赤ちゃんへの影響を考えても、必要以上に食べないように注意が必要です。

我慢は禁物

便秘の症状は我慢しすぎてしまうと、腹痛、吐き気や嘔吐、発熱などさまざまな症状を引き起こしてしまいます。
そのため、便秘気味であれば症状が悪化する前に対処するようにしましょう。
また、それらの症状が現れた際には便秘以外の病気が潜んでいる可能性もあるため、早めに受診するようにしてください。

まとめ

妊娠中に便秘の症状に悩まされる妊婦さんは多くいます。
妊娠中はホルモンバランスの変化や、赤ちゃんを出産するために体の準備が始まるため、普段よりも便秘気味になりがちです。
しかし、たかが便秘と思っていると母子の体に悪影響を与える可能性もあります。
そのため、「便秘気味かな?」と感じたときには、少しでも便秘解消につながる対策を考えるようにしてください。

また便秘の症状が長く、一向に直らない場合は早めに医療機関へ相談するようにしましょう。