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シミ・そばかすの原因は?自分でできる予防・改善方法や治療方法も解説

思春期を迎え、急に増え始めたそばかすに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

加齢によって発生する「年齢サイン」とも呼ばれるシミと違い、そばかすは思春期をピークに症状が悪化します。そのため、そばかすは思春期における代表的な肌の悩みの一つです。

しかし、そばかすは正しいセルフケアの方法によって、予防や改善を目指せます。この記事では、そばかすの自分でできる予防、改善方法や、美容医療クリニックでの治療方法を解説します。

目次

そばかすとは?

そばかすは、正確には雀卵斑(じゃくらんはん)と呼ばれ、すずめの卵のような細かい斑点が顔の中心や手、腕の露出部に現れる症状です。とくに、思春期頃に症状が発生しやすく、10代女性の美容の悩みにもなりやすい症状です。

そばかすとシミをまとめて「シミ・そばかす」と表現される場合もありますが、正確にはそばかすとシミは異なる症状です。ここでは、そばかすの仕組みから、シミとの違い、代表的なそばかす、シミの種類まで解説します。

そばかすの仕組み

そばかすの発生には遺伝的な要因が強く、家族にそばかすを持つ人がいる場合、そばかすが発生する可能性は高くなります

なかでも色白の方に発生するケースが多く、3歳以降の幼児期から思春期にかけて、顔の中心や手、腕、肩、背中に1mm〜5mm程度の斑点が現れます。色は淡褐色で、夏場の紫外線が強い時期には色が濃くなり黒褐色になる傾向があります。

思春期を過ぎると症状は薄くなる傾向がありますが、紫外線により色素沈着として残ってしまうリスクもあります。

そばかすとシミの違い

小さなシミをそばかすと呼ぶ場合もありますが、そばかすとシミは正確には異なります。そばかすとシミの主な特徴の違いは次のとおりです。

そばかすシミ
好発年齢3歳~思春期30代後半~40代
発生する箇所顔の中心、手、腕、肩、背中額、頬、耳の前部
大きさ直径1mm~5mmさまざまな形
淡褐色~黒褐色さまざまな色

また、最も大きな違いが、そばかすが遺伝性であるのに対し、シミは紫外線の影響による後天性である点です。

そばかすとシミは、発生する仕組みが異なるため、予防、対処方法も変わります。そのため、顔にできた斑点がそばかすなのかシミなのかを理解しておく必要があります。

そばかす・シミの種類

そばかすとシミの違いのみだけでなく、シミにはさまざまな種類があります。ここでは、そばかすとシミの種類を紹介します。

そばかす(雀卵斑)

雀卵斑と呼ばれるそばかすは、遺伝による先天性である点が大きな特徴です。3歳〜思春期にかけて、顔の中心や手・腕に直径1mm〜5mm程度のすずめの卵のようなシミが発生します。

思春期を過ぎると薄くなる傾向がありますが、個人差があります。

肝斑

肝斑(かんぱん)は目の下に左右対称に発生するシミで、加齢によって現れるシミの代表格の一つです。肝斑の発生には女性ホルモンが影響しており、更年期や妊娠期に発生するリスクが高まります。

老人性色素斑

老人性色素斑は、加齢に伴い発生しやすいシミです。年齢肌により気になるシミは、老人性色素斑であるケースが多く、紫外線によるダメージにより30代後半から40代にかけて発生します。

そのため、肌を焼き、紫外線を多く浴びていた方は発生リスクが高まります。

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着は、火傷や重度の日焼け、ニキビによる炎症により生成されたメラニン色素の色素沈着が原因で発生するシミです。

肌は炎症から肌を保護するためにメラニン色素を生成します。ただし、メラニン色素が過剰になると色素沈着が起こり、シミになる可能性があります。

脂漏性角化症

加齢による表皮細胞の異常により、肌にできる腫瘍の一種です。斑点のみだけではなく、いぼ状の隆起も伴うため、顔の印象を大きく変えてしまいます。

また、いぼが黒褐色の場合、皮膚がんやメラノーマの可能性も疑われるため、早期の医療機関への受診が必要です。

そばかすができる原因

そばかすは遺伝性が強く、発生する原因も先天性による場合が多いですが、後天的な原因によってそばかすができるケースもあります。ここでは、そばかすができる原因について解説します。

遺伝・体質

そばかすの原因は、遺伝によるものが最も多くなります。体内で生成されるメラニン色素には、次の2種類があります。

ユーメラニン:褐色~黒色のメラニン色素

フェオメラニン:赤色~黄色のメラニン色素

フェオメラニンの量が多く、肌が色白な方ほどそばかすができやすくなります。ユーメラニン、フェオメラニンの量は遺伝によるため、家族にそばかすで悩んでいる方がいる場合は、子どもにも遺伝する可能性があります。

紫外線によるダメージ

遺伝によりフェオメラニンの量が多い場合も、必ずしも先天的にそばかすができてしまう訳ではありません。ただし、フェオメラニンの量が多い方はそばかすができやすい体質であるため、紫外線によるダメージで後天的にそばかすが発生する可能性があります

メラニン色素は、紫外線によるダメージから肌を守るために生成されます。メラニン色素が過剰に生成されると、色素沈着が起こり、そばかすができてしまいます。

ホルモンバランスの乱れ

先天性のそばかすは3歳〜思春期にかけて増え、思春期を過ぎると自然に薄くなり、そばかすが改善される可能性もあります。

ただし、ストレスや生活習慣の乱れによりホルモンバランスが乱れていると、本来、思春期を過ぎると薄くなるそばかすが消えず、悪化する可能性があります

ターンオーバーの乱れ

肌に生成されるメラニン色素は、通常、肌のターンオーバーによって排出されます。ただし、ターンオーバーに乱れがあり、正常に代謝が行われないとメラニン色素が排出されず、そばかすの原因になる場合があります。

【セルフケア】自分でできるそばかすの予防・改善方法

そばかすは、適切なセルフケアにより予防や改善の対策が可能です。ここでは、自分でできるそばかすの予防、改善方法を紹介します。

紫外線対策をしっかりおこなう

そばかすの予防、改善の基本となるのが、メラニン色素の生成を抑える紫外線対策です。紫外線対策では、次のような点に注目します。

  • 日焼け止めは定期的に塗り直す
  • 紫外線の強い場所・時間帯の外出を避ける
  • 肌を露出しない
  • 帽子や日傘などのUVケアグッズを活用する

そばかすは、顔の中心部や手、腕、肩、背中の露出部にできやすい特徴があります。そのため、ノースリーブの服を着る際にはストールや薄手のカーディガンを羽織り、露出した肌に紫外線が当たらないように注意しておく必要があります

十分な睡眠をとる

睡眠不足により、肌のターンオーバーが乱れてしまうと、メラニン色素の排出に悪影響があり、そばかすができる可能性があります。良質な睡眠をとるために、次のような点に気をつけると効果的です。

  • 半身浴によりリラックスする
  • 起床時に太陽光を浴びる
  • 適度な運動習慣を付ける
  • 寝室にスマートフォンを持ち込まない

就寝前にニュースや動画を見たりゲームをしたりなど、スマートフォンを眺める習慣がある方は、脳を休ませ良質な睡眠をとるためにも、早めに切り上げるようにしましょう。

睡眠不足はそばかすのみではなく、さまざまな肌トラブルの原因になるため、良質な睡眠を心がけましょう

栄養バランスのよい食事を心がける

そばかすのセルフケアには、栄養バランスのよい食事を心がける必要があります。美白効果が期待できる栄養素は次のとおりです。

■ ビタミンC:メラニン色素の過剰な生成を防ぐ

■ ビタミンE:抗酸化作用が高く、肌のターンオーバーを正常化する

■ ビタミンA:紫外線によるダメージを防ぐ

上記のような栄養素を豊富に含む、トマトスープやほうれん草のソテーはそばかす対策に効果的なメニューです。

サプリメントを摂る

栄養素を食事で摂ることが難しい場合、サプリメントで足りない栄養素を補給するのも効果的です。サプリメントによってはメラニン色素の生成を抑制し、排出を促進する効果が期待できるものもあるため、自分に合ったサプリメントを探すのもよいでしょう。

ストレスを溜めない

ストレスによってホルモンバランスが乱れてしまうと、肌のターンオーバーにも悪影響を与えてしまいます。ターンオーバーが乱れると、メラニン色素が正常に排出されず、色素沈着によるそばかすの原因となるリスクが高まります。

仕事や人間関係でストレスを抱えている場合、上手に気分転換をおこない、ストレスを溜めないようにしましょう

美白効果が期待できるスキンケア用品を使う

既にできているそばかすをセルフケアする場合、美白効果を期待できるスキンケア用品の使用もおすすめです。スキンケア用品を選ぶ際には、そばかす・シミの改善に効果が認められた医薬部外品の製品を選ぶようにしましょう

肌に刺激を与えない

肌に刺激を与えると、肌を保護するためにメラニン色素が過剰に生成されるリスクがあります。たとえば、洗顔時に力を入れてゴシゴシ洗う、乾いたタオルで乱暴に顔を拭くなど、肌に傷や刺激を与える行為は避けるべきです。

また、乾燥肌は刺激に弱く、そばかすのみではなく、さまざまな肌トラブルの原因にもなるため、保湿ケアをおこない乾燥肌の改善を心がけましょう。

タバコ・お酒を控える

タバコやお酒は、メラニン色素の生成を促す活性酸素を増やすため、そばかすの原因になる可能性があります。過度な飲酒や喫煙は肌のターンオーバーにとっても悪影響を与えてしまうため、注意が必要です。

皮膚科・美容医療クリニックでできるそばかすの治療方法

セルフケアでそばかすの改善が見られない場合、皮膚科や美容医療クリニックで、医療的なアプローチで治療を目指すのも一つの方法です。

ここでは、皮膚科や美容医療クリニックでのそばかすの治療方法を紹介します。

外用薬

そばかす治療を目的とした外用薬には、ハイドロキノン軟膏が処方されるケースが多くなります。ハイドロキノン軟膏はメラニン色素の生成を抑え、色素沈着によるそばかすを改善する効果が期待できます。

他には、ビタミンAを多く含むトレチノイン軟膏が用いられる場合もあります。

内服薬

そばかす治療の内服薬では、メラニン色素の生成を抑え、そばかすの改善に効果が期待できるLーシステインを含むハイチオール錠が処方されています。

また、美容医療クリニックでは、アミノ酸をベースとしたトラネキサム酸を含む錠剤が処方される場合もあります。

光治療(フォトフェイシャル)

光治療では、メラニン色素を分解する波長を持つ光を患部に照射し、色素沈着したメラニン色素を破壊してそばかすの治療をおこないます。色素沈着したそばかすに直接アプローチできるため、紫外線のダメージにより濃くなったそばかすの治療にも効果的です。

レーザー治療

レーザー治療は光治療よりも高出力な医療レーザーにより、メラニン色素を破壊するアプローチで治療をおこないます。高出力のレーザーにより、肌の角質層の奥までアプローチするため、濃くなったそばかすも改善できます。

高出力のレーザーを使用しているため、光治療よりも効果が高い反面、施術時の痛みも強くなる点に注意が必要です。

ピーリング治療

肌のターンオーバーによるそばかすの改善を目指す治療方法です。古い角質をピーリングによって取り除き、肌の再生効果によってメラニン色素の排出を促し、そばかすの改善を目指します。

光治療・レーザー治療と比べ、比較的患者の負担が少ない治療方法です。ただし、肌荒れのリスクがゼロではないことは知っておきましょう。

そばかすに関するよくある質問

ここでは、そばかすに関するよくある質問に、Q&A形式で回答します。

そばかすは自然に治る?

先天性のそばかすは、3歳から思春期にかけて増え、思春期を過ぎると徐々に薄くなり自然に治ります。ただし、個人差があるため、20歳を過ぎてもそばかすが残る方もいます。

また、紫外線によるダメージの影響でそばかすが悪化するため、日焼けによる色素沈着でそばかすが残ってしまう可能性もあります。

メイクでそばかすは隠せる?

メイク方法によってはそばかすを隠せます。そばかすを隠すメイクにおすすめのメイク道具は次のとおりです。

■ メイク下地:イエローやオレンジ系のコントロールカラーやBBクリーム

■ ファンデーション:カバー力の高いリキッドファンデーションとパウダーファンデーション

■ コンシーラー:ペンシルタイプ、スティックタイプ

続いて、メイクの流れを解説します。

  1. メイク下地を指になじませ、そばかすのある範囲に伸ばす
  2. そばかすの部分にリキッドファンデーションを乗せ、顔全体に薄く伸ばす
  3. パウダーファンデーションで全体をなじませる
  4. コンシーラーでそばかす一つ一つをピンポイントに隠す

そばかすを隠したい部分と顔全体が浮かないように、自然になじませるようにメイクすることがコツです。

そばかすの治療は保険適用になる?

そばかすの治療は、基本的には保険適用の対象外です。とくに、美容医療クリニックでの施術は費用も高額になるため、カウンセリングで費用面についても納得がいくまで相談しておきましょう。

レーザー治療で取ったそばかすは再発する?

レーザー治療は光治療に比べ、治療したそばかすの再発リスクは低いです。ただし、色素沈着が角質の奥まで浸透しているそばかすの場合、施術後に再発する可能性はゼロではありません。

また、紫外線によるダメージやターンオーバーの乱れにより、新たなそばかすが発生する場合もあります。再発を防ぐためにも、そばかすを予防するセルフケアが必要です。

まとめ

そばかすは、「シミ、そばかす」とシミの一種のように考えられていますが、正確にはシミとは異なる症状です。

そばかすが発生する主な原因は遺伝であり、3歳頃から思春期にかけてそばかすが増えてしまいます。その後、思春期を過ぎると一般的にはそばかすが薄くなり、自然に治ります。

ただし、紫外線によるダメージや肌のターンオーバーの乱れはそばかすを悪化させ、色素沈着として大人になっても残ってしまう可能性もあります。そばかすを予防・改善するために、紫外線対策をはじめとしたセルフケアをおこないましょう

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