「葉酸が妊活や妊娠中にいいって聞くけど一体何がそんなにいいのだろうか」、「妊活中に葉酸は必要なのか、製品が多すぎてどれを選んだらいいかわからない」葉酸サプリをはじめようと思っている方のなかには、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そのような方に向けて、葉酸サプリについて詳しく解説していきます。
おすすめのサプリや選び方、摂取する際に注意するポイントなども解説していくため、これから葉酸サプリをはじめようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
葉酸サプリのおすすめ
葉酸とは?妊活や妊娠中にいいといわれる理由
葉酸とは水溶性ビタミンB群の一種で、ほうれん草やブロッコリー、鶏レバーなどの食材に多く含まれています。
新しく赤血球を作ったり、DNAやRNAなどの核酸やたんぱく質の合成を促進したりして、細胞の生産や再生を助ける働きがあります。
胎児を発育する際に重要となる栄養素としても知られ、妊娠前から産後にかけて摂取するといいとされています。
では、なぜ葉酸は、数多くある栄養素のなかでも妊活や妊娠中にいいとされているのでしょうか。
その理由は次の5つです。
- 赤ちゃんの病気のリスクを低減
- 冷え症の緩和
- 便秘解消
- 女性ホルモンのバランスを整える
- 美肌効果も期待できる
一つずつ解説していきます。
赤ちゃんの病気のリスクを低減
葉酸には、赤ちゃんの病気の発症リスクを低減する効果があります。妊娠初期は、赤ちゃんの体にとって重要な器官が作られる時期です。
この時期に母体の葉酸が不足すると、脊椎や無脳症をはじめとする神経管閉鎖障害の発症リスクが高まります。
神経管閉鎖障害とは、脳や脊椎などの神経管が正常に作られずに起こる先天性の障害です。
完全に予防できるとは言い切れませんが、葉酸を妊活中から妊娠初期に摂取することで、発症リスクを下げる効果が期待できます。
また、子どもの問題行動を予防する可能性があるともいわれます。
冷え症の緩和
あまり知られていませんが、葉酸には冷え症を緩和する効果もあります。
冷え症の原因である血行不良を改善するためには、葉酸を積極的に摂るといいといわれています。
なぜなら、葉酸には体内に新しい赤血球を生成する働きがあるため、意識的に摂取することで血行が改善され、冷え症を緩和する効果が期待できるからです。
冷え症と妊活に科学的な効果があるかはわかっていませんが、冷えを緩和することによって基礎体温が上がったり、それによって体調を崩しにくくなったりします。
そのため、妊娠に向けて体の準備をする面では、冷え症の緩和は必要不可欠といえるでしょう。
便秘解消
葉酸には、便通を良くする効果も期待できます。妊娠中は便秘になりやすいといわれています。
これは、黄体ホルモンの増加によって腸の動きが悪くなったり、腹部が大きくなるにつれて腸が圧迫されたりすることが主な原因です。
葉酸を摂取することで新しく作られた赤血球が体内の隅々まで運ばれ、腸の動きが活性化されて便秘の解消に繋がります。
また、葉酸の摂取と並行して、こまめに水分や食物繊維を摂ったり、有酸素運動をする習慣をつけたりすると、より便秘解消の効果が高まるともいわれています。
女性ホルモンのバランスを整える
葉酸には、女性ホルモンのバランスを整える働きもあります。
葉酸に含まれる成分が、脳の神経細胞に働きかけて、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の分泌を活性化させます。
セロトニンやドーパミンは幸福感をアップさせるホルモンともいわれており、これらのホルモンの働きが活性化すると、エストロゲンの分泌が促され、女性ホルモンのバランスを整えることに繋がります。
妊活中はもちろん、出産後は体内の女性ホルモンが大幅に減少するため、葉酸を積極的に摂取して女性ホルモンのバランスを整えるといいでしょう。
美肌効果も期待できる
肌荒れにはビタミンが効果的といわれるように、ビタミンB群の一種である葉酸を積極的に摂ることで、美肌効果も期待できます。
葉酸には新陳代謝を高める働きがあり、年齢を重ねるごとに衰えていく肌のターンオーバーを促進し、紫外線や外気などでダメージを受けた肌を健康な状態へ導きます。
また、赤血球の生成を促す作用によって血行をよくし、くすみや肌荒れを改善して若々しい肌を保つ効果も期待できます。
葉酸サプリは吸収率が高い
葉酸を効率良く摂るためには、吸収力の高いサプリがおすすめです。
1日に必要な葉酸の摂取量は、成人女性で240㎍(マイクログラム)といわれており、妊活中や妊娠初期の場合になると、追加で400㎍程度多く摂取することが望ましいとされています。
ほうれん草やブロッコリーなど、身近にある食材にも葉酸が含まれているのなら、それらの食材から摂取しても問題ないのではと思う方もいるでしょう。
しかし、食材に含まれている葉酸は体内への吸収力が低く、目安とされている400㎍を摂取しようとすると、たとえばほうれん草なら200g(約2束)を普段の食事とは別で摂らなければなりません。
また、水溶性ビタミンである葉酸は熱や水に弱く、調理すると失われてしまうため、食材から摂るのにはどうしても限界があります。
このことから、効率良く葉酸を摂取するためにはサプリが最もおすすめです。
食材と違って調理する手間もなく、いつでもどんな場所でも手軽に飲めるというメリットがあります。
生労働省でも、普段の食事に加えてサプリで葉酸を摂取することを推奨しています。
葉酸サプリを選ぶ際のチェックポイント
特徴がわかったところで、次に葉酸サプリを選ぶポイントを紹介します。
葉酸サプリを選ぶ際には、次の5つのポイントを重視しましょう。
- 妊活中~出産後も飲み続けられる
- 摂取目安量の葉酸が配合されている
- GMP認定マークが付いていて安全性が高い
- 無理なく購入を続けられる価格
- ビタミンや鉄分など葉酸以外の栄養素が配合されている
妊活中~出産後も飲み続けられる
葉酸サプリを選ぶときは、妊活中から出産後まで、長く飲み続けられるものを選びましょう。
一粒が大きかったり、匂いが気になったりすると飲みづらいと感じる原因になり、サプリを飲むことが途中で嫌になってしまう可能性も出てきます。
そのため、錠剤が得意ではない方は一粒が小さめのものを、妊活中の方は後に訪れるつわりを考慮して、匂いが強くないものを選ぶといいでしょう。
一概に葉酸サプリといっても、カプセルや錠剤などさまざまなタイプのものがあるため、自身に合う製品を選んで無理なく続けることが大切です。
摂取目安量の葉酸が配合されている
摂取目安量となる葉酸が配合されているのかも、サプリを選ぶときに重要となるポイントです。
1日に必要な葉酸の摂取量は、成人女性で240㎍、妊活中や妊娠初期の場合は追加で400㎍多く摂取する必要があります。
そのため葉酸サプリを選ぶときには、1日の摂取目安量が400㎍以上のものを選ぶようにしましょう。
また、含有量が高すぎるものはなるべく避けるようにしてください。
GMP認定マークが付いていて安全性が高い
葉酸サプリを選ぶ際は、GMP認定マークが付いている、安全性が高いものを選びましょう。
GMP認定マークとは、厚生労働省の健康食品GMPガイドラインに基づいた認定工場で生産されている製品に付けられるマークのことです。
GMPとは、Good Manufacturing Practice(適正製造規範)の略称で、原材料から製造、出荷までのすべての過程において製品が安全に作られ、一定の品質が保たれるようにするための管理基準のことを指します。
すなわち、GMP認定マークが付いている製品は、安全性と一定の品質が保障されているということになります。
また、GMP認定マークに加えて、製品に原材料や添加物が明記されているか、農薬検査や放射能検査などがしっかりとされているのかも確認しましょう。
無理なく購入を続けられる価格
無理なく購入を続けられる価格であるのかも、重視したいポイントの一つです。
市販で売られている葉酸サプリには、手頃なものから高価なものまで、さまざまな価格帯の製品があります。
ただし、高い効果が欲しいからといってあまり高価なものを選ぶと、継続して飲み続けることが困難になるため、毎月無理なく購入できる価格帯の製品を選ぶようにしましょう。
なかには定期購入すると割引や送料無料になる製品もあるため、葉酸サプリを購入するときには、いくつか比較してみることをおすすめします。
ビタミンや鉄分など葉酸以外の栄養素が配合されている
ビタミンや鉄分など、葉酸以外の栄養素も配合されているサプリを選ぶといいでしょう。妊娠中は、赤ちゃんの分も栄養を補給する必要があります。
普段の食事から栄養を補給することが基本ですが、しっかり食事を摂っていても、カルシウムや鉄分などの栄養素はどうしても不足してしまいがちです。
そのため、不足しやすい栄養素はサプリから摂取するのがおすすめです。
妊娠中に重要となる栄養素は次の5つになるため、食事でもサプリでも、積極的に摂っていきましょう。
- 葉酸
- 亜鉛
- 鉄
- カルシウム
- マグネシウム
安心・安全な葉酸サプリおすすめランキング10選!成分や含有量を比較
次に、おすすめの葉酸サプリをランキング形式で紹介します。
成分や葉酸の含有量なども詳しく解説しているため、これから葉酸サプリを飲みはじめようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
mitas & mamaru
mitas & mamaruは、妊活期より産後、授乳期まで時期別で選べる葉酸サプリです。
mitasは妊活期向けで、葉酸に加えて妊活中の大敵である冷えをケアする高麗人参やなつめ、生姜などの和漢素材が配合されています。
葉酸は、吸収力が約2倍高いとされるモノグルタミン酸型を使用しており、葉酸の吸収をさらに高める鉄分やビタミン、ミネラルなどの栄養素も豊富に含まれています。
mamaruは妊娠中向けで、葉酸はもちろん、妊娠期によくある便秘や下痢などのお腹の悩みに効果がある乳酸菌や食物繊維を配合し、腸内環境を整える効果も期待できるサプリメントです。
そのほかにも、産後や授乳中の方向けのmamaco、男性向けのmitasもあります。
不妊症を専門とする産婦人科医が監修しています。
ベルタ葉酸
ベルタ葉酸の最大の特徴は、酵母葉酸が使用されていることです。
酵母葉酸は葉酸を酵母に取り込ませて発酵、培養してつくられており、葉酸が体内に長く留まるため、高い効果が期待できます。
また、ベルタ葉酸には、妊娠中にとくに必要な栄養素である鉄分やカルシウムなどの栄養素が総合的に配合されています。
つわりで匂いや味に敏感なときでも飲めるよう、匂いが少ない非ヘム鉄を使用したり、添加物を使用せずにカルシウムでコーティングしたりするなど、安心して飲めるよう配慮されている点も高ポイントです。
妊娠中はホルモンバランスが乱れがちで肌トラブルも起きがちですが、ベルタ葉酸はコラーゲンやヒアルロン酸も配合し、美容面のサポートもおこなっています。
ママニック
ママニックは、高品質な栄養成分を必要なだけ配合することにこだわってつくられた葉酸サプリです。
吸収率の高いモノグルタミン酸型の葉酸を使用しており、ビタミン類は葉酸をはじめ23種類、ミネラルは不足しがちな鉄やカルシウムを含め10種類、アミノ酸も4種類と、必要な栄養素がバランスよく含まれています。
また、根野菜を中心に8種類の国産野菜やツバメの巣、ヒアルロン酸などの美容成分も8種類含まれており、妊娠中に必要な栄養素や摂取しておきたい栄養素が必要なだけ配合されているのも特徴の1つです。
無添加で過剰摂取にも配慮され、成分から最終加工国まで全て開示されているため、安心して摂取できます。
makana
makanaは、妊活専門の管理栄養士が、妊活8大成分を含む90種類以上の成分を、結果がでるように細かく計算して配合されたサプリメントです。
スーパーフードの王様といわれるスピリルナやしょうがの王様である金時しょうがをはじめ、ビタミン、ミネラル、ファイトケミカル、国産野菜やフルーツなどが配合されており、妊活に重要で不足しがちな栄養素がふんだんに配合されています。
葉酸は吸収率が高いモノグルタミン酸型を配合、主成分のマカは自社グループで栽培しています。
マカは男性の不妊にも効果が高いため、makanaは夫婦で飲むことも可能です。
また、赤ちゃんのことを第一に考えているため、無添加には強いこだわりを持ちつつ、つくられています。
プレミン葉酸
プレミン葉酸は、質と安全にとことんこだわった葉酸サプリです。
葉酸はもちろん、ビタミンやミネラルなど、妊活期や妊娠期、授乳期にそれぞれ必要となる14種類以上の栄養素がたっぷり配合されています。
また、どの時期でもストレスなく摂取できるように、一粒を小さく、極限まで薄くし、サプリ特有の匂いもなくしました。
さらに、生産過程でアレルギー検査や残留放射能検査、臨床検査などをおこない、安全性をしっかり確認したうえで販売しています。
日本サプリメント評議会の審査をクリアした製品のみ付与される、安心安全マークも取得しているため、はじめて葉酸サプリを飲む方でも安心です。
プレミン葉酸は、妊活期、妊娠中期、産後など時期別で葉酸サプリを展開しているため、時期ごとに本当に必要な栄養素のみを摂りたい方にはとくにおすすめです。
mitete 葉酸
mitete 葉酸は、妊娠初期の女性でも無理なく摂取できるように作られた葉酸サプリです。
吸収率の高いモノグルタミン酸型葉酸を配合しており、カルシウムや鉄、8種類のビタミン、4種類のミネラルなど、妊娠中に必要な栄養素をまとめて摂取できます。
安全性も十分確保されており、GMP認定を受けた国内工場で、厳しい品質管理と衛生管理のもと最終梱包まで一貫しておこなっています。
お試しサイズも販売されているため、葉酸サプリを一度試してみたいという方は、ぜひ購入してみてください。
葉酸、鉄、カルシウム、ビタミン、ミネラルなど【葉酸の含有量】
400㎍(モノグルタミン酸型)【価格】
30日分:1,836円(税込)
30日分×3袋:4,860円(税込)
30日分×6袋:8,424円(税込)
引用元:AFC公式オンラインショップ
エレビット葉酸
レビット葉酸は、ドイツの製薬会社であるバイエル薬品が開発した葉酸サプリです。
産婦人科医が最も推奨するサプリとしても知られています。(2021年9月時点の情報です。)
赤ちゃんの成長に必要不可欠な葉酸やマグネシウムをはじめ、12種類のビタミンと6種のミネラルも豊富に配合しています。
エレビット葉酸の大きな特徴は、配合されている葉酸の量にあります。その量はなんと800㎍で、他の葉酸サプリと比べても多めに配合されています。
医師も推奨するサプリであるため、安全性に問題はありませんが、時期に合わせて飲む量を調整する必要がありそうです。
また、海外産ということもあって一粒が大きいため、人によっては飲みづらさを感じる方もいるかもしれません。
みのりの葉酸
みのりの葉酸は、Amazonの葉酸ランキングで第1位を獲得した葉酸サプリです。(2019年時点の情報です。)
体内吸収率の高いモノグルタミン酸型葉酸を500㎍配合しており、妊活期から授乳期までに必要な葉酸量をしっかりとカバーします。
また、22種のビタミンやミネラル、18種のアミノ酸など、デリケートな女性の体をサポートする80種の栄養素も配合されています
誰でも安心安全に摂取できるよう、GMP認定された国内工場で生産しています。また、香料や着色料、保存料は一切使用せず、無添加にこだわっています。
井籐漢方製薬 葉酸400
井籐漢方製薬 葉酸400は、大阪府に本社を置く井藤漢方製薬株式会社が販売する葉酸サプリです。
妊活期や妊娠中に重要となる葉酸はもちろん、カルシウム、鉄、ビタミンなど7種類の成分を配合しています。
香料や着色料、保存料は一切不使用のため、安心して摂取できるのも特徴です。
120粒で1,500円(税込)と価格も比較的安いため、葉酸サプリをはじめて摂る方でも気軽に試すことが可能です。
葉酸サプリを飲む量と正しい飲み方
厚生労働省が公表している基準によると、葉酸の1日の摂取基準量は成人女性で240㎍です。
では、妊活中や妊娠中になると、一体どれくらいの葉酸を摂取する必要があるのでしょうか。
それぞれの必要摂取量をまとめました。
それぞれの時期 | 必要とされる葉酸摂取量 |
通常 | 240㎍ |
妊活中~妊娠初期 | 240㎍+400㎍ |
妊娠中期 | 240㎍+240㎍ |
産後~授乳期 | 240㎍+100㎍ |
妊活~妊娠初期の摂取量
妊活中から妊娠初期の葉酸の摂取量は、成人女性の240㎍に加えて、さらに400㎍も多く摂る必要があります。
すなわち、普段より倍以上の量を摂取しなければいけないということです。
400㎍となると、普段の食事でカバーすることは難しいため、葉酸サプリから効率よく摂取するといいでしょう。
妊娠中期の摂取量
妊娠中期の場合は、成人女性の240㎍に加えて、同じく240㎍の葉酸を摂取する必要があります。
この量の場合、普段の食事から摂取可能になるため、ブロッコリーやほうれん草など、葉酸を多く含む食材を食べるように意識してみてください。
もちろん、食材から摂取することが難しい場合は、引き続きサプリを飲んでも問題ありません。
産後~授乳期の摂取量
産後から授乳期になると、葉酸の摂取量は減り、成人女性の240㎍に加えて100㎍程度多く摂ることが推奨されています。
こちらも、普段の食事から摂取できる量のため、葉酸を多く含む食材を食べるよう心掛けてください。
葉酸サプリの正しい飲み方
葉酸サプリの正しい飲み方について、効果を高める飲み方や、飲む際に注意する点、飲み忘れたときの対処法などを詳しく解説していきます。
葉酸サプリの購入を考えている方や最近飲みはじめた方は、ぜひ参考にしてみてください。
1日複数回に分けて飲む
葉酸サプリは、1日のなかで複数回に分けて飲むのがおすすめです。葉酸は水溶性ビタミンであるため、一度に大量に摂取すると尿として排泄されてしまいます。
飲んでいる葉酸サプリの摂取目安量が1日に2粒以上ある場合は、1日のなかで複数回に分けて飲むことで吸収効率が良くなり、最大限の効果を得られる可能性が高まります。
たとえば摂取目安量が1日2粒なら朝食後と夕食後に、3粒の場合は毎食後に1粒ずつ摂取するなど、少ない量をこまめに分けて飲むことが重要です。
食前食後の2時間は空ける
葉酸サプリは医薬品ではないため、基本的にはいつ飲んでもとくに問題ありません。
しかし、胃が空っぽになっている状態であるほど、吸収率がいいとされているため、食前や食後から2時間ほど空けたタイミングで摂取することが好ましいです。
胃が弱い方は食後30分を目安に飲む
胃が弱い方は、食後30分を目安に葉酸サプリを飲むようにしましょう。胃が弱い方にとって、サプリを飲むことは大きな負担となります。
また、空腹時は胃液の分泌が少ないため、サプリが吸収されにくく、胃痛を引き起こす原因にもなります。
食後30分は食べ物を消化する胃酸の分泌が活発になるため、空腹時と比べると胃への負担が軽減されます。
胃が弱い方は、食べ物と一緒に吸収できる食後30分を目安に、葉酸サプリを飲むようにするといいでしょう。
飲み忘れたらまとめて摂取しても問題ない
もしサプリを飲み忘れてしまった場合は、まとめて摂取しても問題ありません。
とくに妊娠初期はつわりもあり、1日に複数回サプリを飲むことがつらいという方も少なくありません。
また、急な体調の変化で、サプリすらまともに摂取できない状態になることも考えられます。
このように飲み忘れてしまった場合には、1日分をまとめて摂取しても問題ありません。
しかし、あくまでも飲み忘れてしまった場合のみで、基本的には1日のなかで複数回に分けて飲んだ方が効果的です。また、まとめて摂取できるのは1日分までです。
数日分をまとめて飲むと1日の摂取上限を超えてしまい、過剰摂取となる恐れがあるため、1日分に限ってまとめて飲むようにしてください。
葉酸サプリを飲む際の注意点
次に、葉酸サプリを飲む際の注意点を4つ紹介します。
- サプリメントを飲む量を守る
- タンニンとは同時に摂取しない
- 医薬品との飲み合わせは医師や薬剤師に相談
- 副作用やリスクもある
サプリメントを飲む量を守る
葉酸サプリを飲む量は、必ず守るようにしてください。
赤ちゃんのためにもできるだけ多くの葉酸を摂りたいからといって、1日の目安量を超えて過剰に摂取すると、副作用のリスクが高まります。
また、サプリの過剰摂取によって健康障害が発生した事例も報告されています。
葉酸の摂取上限は1日1,000㎍とされているため、間違っても上限を大幅に超えて摂取せず、容量を守って飲むようにしましょう。
タンニンとは同時に摂取しない
葉酸サプリは、タンニンと同時に摂取しないようにしましょう。
タンニンとはポリフェノールの一種で、葉酸の吸収を妨げてしまう場合があります。効果を最大限に得るためにも、葉酸サプリと一緒に摂取することは控えてください。
タンニンは、次のような飲み物に多く含まれています。
- コーヒー
- 紅茶
- 緑茶
- 煎茶
- ウーロン茶
葉酸サプリを飲む際は上記の飲み物と一緒に摂取することは控え、水や白湯で飲むようにしましょう。
医薬品との飲み合わせは医師や薬剤師に相談
葉酸サプリに限った話ではありませんが、サプリと医薬品は、飲み合わせ次第で思いもよらぬトラブルが起こる可能性があります。
そのため、病院で処方された医薬品を服用している方は、葉酸サプリとの飲み合わせは問題ないか医師や薬剤師に相談するようにしてください。
副作用やリスクもある
葉酸サプリを過剰に摂取すると、亜鉛の吸収阻害を引き起こしたり、ビタミンB12が欠乏することによって神経障害の発見が遅れたりするリスクが高まります。
また、葉酸サプリ過剰摂取によるアナフィラキシー事例も報告されています。
サプリは特定の栄養素や原材料が濃縮されていることが多く、普段の食事から葉酸を摂っているからでも、サプリによってアレルギー反応が出る場合もあります。
このような副作用を避けるためにも、上限を超えて過剰に摂取することは控えてください。
葉酸サプリについてよくある質問
最後に、葉酸サプリについてよく寄せられる質問に回答していきます。葉酸サプリを飲みはじめようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
葉酸サプリは都度購入と定期購入どっちがいい?
価格が安いからといってはじめから定期購入にすると、一粒が大きくて飲みづらい、匂いが強くてつわりのときに飲めないという場合にわざわざ解約する手間がかかってしまいます。
そのため、はじめは適用するかどうかを考慮して都度購入にし、その後1か月飲んでみて続けられそうと思ったら、定期購入に切り替える形がおすすめです。
なかにはお試しサイズで販売されている製品もあるため、そういったものから試してみるのもいいでしょう。
葉酸が不足するとどうなる?
通常の食生活で葉酸が不足することは滅多にありませんが、もし葉酸が不足した場合には、血液を作る機能が異常をきたし、神経や腸機能の障害、巨赤芽球性貧血などを発症するリスクが高まります。
また、口内炎や皮膚の異常、動脈硬化を引き起こすこともあります。
妊娠初期の妊婦の葉酸が不足した場合には、胎児が神経管閉鎖障害を持って産まれてくるリスクが高まります。
妊活には葉酸サプリが絶対に必要?
葉酸が赤ちゃんの発育に必要となる栄養素ならば、「妊娠がわかってから飲んでも問題ないのでは」と思う方も多いでしょう。
繰り返しになりますが、妊婦の葉酸が不足すると、産まれてくる赤ちゃんが神経管閉鎖障害になるリスクが高まります。
神経管をはじめとする、赤ちゃんの体にとって重要な器官が作られるのは妊娠6週目までで、6週目を過ぎてしまうと、神経管を作るプロセスが大半終了してしまいます。
すなわち、妊娠がわかってからでは間に合わないことが多いです。
赤ちゃんの神経管閉鎖障害リスクを下げるためにも、妊娠する以前、子どもが欲しいと妊活をはじめたときから葉酸サプリを飲む必要があります。
葉酸を飲みはじめるのに適した時期は?
産まれてくる赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを下げるためには、妊娠する1か月以上前から妊娠3か月頃まで、葉酸サプリを飲み続けることが望ましいとされています。
そのため、赤ちゃんが欲しいと思ったときから飲みはじめるのがおすすめです。
葉酸をサプリから摂取することが推奨されているのは、基本的に妊活中から妊娠初期までです。
中期以降は初期ほど葉酸を必要としないため、食材からの摂取でも十分ですが、栄養素の不足が心配という場合は、引き続き飲み続けても問題ありません。
ほかのサプリメントと同時に飲んでも問題ない?
種類の異なる複数のサプリを同時に摂取する際は、注意が必要です。
サプリはメーカーや種類によって成分がさまざまで、葉酸のみ入っているサプリもあれば、そのほかの栄養素が含まれている場合もあります。
異なる種類のサプリを同時に摂取することで、葉酸やそれ以外の栄養素を過剰に摂取し、1日の上限を知らず知らずのうちに超えてしまう恐れもあります。
また、場合によっては栄養素の過剰摂取や、サプリ同士の相性が悪いと、互いに吸収を阻害する可能性も考えられます。
サプリは、基本的に他の製品との併用を想定して作られているわけではないため、同時摂取する場合は配合されている栄養素が1日の基準上限を超えないか自身で調べる必要があります。
とくに体がデリケートになっている妊娠中は、複数のサプリを同時で飲むことはせず、なるべく葉酸サプリのみを摂取するのがいいでしょう。
まとめ
本記事では、おすすめの葉酸サプリを紹介しました。葉酸は、妊活中から妊娠初期にかけて必要不可欠栄養素です。
妊娠が発覚してから摂取すればいいと思っている方が多いですが、赤ちゃんの先天性障害を防ぐためには、なるべく早めに、具体的には子どもが欲しいと思ったタイミングで飲みはじめることが大切です。
葉酸サプリは、今やさまざまなメーカーから販売されていますが、飲みやすさや続けやすさ、価格帯など、自身に合ったサプリを選ぶことが何よりも重要です。
また、最大限の効果を得るためにも、用法や容量を守って正しく摂取することも大切です。
これから葉酸サプリをはじめようと思っている方は、ぜひ今回の記事を参考にして、自身に合うサプリを見つけてみてください。
※本記事の情報は2023年1月時点のものです。
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