妊娠安定期はいつから入るの?安心して安定期を過ごす9のポイントを紹介

妊娠5ヵ月を過ぎると、妊婦さんは「安定期」と呼ばれる時期になります。
安定期になると母体の状態が安定して、妊婦さん特有のつわりの症状も軽減されてくるでしょう。
また、母体と赤ちゃんをつなぐ胎盤も大きくなり、赤ちゃんへ十分な栄養素を送れるようになるため、流産のリスクも減少してきます。

しかし、安定期は医学用語ではないため、あくまでも母体の状態が安定することを指します。
そのため、安定期に入ったからといって安心しきらず、母体、お腹の赤ちゃんの状態を知ることが大切となるでしょう。
本記事では、妊娠安定期をむかえた母体や赤ちゃんの状態の変化や、安心して安定期を過ごすポイントを紹介します。

妊娠安定期の母体はどうなるの?

妊婦さんが妊娠5ヵ月を過ぎ、安定期をむかえた母体は妊娠初期と比べても、体に大きな変化が現れてきます。
以下で、安定期をむかえた母体の変化を紹介します。

お腹が膨らんで妊婦さんらしい体型に変化する

妊娠安定期付近になると、母体の子宮が大きくなってきます。
また、お腹が少しずつ膨らみ、妊婦さんらしい体型になってくるでしょう。
ですが、お腹の膨らみには個人差があるので、あまり気にする必要はありません。

つわりの症状が軽減される

妊娠安定期になると、つわりの症状が軽減される妊婦さんが多くいます。
つわりの症状が軽減されたことによって食欲が戻り、過ごしやすい日々が増えてくるので、暴飲暴食をして体重増加しないように気を付けてください。

胎盤が大きくなり、流産のリスクが減少する

妊娠5ヵ月を過ぎると、赤ちゃんと母体をつなぐ胎盤が大きくなり、赤ちゃんへ必要な栄養素や血液を送れるようになり、流産のリスクも減少します。

赤ちゃんに与える母乳の準備が始まる

この時期になると、母体の胸が大きく張り、乳首から母乳のような分泌液が出てくる方もいます。
これは、胎盤が大きくなったことによって分泌されたホルモンの影響なので、心配する必要はありません。
下着が汚れてしまうことがあるので、母乳パッドなどを利用するのが良いでしょう。

安定期に入ったときの過ごし方


安定期と聞くと、安心して過ごせるように勘違いしてしまいますが、安定期は医療用語ではないため、安心しすぎないようにしてください。
以下では、妊娠安定期に入ったときの過ごし方を紹介します。

①栄養素を多く含んだ食事を心がける

赤ちゃんを健康的に成長させるためには、栄養素を多く含んだ食事を心がけるようにしてください。
できるだけ塩分の少ない食事を心がけ、バランスの取れた食事を摂りましょう。
たんぱく質、カルシウム、鉄分、ビタミン類が赤ちゃんの成長には必要になってくるため、以下の食材がおすすめです。

・レバー(鉄分)
・豚もも肉(鉄分)
・牛乳(カルシウム)
・ヨーグルト(カルシウム)
・しらす(カルシウム)
・ほうれん草(鉄分、ビタミンC)
・小松菜(鉄分、カルシウム)
・納豆(たんぱく質、食物繊維、ビタミンB6)
・干し椎茸(ビタミンD)

②適度な有酸素運動を心がける

妊娠安定期に入り、体調に問題がなければ有酸素運動を行ないましょう。
適度な有酸素運動は、体を健康に保てるだけではなく、ストレス発散や出産に向けての体力づくりにもなります。
器具なしでもできるウォーキングや、マタニティヨガや水泳がおすすめです。
ただし、体調が優れないときや、お腹が張っているときには運動を中止するようにしてください。

③体に負荷をかけないよう睡眠や休息を摂る

安定期は体調が落ち着いているからといっても、無理をせず、睡眠や休息を取るのが非常に大切です。
お腹が張ると、普段の寝ている姿勢で寝られない場合があるので、抱き枕などを使って楽な姿勢で睡眠を取るようにしてください。

④ストレスを溜めない

妊娠中のストレスは、お腹の中の赤ちゃんにも影響をおよぼします。
人間はストレスを溜めてしまうと、全身の筋肉が硬直状態になるため、子宮が狭くなってしまったり、血流が悪くなり、赤ちゃんへ栄養素を送りづらくなる可能性があるのです。
その結果、早産や流産するリスクも高まってくるので注意が必要です。

安定期に起こる症状や対処法


安定期では、母子ともに状態が安定してきますが、母体にさまざまな症状が起こることがあります。
症状には個人差がありますが、以下で安定期の妊婦さんに起こりやすい症状や、その対処法について紹介します。

⑤急な体重の増加

安定期に入るとつわりの症状が軽減されたことで、食欲が旺盛になる方も多くいます。
妊婦さんの体重管理は非常に大切で、腰痛の原因になったり、むくみや血圧などの悪影響をおよぼすことがあります。
そのため、安定期に入って急に体重が増加しないように、適度な運動を心がけるようにしてください。
また、食事に関しては病院の先生や助産師にアドバイスをもらうのが良いでしょう。

⑥貧血

妊娠中は赤ちゃんを成長させるために血液が必要なので、母体の血液量は増加します。
しかし、血液に含まれる赤血球の数は血液量に対して、あまり増えないため、貧血を起こしやすくなってしまうのです。
貧血になってしまうと、赤ちゃんの体重などにも影響をおよぼすため、普段よりも多くの鉄分を摂取する必要があります。
ですが、安定期の妊婦さんは無症状の場合が多いので、たちくらみ、動機、めまい、頭痛などが起こったときには、貧血を疑うのがよいでしょう。
そのため、レバー、小松菜といった鉄分を多く含む食事を摂ることを心がけるようにしてください。

⑦動悸・息切れ

安定期に限らず妊娠中の母体の心臓は、赤ちゃんへ血液を送る必要があるため、通常の1.4倍近くも動いています。そのため、心拍数も上昇傾向にあり、心臓に負荷がかかり動悸・息切れを起こしやすくなるのです。
また、安定期になると子宮も大きくなり、横隔膜が押し上げられ、肺が圧迫されることによって息切れが発生しやすくもなります。

安定期の動悸・息切れ自体は問題ありませんが、運動する際などに動悸・息切れを感じたら、無理をせず休むようにしてください。

⑧腰痛

安定期に入ると、お腹の中の赤ちゃんも成長し、お腹が大きくなってくるでしょう。
しかし、お腹が大きくなったことで、体のバランスを取るために姿勢が悪くなり、腰に負担をかけて腰痛になることがあります。
そのため、腰に負担をかけないように背筋を真っ直ぐにするように心がけたり、座る際にはクッションを利用するなど、腰への負担を減らす対策が必要です。

⑨便秘

妊娠中は子宮が大きくなり、腸が圧迫されるので便秘になりやすくなります。
そのため、食物繊維を多く摂ることを心がけ、適度な運動をするのが大切です。
便秘を我慢してしまうと、お腹が張りやすくなったり、切れ痔になることもあるので、バランスの良い食事、適度な運動、水分摂取は心がけましょう。

まとめ

妊娠5ヵ月を過ぎると安定期と呼ばれる、母体が安定した時期に入ります。
妊娠初期に現れるつわりなどの妊婦さん特有の症状が軽減され、日常生活を送りやすくなるでしょう。
しかし、安定期は医学的な用語ではないため、安心しきってしまうと、それなりのリスクがあるものです。
そのため、母子ともに体の状態を健康に保つためにも日常生活の過ごし方を考えるようにしてください。
また、安定期になっても不安に感じることがあれば、医療機関やカウンセラーに相談してみるのがよいでしょう。